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【JMS2026】自工会による合同展示、マツダ「2ローターエンジン」やダイハツ「アンモニア/水素混焼エンジン」が目を引く「マルチパスウェイ」エリア
2026年10月13日 13:15
- 2026年10月13日~16日 開催
- 入場無料(全来場者事前登録制)
JEITA(電子情報技術産業協会)が主催するデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2026」、自工会(日本自動車工業会)が主催するビジネスイベント「Japan Mobility Show Bizweek 2026(ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026、以下JMS2026)」が幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)にて開幕した。ともに開催期間は2026年10月13日~16日。
JMS2026の中心となるのは自工会会員企業による合同展示。この合同展示では「マルチパスウェイ」「水素普及」「共同物流」「自動運転」「走行中無線給電」「サーキュラーエコノミー」の6つのエリアで構成され、自工会会員14社が技術や取り組みを持ち寄り、社会課題の解決に向けた挑戦と、その先に広がる未来社会を1つのストーリーとして体感できる展示となっている。
本稿では合同展示の入り口となる「マルチパスウェイ」エリアを紹介。マルチパスウェイとはBEV(バッテリ電気自動車)、HEV(ハイブリッド)、PHEV(プラグインハイブリッド)、水素、カーボンニュートラル燃料などを地域や用途に応じて組み合わせる戦略。「カーボンニュートラル」というゴールは同じでも、その道のりは1つではないという考え方となる。
今回の「マルチパスウェイ」エリアには、スズキ「GIXXER(ジクサー)SF 250 FFV」「ビクトリス CNG/CBG仕様(インド専用車)」、三菱自動車工業「アウトランダーPHEV」、ダイハツ工業「アンモニア/水素混焼エンジン」、マツダ「ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT(2 ROTOR)」を並べ、カーボンニュートラルの実現に向けて複数の技術やエネルギーを活用してCO2排出量を削減していく自工会としての考えを示したものになっている。
マツダ「ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT(2 ROTOR)」
マツダは、2024年5月にトヨタ自動車、マツダ、スバルの3社共同による「マルチパスウェイワークショップ」で披露した、BEVの発電機としての2ローターロータリーエンジンを展示。2ローターで発電してモーターで車両を動かす構成により、「走る楽しさ」と燃料選択肢の両立を提案するコンセプトになっている。
マツダでは発電用ロータリーエンジンを備えた独自のPHEV「MX-30 ROTARY-EV」をすでに展開しているが、こちらは1ローターで、今回の2ローターロータリーエンジンはその方向性は同じである一方、2ローター化によって発電出力を高めている点が主な違い。1ローターは小型車を対象とするのに適しているが、スポーツカーを含む、より大きな出力が必要な車両には十分でない場合があるため、2ローターでより多くの発電量を確保する考えだ。
また、ロータリーはコンパクトで軽く、バイオ燃料、水素を含む幅広い燃料への対応が可能なのが大きな特徴。排気量や開発の具体的な進捗、実用化の目標時期などはいずれも開示されていないが、「マツダはロータリーをあきらめない」という強い意志を感じる展示となっている。
ダイハツ工業「アンモニア/水素混焼エンジン」
ダイハツの「アンモニア/水素混焼エンジン」は現在開発中のものとなり、液化が容易で水素の運搬媒体として期待されるアンモニアを活用し、カーボンニュートラル燃料の選択肢を広げる取り組みとして展示されている。
ベースとなるのは軽自動車用のKF型3気筒エンジンで、量産部品を主に活用しているのが特徴。ただし燃料の特性、特にアンモニアの燃えにくさに対応するため、ヘッドまわりおよび燃焼室は燃焼しやすい設計に変更しているという。アンモニア(NH3)からプラズマリアクターや触媒により水素を取り出し、燃えにくいアンモニアに燃えやすい水素を混合して燃焼させる。
アンモニアは農業用途、特に肥料としてすでに大量に使われており、入手しやすい燃料とのこと。価格は開発開始時点ではガソリンと同程度となっており、価格面でも実用化のめどが立ちやすいメリットがある。同エンジンは2030年代の実用化を目標に開発が進められている。
スズキ「ビクトリス CNG/CBG仕様(インド専用車)」
CNG(圧縮天然ガス)およびCBG(圧縮バイオメタンガス)に対応するものとして、インド市場で若年層に向けたミドルSUV「ビクトリス」を展示。
牛糞などの酪農廃棄物からつくる、カーボンニュートラル燃料の1つであるCBGを、近年インドで普及が進むCNG車の燃料としてそのまま活用できるというもの。既存のCNG車技術、農村地域に豊富な資源を活かす点がポイントとなっており、インドにあったやり方でカーボンニュートラルと社会課題解決を目指す。
アンダーボディタンクレイアウトを採用し、燃費は27.0km/kg(CNG使用時)としている。







