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トヨタ新型「RAV4」が日本精機のヘッドアップディスプレイを初搭載 奥行きのある虚像を表示

2025年12月18日 発表
トヨタの新型「RAV4」に搭載されている日本精機のヘッドアップディスプレイ

 日本精機は12月18日、ヘッドアップディスプレイ(HUD)がトヨタ自動車の新型SUV「RAV4」に搭載されたと発表した。日本精機のHUDがトヨタ車に採用されたのは今回が初となる。

 HUDは自動車のフロントガラスに速度・ナビゲーション情報などを投影するシステムで、日本精機は30年以上にわたってHUDの開発・製造を手掛けていて、高い技術力、信頼性から世界シェア1位(約3割)の支持を得ている。

トヨタの新型RAV4

 今回、日本で発売される新型RAV4には、「スロープ表示」のHUDがグレードに応じて標準搭載され、ナビゲーション案内や歩行者・車両情報など、従来の平面的な表示のHUDと比べ奥行き感のある表示を可能とした。ドライバーの視認負荷を軽減し、必要な情報を直感的かつ分かりやすく認識でき、より安全な運転に貢献するとしている。

スロープ表示イメージ(運転者の視線の先数mに奥行きのある虚像を表示する)

日本精機のHUDの特色

目の疲れの要因の1つでもある歪みや二重像の少ない高い表示品質

 光学設計技術・ノウハウの応用や、主要部品(凹面鏡)の内製・精密製造により、歪みや二重像を抑制した鮮明な表示を実現。

直感的な視認性を高めるスロープ表示

 情報を傾斜面(スロープ状)に遠近距離感を持って表現することで、ドライバーにとって、従来のHUDと比較して、より直観的に認知しやすい表示が可能。日本精機が培った光学設計と量産技術によって実現した奥行きのある表示が、新しい運転体験を実現する。

HUD表示イメージ