ニュース

2026年の東京E-Prix開幕!! 初のナイトレースに挑むDSペンスキーフォーミュラEチームドライバーのギュンター選手とバーナード選手にインタビュー

シトロエン・レーシングのガレージもちらっと見てきた

2026年7月24日 実施
DSペンスキーのピット

フォーミュラE シーズン12 第14・15戦 東京 E-Prix開幕!!

 7月25日~26日にABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン12 第14・15戦となる日本ラウンド「東京 E-Prix」が東京・有明地区で開催される。

 2026年の東京 E-Prixは、ダブルヘッダーかつ、東京で初めて夜の市街地をマシンが駆け抜けるナイトレースとして開催される。

 フォーミュラEのマシンは「GEN3 Evo」と呼ばれる電動化フォーミュラカーで、0-60mph(0-96.5km/h)加速1.82秒という、FIA公認のシングルシーターレーシングカーとしては最速の車両となる。GEN3 Evoはワンメイクマシンであることから、バッテリ、シャシー、ボディ、ダンパー、スプリング、フロントのパワートレーン(モーター、インバーター、ギヤボックス)、タイヤなどは全車共通。リアのモーターや回生のための制御ソフトウェアといったエネルギーマネジメントにかかわる部分は、各チームの独自開発領域となり、マシンの違いを生み出している。

 また、特定のインターバルでコードが表示されるディスプレイがステアリングに設けられており、ドライバーがピットのエンジニアとそのコードを共有することで、リアルタイムに車両のパフォーマンスや状態を把握することができるという。それにより、その都度適切な戦略を判断し、レース中でも柔軟に戦略を変更できるとのこと。これは、30秒間の急速充電を行なうことでピットブーストや、レコードラインを外れたところに設定される区間を走ることで使えるようになるアタックモードをどのように使うかといった点にもつながっており、これらがフォーミュラEのレースを面白くする要素にもなっている。

 東京 E-Prixのコースは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズや、千葉県南房総市の「THE MAGARIGAWA CLUB」などを設計したティルケエンジニアリングが担当。東京ビッグサイト(東京国際展示場)を囲むように設けられた全長2.582kmの東京ストリートサーキットは、全18のコーナーと3つの長いストレートで構成され、タイトなコーナーが続くテクニカルな区間と高速セクションが組み合わせられている難易度の高いコースとなっている。

 なお、2026-2027シーズンからは、ブリヂストンタイヤを装着し、アクティブ4輪駆動を採用する「GEN4」マシンの導入が予定されている。

シトロエン・レーシングチームのピットも見学できた

レース直前のドライバー2人にインタビュー

 今回、フリープラクティスが行なわれた7月24日に、DSペンスキーのテイラー・バーナード選手とマクシミリアン・ギュンター選手に、東京 E-Prixへの意気込みをインタビューする機会を得た。

 DSは2015-2016シーズンからフォーミュラEに参戦し、これまでに18回の優勝、55回の表彰台、27回のポールポジションを獲得しており、フォーミュラE史上最多タイトル数を誇っている強豪だ。

 そのDSは2023-2024シーズンからはDSペンスキーとしてフォーミュラEに参戦しており、2025-2026シーズンはドイツのマキシミリアン・ギュンター選手と、イギリスの最年少ドライバーのテイラー・バーナード選手という、チャンピオンシップで高く評価されているコンビでシーズンを戦っている。

──フォーミュラEの特徴だと思うことは?

バーナード選手:F1などの世界選手権もそうだと思いますが、ドライバーとして管理しなければならないことが多い中で、エネルギーマネジメントが特に重要だということです。また、EVは100%の加速がすぐにできるので、これはドライバーとしても非常に素晴らしいものだと思います。そして、次世代のGEN4マシンも素晴らしいものになると考えています。

テイラー・バーナード選手

──マクラーレンから移籍してきて、何か違いはありますか?

バーナード選手:チームに関して言えば、自分が関わってきたこれまでのシリーズよりも、チームの規模が大きいということです。また、とても気軽にチームの最高責任者と話ができるようなファミリー感があることでしょうか。密な雰囲気のある環境で走れるのは非常にうれしいです。

──さまざまな最年少記録を更新してきましたが、次の最年少記録の目標は?

バーナード選手:もちろん、チャンピオンシップでレースに勝って、1位になることです!

──東京のナイトレースで、楽しみなことはありますか?

バーナード選手:私は東京の夜を走る映画の「ワイルド・スピード」が本当に大好きなので、それが楽しみです。ショーのようで、とてもクールです。本当に特別な体験になると考えています。

──東京 E-Prixの印象を教えてください。

ギュンター選手:昨年、東京を走ったことは忘れられない思い出になっています。今年は新しくナイトレースということで、とても素晴らしいレースになると思っています。東京 E-Prixのコースは全部好きですね(笑)。すべてに気を行き渡らせ、全部が好きでないと、走れません。ジャンプに関しては以前はかなり大きかったですが、今は少し小さくなりました。それでもやはり少し飛ぶという印象です。

マキシミリアン・ギュンター選手

──雨のレースの攻略法はありますか?

ギュンター選手:速く走ることです(笑)。やはり一番前に出られるかどうかが、一番大きな鍵になってくると思います。

──日本のファンへのコメントはありますか?

ギュンター選手:本当に東京が大好きなので、来ることができてうれしいです。大きな情熱を持ってサポートしてくださるファンの皆さんにも感謝しています。東京の市街地を走れるのはうれしいですし、日本の文化も、食べ物も大好きです。ですので、今回のレースをとても楽しみにしています。

真夏の東京を彩るナイトレース!

 フォーミュラEが開催されるビッグサイト周辺のコースには煌々と明かりが灯り、各チームのピットはちょうちんが彩りを添え、まるで夏祭りのような雰囲気に包まれている。また、観戦チケットがなくてもフォーミュラEの会場の雰囲気を味わえる併催イベント「FORMULA E×TOKYO GX ACTION FAN VILLAGE」が東京ビッグサイトの東1~3ホールで開催される。

ちょうちんが飾られ、お祭り感のある各チームのピット

 2025年の東京 E-Prixもダブルヘッダーで開催され、初日はマセラティ MSG RACINGのストフェル・バンドーン選手が、2日目は日産フォーミュラEチームのオリバー・ローランド選手がそれぞれ優勝を飾った。

 2026年の東京 E-Prixは、果たしてどのチームが勝利を収めるのだろうか。熱気に包まれた会場で、それぞれのチームの活躍を楽しみにしたい。

2026年の東京 E-Prixは7月25日と26日の各日にレースが行なわれるダブルヘッダー。しかもナイトレース! まだ購入できる観戦チケットもあるようなので、真夏の夜に、東京の市街地で繰り広げられる熱いバトルをぜひ観戦してみてはいかがだろうか