ニュース

フジテレビ、サッシャ氏と中野信治氏のコンビが登壇する「FOD F1プラン」説明会

全車オンボードを一斉表示可能な6面×マルチビュー公開

2026年2月26日 発表
左からサッシャ氏、中野信治氏、フジテレビの野村和生氏

 フジテレビジョン(フジテレビ)は2月26日、同社の動画配信サービス「FOD」で同日提供開始したF1視聴のためのFODの新料金プラン「FOD F1プラン」に関する記者説明会を、東京・青海のフジテレビ 湾岸スタジオで開催した。

 2026年シーズンの実況を担当するサッシャ氏に加え、解説としてレギュラー出演する元F1ドライバーの中野信治氏らが登壇し、FOD F1プランの魅力と2026年シーズンの見どころを紹介した。

最上位プランでは6つの画面で22台のオンボードを一斉表示も可能

6画面でオンボード映像をたくさん並べてレース視聴

 2月4日に発表した「FOD F1プラン」は、2026年シーズンのF1全24戦・全セッション(フリー走行、予選、スプリント、決勝)を日本語実況・解説付きでライブ配信および見逃し配信するF1専用のプラン。

「FOD F1プラン」の各コース

「スターター」(月額3880円)、「プロ」(月額4900円)、「チャンピオン」(月額5900円)の3コースがあり、スターターはF1全24戦・全セッション(フリー走行、予選、スプリント、決勝)を日本語実況・解説付きで見ることができるが、F1公式動画サービス「F1 TV」との連携、つまりF1 TVのサービスの利用ができない。

 プロとチャンピオンはF1 TVの機能が利用できるが、マルチビューと複数同時視聴はチャンピオンのみ対応しているため、さまざまな映像とデータを確認しながらF1をライブで楽しむためにはチャンピオンを契約するしかない。

 記者説明会では出演者などが登壇する説明のほか、実際にFOD F1プランを視聴するデモが行なわれた。PC、セットトップボックスを接続したテレビ、タブレット、スマートフォンで実際の視聴シーンを再現した。

スマートフォンで視聴可能
タブレットでも視聴可能
アプリが用意されるセットトップボックスをつないだテレビ。配信対応テレビではテレビ単体でも対応するものがある
PCで視聴

 また、FOD F1プランの最上位プラン「F1 チャンピオンコース」で可能になることとして、6台まで同時視聴とマルチビュー機能を使うことで、6×4の24の画面を同時表示が可能になる。これを2026年にエントリーする22台のオンボードカメラ映像を一斉表示し、リアルタイムデータやLIVE配信映像を同時表示させることができる。

PCとモニターを6セット用意して最大表示。オンボードカメラはマルチビューを4面使って16台分を表示しているが、LIVE配信映像とデータ画面をマルチビューとすれば、出走22台のオンボードカメラ映像をすべて並べることも可能だ

 会場では実際に6面の画面を用意して、没入感たっぷりのデモが行なわれた。なお、この表示にはF1 チャンピオンコースの契約と、6台のPCなどが必要になる。6台はすべてPCである必要はなく、PCやタブレット等を混在してもいい。

 また、1台を大画面のテレビでLIVE配信映像を表示させ、手元のタブレットでリアルタイムデータや注目選手のオンボード映像を表示させて楽しむといったことも可能で、6面とマルチビューの活用次第で、さまざまな楽しみ方ができる。

世界だけでなく、日本でもF1の盛り上がりを期待

 説明会では、フジテレビジョン コンテンツ事業局 プラットフォーム事業センター室長の野村和生氏が「フジテレビはF1中継開始40周年を迎える」と長くF1に関わっていることを強調した。

株式会社フジテレビジョン コンテンツ事業局 プラットフォーム事業センター室長 野村和生氏

 F1の契約が2030年までの5年契約であることで「新たな視聴体験を提供したい」としたほか、フジテレビの地上波でもレースのハイライトの放送を実施することから、フジテレビの持つさまざまアセットを活用してF1を浸透させていきたいとした。

地上波の放送日程は、開幕戦のオーストラリアと第3戦の鈴鹿の日本グランプリ

 また、フジテレビが今回、5年間にわたる独占オールライツ契約の意義として、F1は現在、世界的な盛り上がりをみせてファン層の若返り傾向がある。平均年齢はグローバルで37歳、日本では48歳となっていることから「世界ではF1の価値が思いっきり拡大し、ファンの新陳代謝が進んでいる。一方で日本はまだその変化を取り込みきれず、世界の波に乗り遅れている」と指摘、女性ファン比率も42%を占めていることなどから、フジテレビとしてF1の市場を広げていく価値があると判断したという。

