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いすゞ、中型トラック「フォワード」改良 先進安全装備拡充とエンジン改良で燃費性能を向上

2025年11月27日 発表
1584万8800円(東京地区希望小売価格)
いすゞの中型トラック「フォワード」

 いすゞ自動車は11月27日、中型トラック「フォワード」を改良して発売した。価格は1584万8800円(東京地区希望小売価格)。

 フォワードは、車両総重量(GVW)7.5t~22tまでの幅広い車型ラインアップを継続して提供し、物流現場の多様なニーズに応えてきたモデル。今回の改良では、充実のラインアップはそのままに、運行シーンで求められる先進安全装備をさらに拡充したほか、一部車型に軽量・高効率な「4JZ1エンジン」と9速DCT「ISIM(アイシム)」を新たに展開。燃費性能と走行性能を一段と向上させた。

先進安全装備の拡充

プリクラッシュブレーキ(PCB)を全車標準装備

 交差点の右左折時、対向歩行者に対し、衝突の危険性が高まった場合には、PCBが作動して衝突回避を支援、もしくは衝突被害を軽減する。

PCB作動イメージ

左折巻き込みブレーキ機能を全車に標準装備

 交差点の左折時、車両左側方の順行自転車に対し巻き込みの危険性が高まった場合に、ブレーキが作動し、衝突被害を軽減してくれる。

PCB作動イメージ

レーンキープアシスト(LKA)に側方衝突抑制機能を搭載

 車線変更時、隣接車線を走行する車両に対し、衝突の危険性が高まった場合には、LKAが作動し、車線内側に車両を戻すことで、衝突回避を支援する。

レーンキープアシスト(LKA)作動イメージ

車間距離クルーズをMT車に展開

 従来スムーサーFxのみに展開していた車間距離クルーズを、MT車にも展開。ミリ波レーダーとカメラにより先行車を検知すると、設定した車間距離を維持するように、エンジン・補助ブレーキなどにより加速・減速を自動で行ない、ドライバーの疲労軽減と安全運行に貢献する。

車間距離クルーズ作動イメージ

4HK1エンジンの改良による、燃費性能と静粛性の向上

 信頼性に定評のある4HK1の低回転域でのトルクアップを実現し、燃費性能と静粛性を向上。

4JZ1エンジンとISIMの採用による、燃費性能と快適性の向上

 従来4HK1エンジン(140kW)を搭載していた一部車型に、「エルフ」で実績のある軽量な4JZ1エンジン(129kW)を採用。いすゞ独自開発の9速DCT「ISIM」との組み合わせにより、十分な積載性と必要出力を確保しながら、従来比で優れた燃費性能と、滑らかな発進性能・変速レスポンスを実現した。