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いすゞ、山口真宏新社長が記者会見 商用モビリティソリューションカンパニーへの変革に向け「変革を着実に、そして力強く進めてまいります」と意気込みを語る

2026年2月27日 発表
いすゞ自動車の現代表取締役 取締役会長 CEOの片山正則氏(左)、新社長となる山口真宏氏(中央)、現代表取締役 取締役社長 COOの南真介氏(右)

 いすゞ自動車は2月27日、2026年4月1日付で新たに代表取締役 取締役社長 CEOに就任する山口真宏氏が登壇する記者会見を開催した。

 新たな経営体制への移行は、中期経営計画「ISUZU Transformation -Growth to 2030(IX)」で掲げる目標の達成に向け、さらなる成長の加速と継続的な企業価値の向上を図ることを目的としたもの。

 新たな経営体制でも、2023年5月に策定した経営理念体系「ISUZU ID」を軸に、2030年に向けていすゞグループは商用モビリティソリューションカンパニーへ変革を目指すという中期経営計画「ISUZU Transformation(IX)」を引き継ぐ。

 記者会見の中で山口新社長は、中期経営計画の実現に向けて、第1に、顧客の価値起点での事業モデル変革をさらに前進させること、第2に、グローバルでの成長を確かなものにするため、商品、地域、サービスなどでポートフォリオを拡大し最適化すること、第3に、人材に投資して組織の力を最大化することといった、新体制で重視する3つのポイントを示した。

2026年4月1日付で新たに代表取締役 取締役社長 CEOに就任する山口真宏氏

 社長就任を受けてあいさつをした山口新社長は、「私たちを取り巻く事業環境は、かつてないスピードと振れ幅で変化しています。カーボンニュートラル、電動化、自動運転、物流構造の変化、地政学リスク、労働力不足、さらにAIを含む技術進歩や競争環境の変化により、不確実性は一段と高まっています。もはや将来を予測すること自体が難しい、高い不確実性の時代です。このような環境において、企業に求められるのは、短期的な最適化ではなく、揺るがない思想を持ち、決め、動き続ける力だと考えています」との現状認識を示した。

 そうした中でいすゞの強みについて、山口新社長は「いすゞは長年にわたり、“運ぶ”を支え、社会とお客さまから信頼される存在であり続けてきました。この安心への信頼はいすゞの最大の強みです。しかし、安心だけでは社会課題は解けません。その認識のもと、私たちは変革に取り組んでまいりました。『ISUZU ID』を判断の軸とし、中期経営計画『ISUZU Transformation(IX)』を掲げ、商用モビリティソリューションカンパニーへの進化を進めています。IXは単なる成長計画ではなく、不確実な時代においても、意思決定を誤らないための設計図です」と、中期経営計画の位置付けを述べた。

 その中期経営計画の実現に向けて、第1に、お客さま価値起点での事業モデル変革をさらに前進させること、第2に、グローバルでの成長を確かなものにするため、商品、地域、サービスなどでポートフォリオを拡大、最適化すること、第3に、人材に投資し組織の力を最大化すること、新経営体制で重視する3つのポイントを示し、組織の強化についてさらに説明した。

 山口新社長は「専門性や多様な意見を取り入れ、現場の強みを引き出し、変化に機動的に対応できる組織を作ります。また、AIを含むデジタル技術については、現場の改善や意思決定の高度化に資するものとして、実効性を重視して取り入れていきます」と述べた。

 また、組織運営について山口新社長は「役割と責任を明確にした経営オーナーによるマッチング経営を徹底します。取締役会はガバナンスと監督の役割を担い、執行については、私を中心トップとする経営チームが責任を持って迅速に意思決定し実行します。多様な専門性を束ね、現場の強みを最大限に引き出し、変化に機動的に対応できる組織を作りたいと思います」と説明した。

 経営トップに求められるものとして、山口新社長は「不確実性が高い時代においては、トップが覚悟を持って迅速に決断し、先頭に立つことが求められます。しかし、カーボンニュートラルや物流の進化といったテーマは1社、1人で成し遂げられるものではありません。お客さま、パートナー、地域社会、そして世界中のいすゞグループの仲間とともに対話を重ね、価値を共創していく。その積み重ねがあってこそ、私たちは遠くへ行くことができると思います。いすゞIDという揺るがない思想を軸に、IXを実行し、速さと遠さの両立に挑戦したいと思います」と話した。

 締めくくりに、山口新社長は「私自身、最終的な判断と実行の責任からは逃げることはありません。同時に、対話を通じて考えを磨き、チームとともに成長し続ける経営を実践したいと思います。いすゞはこれからの社会にとってなくてはならない存在であり続けるために、変革を着実に、そして力強く進めてまいります」との意気込みを述べた。

 同記者会見には、現代表取締役 取締役会長 CEOの片山正則氏と現代表取締役 取締役社長 COOの南真介氏も出席。

現代表取締役 取締役会長 CEOの片山正則氏は取締役会長に異動する
現代表取締役 取締役社長 COOの南真介氏は取締役副会長に異動する

 片山氏は4月1日付で取締役会長となり、執行から離れて監督に専念し、取締役会を通じたガバナンスの一段の強化を担う。また、南氏は同日付で取締役副会長となり、代表取締役社長CEOを退任して対外的な活動を主軸に企業活動の向上を支援していくことが報告された。