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ケンウッドのカーナビ“彩速ナビ”に日立ソリューションズの多言語音声コマンド認識ソフトウェア「Ruby Spotter」採用
高い音声認識性能、低リソース、豊富な多言語対応により、車載環境特有のノイズ環境でも使いやすい音声操作を実現
2025年11月25日 15:05
- 2025年11月17日 発表
日立ソリューションズ・テクノロジーは11月17日、同社の多言語音声コマンド認識ソフトウェア「Ruby Spotter」が、JVCケンウッドのAVナビゲーションシステム“彩速ナビ”に採用されたことを発表した。
彩速ナビでは、音声による操作起動であるボイストリガーをONにすると、ウェイクアップワード「ハイ彩速」と呼びかけることで音声操作が開始され、続けて発話したコマンドワードを認識することで、快適なナビゲーション操作が可能になる。
今回、Ruby Spotterでウェイクアップワードとコマンドワードの音声認識を実現。これにより、車載環境特有の雑音下でも高いノイズ耐性と認識性能を確保し、これまで課題となっていた誤認識率の低減に大きく貢献している。さらに、Ruby Spotterの特長である低リソース・低処理負荷によりナビゲーションシステム全体の負荷を軽減し、レスポンス改善を実現。これによりスムーズで快適な音声操作を体験できる。
JVCケンウッド 技術本部 IVI商品技術1部 吉田正樹氏は「JVCケンウッドは2023年モデルの“彩速ナビ”から音声認識を搭載し、お客さまからご好評をいただいています。このたび音声認識ソリューションを切り替えるにあたり、『Ruby Spotter』を採用しましたが、APIがシンプルであることや日立ソリューションズ・テクノロジーの手厚いサポートにより、短期間で移植を完了できたほか、音声認識能力の向上や処理負荷の低減も実現することができました。また、認識ワードの辞書を作成する強力なツール群も、チューニング期間の短縮に寄与しています。『Ruby Spotter』を搭載し、音声による操作性がさらに充実した新型“彩速ナビ”が、これまで以上にお客さまからご支持いただけることを期待しております」とコメントしている。
背景と課題
車両内の雑多なノイズ環境下における音声操作性の向上は今もなお課題となっており、ユーザーが接続するスマートフォンとスムーズに連携するための音声認識機能に「ウェイクアップワードおよびコマンドワードにおける音声認識精度向上、高いノイズ耐性」「ユーザーが接続するスマートフォンと連携するために、低レイテンシと精度のよい音声認識」「音声認識の低処理負荷。本システムへの処理負荷影響の低減」「将来の多言語ニーズ対応に向けた多言語対応」といった課題があるとして、新たな音声認識の検討が必要となっていた。
採用に至る内容と本システムの効果
任意のウェイクアップワードを設定可能であり、車載環境特有の雑多なノイズ環境におけるノイズ耐性に優れ、高い認識精度と低レイテンシを確保することで音声操作性を向上。Ruby Spotterの低リソースにより、本システムの処理負荷軽減に大きく寄与している。
また、ユーザーが接続するスマートフォンとの連携に必要な性能を満たすことができ、目標性能を満たすための開発工数軽減が可能となった。
加えて、音声認識辞書ツールの提供により、JVCケンウッドが辞書登録を実施することで、辞書登録に伴うコストや期間を大幅に低減可能。今後、多言語対応が必要となった場合に、Ruby Spotterは40言語以上に対応が可能となる。

