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マツダ、車載CO2回収装置「マツダ モバイル カーボン キャプチャー」の実証実験 富士24時間レースで吸着したCO2のタンク貯蔵に成功

2026年6月8日 発表
実証実験車両に搭載されているCO2回収装置

 マツダは6月8日、スーパー耐久シリーズ2026 第3戦「富士24時間レース」(6月5日〜7日開催)で実施した、車載CO2(二酸化炭素)回収装置「マツダ モバイル カーボン キャプチャー」の実証実験について、24時間レース参戦車両から排出されたCO2をタンクに貯蔵することに成功し、その回収量が合計804gを記録したことを明らかにした。

 マツダが開発を進める車載CO2回収装置「マツダ モバイル カーボン キャプチャー」は、2025年の「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」にて発表された技術で、2035年に向けて「走るほどにCO2を減らす」モビリティの実現を目指しているもの。2025年の「スーパー耐久シリーズ2025 第7戦」で行なわれた最初の実証実験で、排出ガス中のCO2を吸着できることを実証した。

 今回の第2回実証実験では、富士24時間レースの参戦車両、55号車「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept」に、従来の吸着機能に加えてCO2吸着器の脱離機能と貯蔵用のCO2タンクを追加。欧州で実用化されているカーボンニュートラル燃料「バイオディーゼル燃料(HVO)」を使用して走行した。

マツダの車載CO2回収装置「マツダ モバイル カーボン キャプチャー」

 吸着剤には前回に引き続き、多孔質構造を持つゼオライトを採用。ゼオライトが加熱するとCO2を脱離しやすくなる性質を用いて、吸着したCO2を走行中の排気温で脱離させ、電動コンプレッサで掃気してタンクに貯蔵するという一連のプロセス実証にマツダとして初めて成功した。

 このプロセスを24時間レース中に繰り返した結果、回収量は前回の84gから約9.6倍となる合計804gを記録した。

富士24時間レースの参戦車両、55号車「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept」

 さらに今回の実験では、HVOによるCO2削減効果と装置によるCO2回収量の合計が、市販車の一般的な利用を想定した回収目標値を上まわる状態を一時的につくり、短時間ながら市販車においてカーボンネガティブとなり得る可能性を確認した。

 今後はより高負荷なレーシングカーでのカーボンネガティブ実現に向け、2026年11月開催のスーパー耐久シリーズ 第7戦にて、レーシングカーでの短時間のカーボンネガティブ達成を目指すとしている。