ニュース

自工会、「ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026」詳細企画発表 「胸襟を開いて具体に落とし込む」共創イベントを目指す

2026年9月18日 発表

 日本自動車工業会(自工会)は9月18日、10月13日〜16日の4日間にわたり千葉県・幕張メッセにて行なわれるビジネスイベント「Japan Mobility Show Bizweek 2026(ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026)」の企画詳細や会場全体構成を発表した。

 出展企業・団体数は9月18日時点で217社(うち海外出展者14社)に達し、同日・同会場で開催される「CEATEC 2026」との連携も大幅に強化され、単一の事前登録で両会場の自由な相互往来が可能となるほか、ネットワーキングプログラムの合同開催なども行なわれる。

会場俯瞰図。中央に自工会合同展示を配置し、周囲を4つの展示ゾーンが囲む構成となっている

 会場中央に配置される自工会会員企業13社による合同展示のテーマは「動かし続ける、日本。― MOVE JAPAN」。自工会が掲げる「新7つの課題」を起点に、「マルチパスウェイ」「水素普及」「共同物流」「自動運転」「走行中無線給電」「サーキュラーエコノミー」という6つの取り組みが紹介され、単なる製品や技術の訴求にとどまらず、社会課題解決に向けた未来像を提示する内容となる。

「動かし続ける、日本。― MOVE JAPAN」をテーマとした自工会会員企業による合同展示のブースイメージ
「マルチパスウェイ」「水素普及」「共同物流」「自動運転」「走行中無線給電」「サーキュラーエコノミー」という6つの取り組みを紹介

 さらに、参加者が主体となって学びや気づきを得る「アクセラレーション・共創推進プログラム」が新設され、実践型ワークショップやリバースピッチなども展開される。

胸襟を開いて話をして具体に落としていくイベントに

「Japan Mobility Show Bizweek 2026」の狙いと期待を語るモビリティショー委員会 委員長の宮崎洋一氏(トヨタ自動車)

 9月18日にオンラインで行なわれた企画詳細説明会の第一部では、主催者プログラム等の説明が行なわれた。

Japan Mobility Show Bizweek 2026 企画詳細説明会

 登壇したモビリティショー委員会 委員長の宮崎洋一氏は、自動車産業が全就労人口の1割にあたる550万人の雇用を支え、出荷金額70兆円、外貨獲得約20兆円という重要な役割を果たしている点を強調した。

「日本の自動車産業が世界で競争力を維持し、持続的に成長するためには、クルマを作る産業から社会を動かすモビリティ産業へ進化していく必要があると考えております。ただその進化はわれわれだけでは実現することはできません。だからこそ産業の垣根を超えた共創が必要であり、そのための場がジャパンモビリティショーです」と語った。

 宮崎委員長は、2024年開催時の実績について、203社が参加、866件のビジネスマッチングが成立、ミートアップボックスでの累計4800件のオファーを創出したことを報告。「今回は特にスタートアップの皆さまとの接続性にこだわって取り組んでいきたいと考えています。場所を提供するだけではなく、われわれの側から困りごとをもっと具体的にお示しして、接点作りに対して、もっと相互に胸襟を開いて話をして具体に落としていくような取り組みにしていきたいと考えています」との意気込みを語った。

 続いて、ショー企画部会 部会長の齋藤隆幸氏がブース展示の構成を説明。出展ブースは業種別ではなく「実現したい未来」を起点とした4つの展示ゾーンを展開、「滞らないシステムで、広がる安心」「環境も経済も、ともにより良い方へ」「テクノロジーとともに、人がもっと人らしく」「人もモノもデータも、すべてがシームレスに」に分類された。

「同じ未来を目指す企業や同じ課題に向き合う企業が近くに集まることで、自然と会話が生まれ、一緒にできることが見つかっていく場を目指します」と狙いを解説した。

第二部「モビリティ産業を動かす共創とは」のパネルディスカッションの様子

 説明会では続いて、第二部として「モビリティ産業を動かす共創とは」をテーマに、実際に参画する企業・団体の代表者を交えたディスカッションが行なわれた。

ヘミセルロースの西脇毅氏

 植物由来の新素材開発に取り組むスタートアップ、ヘミセルロースの西脇毅氏は、2024年に開催された「Japan Mobility Show Bizweek 2024」への参加をきっかけにアイシンとの共同開発へ発展した実体験を紹介。「材料メーカということもあり、川下企業の課題が分からなかったが、アイシンさんの成形時の材料の流れという課題に対し、私たちが持つ樹脂の流動性を高める技術がマッチしました。会期前からの対話を重ね、会場での具体的な議論を経て試作評価へ進みました」と振り返り、異種産業が集まる本イベントの価値を強調した。

オープンイノベーション拠点STATION Aiの松本賢二郎氏

 また、会員数約1000社を抱えるオープンイノベーション拠点STATION Aiの松本賢二郎氏は、「自社の真の課題を認識したうえでの仮説に基づく出会いと、一見関係なさそうな人との偶発的な出会い(セレンディピティ)の両方が重要。自社や相手の立場、役職といった鎧を下ろして議論できるかがポイントです」との提言を残した。

 これに対し宮崎委員長は、「提案を見て社内の適切な部署、意思決定者につなげて実行まで持っていける人材の配置や育成を行ない、より出会いを実行に近づける取り組みをやっていきたい」などと感想を話した。

 トークセッション後の質疑応答では、自動車メーカとスタートアップの距離感を近づける取り組みについて問われ、宮崎委員長は「これまでは均一なものをいかに量産するかが中心だったが、自動運転やロボティクスなど、一律ではない多様性に対応しなければモビリティカンパニーへ変われないことに気づいてきた。第一回は出会いたいと言いながら出会うようなブースの構えができていなかった部分もあった。どこまで胸襟を開いてスタートアップの皆さんと会話ができるか、われわれの聞く対応がしっかりできるかどうかという点に今回もしっかり取り組んでいきたい」と強い意欲を示した。

 Japan Mobility Show Bizweek 2026は、入場無料の全来場者事前登録制。オフィシャルWebサイトにて事前登録を行なうことで入場可能となり、同会場の「CEATEC 2026」にもそのまま入場できる。

説明会の資料