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スズキの新型バッテリEV「e SKY」の特徴を紹介 コンセプトはこれまでの軽自動車と同じように気軽に安心して使えるという思いを込めた「Easy to Switch!」
2026年8月24日 11:03
- 2026年8月24日 発表
軽EV用に開発された新プラットフォーム「HEARTECT e」採用
スズキは8月24日、同社の軽乗用EV(電気自動車)第1弾となる「e SKY」を2026年秋に日本で発表する予定であるとした。
新型e SKYは「Easy to Switch!」をコンセプトに、「少ない電気でたくさん走ること」「走りも快適であること」「ちゃんと“使える”こと」の3つを特徴とし、現在軽自動車を使っている人がガソリン車からの乗り換えでも違和感のない自然な走りと、EVならではの静粛性、充実した快適装備やEVサポート機能により、生活スタイルを変えずに乗り換えられることを目指して開発された。
ボディサイズは3395×1475×1625mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2460mm。駆動方式は2WDのみで、車両重量は1030kg。26kWhの駆動用バッテリは床下に配置される(すべてプロトタイプ値)。
スズキが長年追求してきた「少・小・軽・短・美」の考え方を基準とし、コンパクトで高効率なeAxleを採用。モーターとインバーター、ギヤを一体化した3-in-1構造とすることで小型軽量に仕上げた。さらに、空力性能についても軽自動車トップレベルを目指し、ボディ形状やアンダーフロアを含めた細部まで作り込みを行ない、バッテリを車体の一部とすることで空力性能の向上にも貢献している。
これらにより、交流電力量消費率は97Wh/kmを達成し、一充電航続距離は310km(プロトタイプ値)を確保。“少ない電気でたくさん走れるEV”として、職場や買い物先への往復に加え、少し遠回りしてスーパーへ行ったり、週末にドライブしたり、軽自動車に求められる日常使いをカバーする航続距離を実現した。
なお、チーフエンジニアいわく「航続距離や電費競争をしたいわけではない」とのことで、大きな電池を搭載するのではなく、1つひとつの部品を車両全体の最適化に向かって作り込み、クルマ全体の効率を最大限に高めることで長距離を走るという、スズキらしいアプローチで開発されたモデルとなっており、スズキだからこそできた日常使いのEVであるとした。
走行性能に関しては、ガソリン車の乗りやすさはそのままに、EVにしかできない楽しく快適な走りを実現。アクセルをそっと踏めば優しく進み、グッと踏めば力強く進むという、ショック感の少なさとダイレクト感をバランスよく両立させた。静粛性も風切り音やロードノイズといった不快な音は極力抑えながら、ドライバーが速度感や安心感を得るために必要な音は残し、EVの静けさを感じながら安心して運転できるポイントを追求し、EVらしい力強い加速や静粛性を損なうことなく、加速が強すぎたり室内が静かすぎたりして、ガソリン車から乗り換えた際に違和感がないようにしている。
また、スズキは軽EV専用の新しいプラットフォーム「HEARTECT e」を開発。バッテリを床下へ効率よく配置することで低重心化を実現し、走行安定性の向上にも貢献している。さらに、ボディの剛性アップや車重に対して余裕のある専用開発のタイヤを設定するなど、乗り心地や操縦安定性もきちんと確保。新型e SKYでは軽自動車として重要な取り回し性能も妥協せず、最小回転半径は4.4mと、ガソリン車を含めても軽乗用車としてトップクラスの取り回しを実現している。
装備に関しては、国内向けのスズキ軽自動車として初めて10.1インチディスプレイオーディオを採用し、視認性や操作性を向上させた。ナビはスズキ初となるアプリケーション方式の「つながるナビ」を採用。交通情報だけでなく車両の電池残量なども考慮したルートを提案することで、目的地までたどり着けるかというEVならではの不安を解消し、安心して遠出ができるようにしているとのこと。
そのほか、アクセル操作だけで加減速をコントロールできるイージードライブペダルを採用し、信号や渋滞の多い市街地の運転負荷軽減に貢献する。さらに、EVで課題となる暖房による航続距離への影響を抑えるため、ダイレクトヒートポンプと空気加熱電気ヒーターを搭載している。
親しみやすさや温かみの中に先進性を取り入れたデザイン
新型e SKYのデザインは、「洗練さ、安心感、軽快感を与えるスマートな形状」「タイムレスで流行に左右されないアイコニックなデザイン」「親しみやすく、穏やかな相棒のようなコージーな印象」の3つをキーワードに開発。
エクステリアはフローティングルーフデザインを採用し、クルマ全体の軽快感を演出するとともに、ショルダーラインの高さでボディの厚みを、足まわりの強さで乗員に安心感をそれぞれ表現した。フロントフェイスはアッパーグリルがない特長を活かし、親しみやすく穏やかな表情に仕上げ、サイドのデザインは初代「スズライト」を彷彿とさせる弓なりの造形として、コンパクトな中にも立体感を持たせ、親しみやすさを表現した。
前後のシグネチャーランプはデジタル数字のようなグラフィックを採用し、先進感や個性を表現。ホイールは従来の放射状タイプや回転体タイプではなく、水平垂直のデザインとすることで、繊細さを表現するとともに、先進感やデジタル感を演出した。
ボディカラーは、気持ちを切り替え、新しい体験に踏み出すことを目指した新色「イマージョンブルー」を新開発。ハイライト部分がミントグリーンに変化するほか、影になる部分はわずかに赤みが浮き出てくる特徴的なカラーとなっている。
インテリアはインパネからドアトリムまでつながるラウンドした面で乗員を包み込むような造形とし、広さ感と守られ感を両立させ、心地よい空間とした。特にインパネからドアへとつながる部分は、限られた軽自動車の規格寸法の中で表現するため、クレイモデルで何度も吟味を行ない、作り込みが行なわれたとのこと。
インパネデザインは大きくフラットなディスプレイと、柔らかさや温かみを意識してデザインされたトレイを融合させ、上質な陶器がラウンドした空間にそっと置かれたような軽快さを表現している。
メーターからインフォテインメントまで続くワイドなディスプレイパネルは、EVらしいスマートさを演出。シームレスなブラックパネルですっきりとしたスマートなエアコンパネルと、浮き上がった発光体をイメージしたメーターのターコイズブルーのグラフィックで、先進性を表現している。
インテリアカラーは、新たにグレーの内装色を開発し、カラーミックス樹脂、シートやドアトリムに用いる表皮などのアイテムとバランスよく組み合わせ、乗り込んだ瞬間にすっと気持ちがスイッチするような空間に仕立てられた。



























