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トヨタ、欧州で新型4気筒1.5リッターエンジンと新世代ハイブリッドシステムを投入へ 低ボンネット高を実現可能に

マルチパワートレーンを用意すると発表されている新型カローラのコンセプトカー

 トヨタ自動車は、欧州市場においても新型4気筒1.5リッターエンジンと新世代ハイブリッドシステムを投入する意向を明らかにした。この新型エンジンと新世代ハイブリッドシステムにより、低いボンネット高を実現でき、クルマのデザインの自由度を向上。プラットフォームも工夫することで、バッテリEV、PHEV、HEVといったマルチパスウェイを実現する車種をグローバルに投入していく。

 この新型4気筒1.5リッターエンジンは、東京オートサロン2024でトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏が開発を明らかにしたもので、同年5月にスバル、マツダとともに開催した「マルチパスウェイワークショップ」で、詳細が取締役副社長兼CTO 中嶋裕樹氏から語られていたものになる。

欧州の技術説明会で展示されたパネル。新型エンジンと新世代ハイブリッドによってグローバルな成長を目指していく

 トヨタは赤いエンジンと言われるハイパフォーマンス志向の2.0リッター4気筒の「G20E型」エンジンを開発中で、すでにGRヤリスMコンセプトに搭載してスーパー耐久に参戦中だが、もう一つ銀色のエンジンと呼ばれる高効率エンジンを開発している。

 この新型4気筒1.5リッターエンジンは、エンジン高をコンパクトにすることを狙って従来の3気筒から4気筒としたもので(気筒数を増やすと、ピストンのストローク長を短縮することができ、結果としてエンジン高を下げられる)、過給バージョンと自然吸気バージョンを用意。過給バージョンでは、現在の2.5リッター自然過給4気筒(つまり、A25型)のパワーレンジをカバーし、A25型と比べると体積で20%低減、全高で15%低減するものとなる。

 エンジン形式名称は発表されていないが、現行のM15型の後継や新世代ということから「N15型」とも言われており、ハイブリッドに関してもSiCパワー半導体を用いる新世代の第6世代ハイブリッドが組み合わされる。

 自然吸気版もハイブリッドとの組み合わせを前提で考えられており、体積で10%低減、全高で10%低減を実現。バッテリEVのeアクスル並みのコンパクトさを目指しており、バッテリEV、PHEV、HEVを同じプラットフォームで展開できるマルチパスウェイプラットフォームの重要な構成要素となっている。

カローラコンセプトのコクピット、市販車でも同様のコンセプトを持つコクピットを実現できるのだろうか

 トヨタは、この新型N15(仮称)エンジンと新世代ハイブリッドシステムを欧州の技術説明会で展示し、ボンネット高の低いクルマの透視図とともに説明を行なった。

 この説明パネルには、ボンネット高の低い透視図とともに、来年以降に発売される新型カローラのコンセプトカーの写真も掲載されており、新型カローラの欧州投入と、新型エンジン、新世代ハイブリッドの採用が示唆されている。
 トヨタはこれら新型エンジン、新世代ハイブリッドをグローバル市場に投入。2030年代には従来の倍以上の市場拡大を目指す。