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日本精機、「RAV4」に採用された「スロープ表示」で奥行きを表現するHUDや「2輪用 円形TFT2眼メータ」初公開

2026年5月27日~29日 開催
入場無料(事前来場登録制)
日本精機ブースでデモが行なわれている「RAV4」に採用された「スロープ表示」HUD

 神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」が5月27日~29日の会期で行なわれている。入場料は無料(事前来場登録制)。

 展示ホール・515にある日本精機ブースでは、「見えない情報を見える価値へ」をテーマに展示を実施。HUD(ヘッドアップディスプレイ)やメーターなど、日本精機が取り組んでいる安全で快適な運転に貢献する情報表示技術をはじめ、視認性やセンシング、精密加工に関する同社グループの技術についても紹介している。

パシフィコ横浜の展示ホール・515にある日本精機ブース

奥行き感のある表示を実現した「スロープ表示」HUD(大規模展示会初展示)

大規模展示会初展示となる「スロープ表示」HUD

 トヨタ自動車のクロスオーバーSUV「RAV4」に搭載されて市販されている「スロープ表示」を実現したHUDは、奥行き感のある表示によってドライバーの直感的な情報認識を可能にする技術。

 日本精機が培ってきた光学設計と量産技術によって奥行きのある表示を実現。ナビゲーションのルート案内や歩行者・車両情報といった情報を傾斜面に遠近感を持って表現することで、従来の平面的な表示を行なうHUDと比較してより直感的に認知しやすい表示となり、ドライバーの視認負荷を軽減して、より安全な運転に貢献し、新しい運転体験を提供するという。

デモ機はブース側から通路に向けて設置され、通路の上にナビのルート案内情報などが表示されていた
HUDでは下側の車速などを大きく、上に続くルート案内などを小さく表示していって奥行き感を表現している
ブースのデモでは、RAV4の採用品と並んでアウディ「Q6 e-tron」で採用されているHUDも紹介
Q6 e-tronのHUDではRAV4のTFT式とは異なり、映像の投射に「DLP(Digital Light Processing)プロジェクター」を採用し、より高精細で解像度の高い映像表示を実現している

アナログメーターのデザイン性とTFTの拡張性を両立した「2輪用 円形TFT2眼メータ」(大規模展示会初展示・開発品)

大規模展示会初展示となった「2輪用 円形TFT2眼メータ」(開発品)

「2輪用 円形TFT2眼メータ」はアナログメーターのクラシカルな造形価値とインフォテインメント表示を行なうTFTディスプレイによる機能性の両立を目指して開発中となっている技術。2つの円形TFTディスプレイを組み合わせた2眼メーターにより、車体デザインとの調和と高い視認性、将来の機能拡張性などを検証するPoCコンセプトモデルで、2029年ごろの実用化を目指している。

高精細なTFTディスプレイを使用して、メーター表示のほかナビゲーションなど多彩な表示が可能となっている
クラシカルスタイルの2輪車とのマッチングを高めるため、クロームメッキリングの装着なども想定している

エヌエスアドバンテックが手がけるホンダ「N-BOX」のメーターなどを展示

エヌエスアドバンテックの紹介スペース

 日本精機のグループ企業であるエヌエスアドバンテックは主にバイクや自動車で使われているメーターやフロントウインドウに情報を映し出すHUDの関連部品などを製造。ブースでは高精度成形技術で量産実績を持つHUDレンズや部品の製造から最終的な製品組立まで一貫加工製造を行なっている4輪メーターの構成部品などを紹介している。

透明樹脂の成形品であるHUDのレンズ類
本田技研工業「N-BOX」に装着されているメーターパネル

「超精密加工」と「微細加工」を紹介する共栄エンジニアリング

共栄エンジニアリングの紹介スペース

 同じく日本精機のグループ企業である共栄エンジニアリングは、開発・設計から試作における精密部品加工、金型製作、射出成形、超精密加工、微細加工、品質管理までを一貫して自社対応している会社。ブースでは特徴的な技術である「超精密加工」と「微細加工」を紹介している。

「超精密加工」の技術を紹介する「マイクロドット鏡面加工」。バックライトLEDの消灯状態ではただのアクリルパネルにしか見えないが、LEDを点灯すると側面と上方からの光を受けてマイクロドットで描いた花火が色とりどりに輝きはじめる
「発光エンブレム」や「マイクロ流路加工」の技術展示