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ランドローバー、「ディフェンダーオクタ」が水素マシンの最高速約653.908km/hの新記録樹立をサポート
2026年9月9日 18:31
- 2026年8月11日(現地時間)発表
ジャガー・ランドローバーは8月11日(現地時間)、水素エンジン車の新たな地上最高速度記録を目指すプロジェクトにて、「ディフェンダーオクタ(DEFENDER OCTA)」がサポートした「JCB Hydromax(ハイドロマックス)」が新記録を樹立したと発表した。
水素エンジンを搭載するJCBハイドロマックスは、高速記録達成を目的としたギア設定に加え、規定により、各走行の開始時に最高速度に達するまで、最大300mのプッシュスタート(押し出しによる加速)が認められている。今回は綿密な分析とテストを重ねた結果、その重要な役割を担う車両に「ディフェンダーオクタ」が選ばれた。
今回の記録挑戦では、ディフェンダーオクタには重量2550kgのJCBハイドロマックスを静止状態から300m以内に時速60マイル(およそ時速97㎞)まで押し出すことが求められた。しかも、その環境は海抜2244m(7365フィート)に相当する空気密度高度という過酷な条件での走行となる。
そのためディフェンダーオクタには、フロントに専用のプッシュプレートと衝突試験済みのウィンチマウントを装着。ウィンチマウントの衝撃吸収用クラッシャブルゾーン(変形領域)を無効化し、ディフェンダーオクタのフロント・リカバリー・ポイントへのブレースバー(補強材)を含む固定ポイントを追加。また、プッシュプレートの信頼性と堅牢性を実証するために、JCBチームが求める速度を大幅に上まわる状況でテストを行なってきた。
また、ディフェンダーオクタに標準装備される油圧連動の連続可変セミアクティブダンパー「6Dダイナミクスサスペンション」は、急加速時に発生する車体のロール(横揺れ)とピッチ(縦揺れ)を抑制するので、JCBハイドロマックスを押し出すために急加速した際、プッシュプレートの角度を維持でき、今回の新記録樹立に大きく貢献したという。
ボンネビル・スピードウェイ(ボンネビル・ソルトフラッツ・レーストラック)にて、1週間にわたるテストを経て行なわれた記録への挑戦では、時速60マイルを超えるとJCBハイドロマックスは自力で加速し、記録樹立に挑んだ。
その結果、ドライバーである世界地上最高速度記録保持者のアンディ・グリーンOBEとJCBハイドロマックスは、時速406.320マイル(時速約653.908km)を記録。米国ユタ州にて「サザン・カリフォルニア・タイミング・アソシエーション(SCTA)」の速度記録およびFIA(国際自動車連盟)公認の水素自動車による地上最高速度世界記録を樹立した。
JCBハイドロマックス チーフ・エンジニアのリー・ハーパー氏のコメント
ディフェンダーオクタはプッシュ車両としては最良の選択でした。従来のサーキットレースでは時間との戦いですが、地上速度記録への挑戦では距離との戦いとなります。つまり、いかに素早く加速できるかが安全性とパフォーマンスの向上に直結するのです。また、英国を代表するエンジニアリングの大手2社がそれぞれの技術と能力を結集させる、素晴らしい機会にもなりました。
我々が走行するのは、路面が極めて不安定な場所であり、日中の気温上昇に伴い密度高度が上昇する環境でもあります。こうした条件は、自然吸気エンジンにとって厳しい条件となります。そのためディフェンダーオクタの全輪駆動(AWD)とV8ツインターボエンジンのパフォーマンスの組み合わせは、この任務に最適だったのです。
JLRエンジニアリング・デリバリー・ディレクターのイアン・ジョンソン氏のコメント
JCBハイドロマックスの安定性を損なわないようにするために、急加速時においても車体を水平に保つことが重要でした。フロントにこれほど大きな重量物が取り付けられるため、課題をクリアするにはディフェンダーオクタにバラスト(重り)を積む必要があるのではないかと懸念していました。しかし、6Dダイナミクスサスペンションのおかげで、追加の重りを一切追加することなく車体を水平に保てました。また、ディフェンダーオクタの優れたパフォーマンスのおかげで、規定で認められている300mという距離の範囲内で余裕を持って目標速度に到達することができました。