現在のF1のファンの人数などのデータ
フジテレビによると「今が勝負時」

 今回のサービスで注目の日本初のF1 TV連携については、最上位プランで4K配信や最大4画面のマルチビュー、最大6台の同時視聴機能ができることをアピール。「自宅がもうピットウォールになるような感じで、サーキットの鼓動を余すことなく体験していただきたい」とした。

観るF1から日常のF1へ

サッシャ×中野信治の最強コンビが配信を紹介

 F1の配信はサッシャ氏が実況をすることがすでに発表されているが、レギュラー解説者として元F1ドライバーの中野信治氏が解説を務める。サッシャ氏は解説の中野氏を「今の状況が分かる、F1の神の目」とすると、中野氏もサッシャ氏を「とにかくオタク、情報量のレベルが違う」とお互いを讃える仲。

サッシャ×中野信治の最強コンビが登場

 サッシャ氏は「応援の熱量だけは負けない自信がある」とし、F1 TVとの連携機能を実演。膨大なアーカイブやオンボード映像、リアルタイム無線などを自在に切り替える体験を「F1の図書館に飛び込んだような感じ」と表現し、「F1は今や全てをオープンにする時代。F1 TVを使えば表も裏側も全部見られる」と述べた。

配信で実況を担当するサッシャ氏

 マルチ画面について、海外のF1 TVの担当者からの情報として、PCではメインを実況とし、データとオンボードを1つの3画面仕様で視聴している人が多く、スマートフォンではメインの実況として、データを小さく画面のどこかに配置している人が多いとした。

 ドライバーの様子についても、オンボードカメラ以外にドライバーとチームの無線の会話もリアルタイムで聞くことができる。何かアクシデントがあったときでもドライバーの生の声が聞こえてしまうことから「ピーもなし、なのでお子さまは注意です」とサッシャ氏がリアルすぎる情報が得られることを紹介した。

途中、ポケットからスマートグラスを取り出し、こうして視聴すると迫力がすごいとサッシャ氏

 そのほかの機能として、過去50年のアーカイブ映像が視聴できることも紹介。中野氏がドライバーとして乗った1997年のハンガリーGPの映像を表示させると、中野氏は当時のレース映像を見ながら、ドリンクボトルが壊れて水分補給ができずに脱水症状になりながら走り切って6位入賞したことを振り返った。

2人でFOD F1プランと連携するF1 TVの画面を見ている

 また、サッシャ氏ははじめてサーキットで観戦した1985年のドイツGPを紹介。映像を見ながら「ヘアピンに9歳の私がいます」とし、子供のサッシャ氏の様子までは確認できなかったものの、このレースで腹に爆音が響いたという思い出を振り返った。

海外で人気の視聴スタイルだという3画面表示
過去、50年をさかのぼって視聴できる
中野氏も参戦した1997年のハンガリーGP
サッシャ氏が現地で初観戦した1985年のドイツGP

 2026年シーズンの見どころとして、中野氏は新レギュレーションによるマシンの小型・軽量化や、エネルギーマネジメントの重要性にも触れ、バトルの激化が予想されるとした。サッシャ氏も特にオーバーテイクのとき、バトルする2台の後ろの3台目が“漁夫の利”のような“ごっつあんオーバーテイク”も増えるとし、オーバーテイクしやすくするブーストモードのボタンを押すのはドライバーであることから、頭を使ったバトルになるとした。

レギュラー解説者に加わる元F1ドライバーの中野信治氏

 また、最後に中野氏はまとめとして「私がレーシングドライバーとして、こういう情報、ああいう情報がほしいなということが、全部見れてしまうことがすごい。お茶の間にいながらサーキットのピットボックスにいるのと同じ情報が取れる。これは信じられない時代」とおどろきとともに語り、各ドライバーのオンボード映像や詳細なライブデータを確認しながら視聴できるF1 TVのメリットを指摘した。

マルチビューで表示するものを選択中
記者説明会の司会はフジテレビの佐野瑞樹アナウンサー

毎週水曜に「F1 R.A.W.」をFODで配信

 今回、2月26日にレースの実況のほか、サッシャ氏と中野氏のコンビによる番組「F1 R.A.W.」(エフワン ロウ)が3月4日にスタートすることも発表された。毎週水曜日の21時からFOD配信する。

毎週水曜に放送される新番組「F1 R.A.W.」

 内容はF1を「観る」から「理解する」へと進化させる分析・情報番組とし、番組名のR.A.W.から、Realtime(リアルタイム)/Analytical(分析)/Witness(目撃体験)の3つの視点からF1のレースの表層でなく「核心」に迫るというものとなる。