イベントレポート 東京オートサロン 2024

ヒョンデ、ハイパフォーマンスEV「アイオニック 5 N」ベースのチューニングモデル「NPX1」世界初公開

2024年1月12日~14日 開催

「NPX1」を世界初公開

「N Performance Parts」のプロトタイプをアイオニック 5 Nに装着

 ヒョンデ(Hyundai Motor Company)は、「東京オートサロン2024」(幕張メッセ:1月12日~14日開催)に初出展。ハイパフォーマンスEV「アイオニック 5 N」とともに、アイオニック 5 Nをベースにチューニングを施したプレビューモデルとして「NPX1」を世界初公開し、展示している。

 NPX1は電気自動車専用に開発された「N Performance Parts」のプロトタイプをアイオニック 5 Nに装着し、これをベースにして市販向けパーツ開発をしていくプレビューモデル。このまま市販されるわけではないが、かなり近い状態で販売されることが予想される。市販時期は未定で追って発表される。

 変更箇所は、つや消しダークグレーカラー、ライトスモークフィルム、カーボンハイブリッドホイール、カーボンフロントスプリッター、サイドスカート、リアディフューザー、フェンダー領域の拡大、フロントとリアのバンパーデザイン変更、カーボンスポイラー、最低地上高ダウン(サーキット走行最適化)、ブレーキパッド、アルカンターラステアリングホイール、アルカンターラドアアームレスト、ドアステッププレート(N Performance ロゴ)、スポーツカーマット(N Performance ロゴ)、デカールグラフィックなどとなっている。

世界初公開された「アイオニック 5 N」をベースに「N Performance Parts」を装着したプレビューモデル「NPX1」
「N Performance Parts」を装着したプレビューモデル「NPX1」
「N Performance Parts」

 プレスカンファレンスでは、Hyundai Nブランドマネジメントグループ 常務 ジューン・パーク氏がアイオニック 5 Nについて解説し、NPX1をアンベールした。

 アイオニック 5 Nは、英国のハイパフォーマンスカーの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で世界初公開され、最高出力478kW(650PS)、0-100km/h加速は3.4秒を実現。最高速は260km/hに達する。ジューン・パーク氏は「多くのEVは直線での速さを誇りますが、Corner Rascal、Racetrack Capability、Everyday Sportscarを軸に、日常の走る楽しみ、コーナリング性能を突き詰めました」とアイオニック 5 Nについて説明する。

 そして、「NPX1は特別なプロダクト。単なるコンセプトカーではなく、近い将来市販されるN Performance Partsを装着したプレビューモデルです。私たちはドライビングの喜びをさらに高めることを追求し続けます。“N”のカルチャーを日本に広め、そして世界中に“N”ファンを作っていきます」と解説した。

 また、東京オートサロン2024の初出展について聞かれると、「若い頃、初めて訪れた東京オートサロンに別世界に来たようなカルチャーショックを受けた。ビジネスだけの理由ではなく、ローンチしたら東京オートサロンと思っていました。来日中、私に会いたければ大黒PAに来てみてください」と答える一幕もあった。

Hyundai Nブランドマネジメントグループ 常務 ジューン・パーク氏
「コーナーリングが楽しめるEVを提供したい」と語るジューン氏
「世界中にN ファンを作っていきたい」
「NPX1」のアンベールの瞬間
「NPX1」の前で説明するジューン氏
プレスカンファレンスでのフォトセッション。写真左からHyundai Motor Company Nブランド・モータースポーツ事業部常務 TiLL Wartenberg氏、Hyundai Nブランドマネジメントグループ 常務 ジューン・パーク氏、Hyundai Mobility Japan マーケティング室 常務 イム・ミンジュ氏

Nブランド初のハイパフォーマンスEV「アイオニック 5 N」

 ブースには、ハイパフォーマンスモデルを展開する「N」ブランド初のEV「アイオニック 5 N」も展示されている。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードを実際に走行した車両をそのまま持ってきたもの。そのため、多少の汚れが付いたままになっている。

 左ハンドル仕様の展示だが、日本で販売される際には右ハンドルになる。また運転席では、アクセルを踏むとエンジン音が鳴り、ダッシュボードの液晶パネルでエンジン音を切り替えることが体験できる。

Nブランド初のハイパフォーマンスEV「アイオニック 5 N」

 また、ブースではオリジナルグッズとアパレルの販売も行なわれていて、グッズ販売の売り上げは令和6年能登半島地震の災害義援金として石川県に寄附される。

グッズの販売
薄いブルーのデザインのアパレルも販売
村上俊一