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トヨタが世界初公開した新型2.0リッター直列4気筒自然吸気エンジン搭載GR86の愛称は“レビン?” 大嶋和也選手の自由研究が形に
2026年10月26日 11:34
トヨタ自動車がスーパー耐久第6戦岡山で世界初公開した新型2.0リッター自然吸気の直列4気筒エンジン搭載車が注目を集めている。トヨタはこの岡山において新たなクーペボディを持つミッドシップ4WD「GRヤリス風Mコンセプト」を初投入して大きな話題となっているが、FRマシンである「GR86 Future FRコンセプト」(以下、GR86コンセプト)も、新型エンジンや新しいサスペンションが投入されているため、GRヤリス風Mコンセプトに負けないほどの話題となっている。
このGR86コンセプトに搭載された新型2.0リッター直列4気筒自然吸気エンジンは、赤いスポーツエンジンで知られる「G20E型」ターボエンジンからターボを取り外して自然吸気(Naturally Aspirated、NAとも)化したもの。出力的には、これまで搭載していたG16E-GTS型1.6リッター直列3気筒ターボエンジンより低い220馬力程度とのことだが、ターボなど補機類をなくしたことによるフロントまわりの軽量化、どこからでもトルクを出せるターボラグのない自然吸気エンジンであることの扱いやすさがあるという。
さらにこのエンジンは高回転型のようで、開発を担当する大嶋和也選手によると「こちらの思っている以上に回る」とのこと。スポーツエンジンであるG20E型系は、これまでのトヨタの2.0リッター4気筒(M20型)とは異なり、ショートストローク気味に作られているようで、高回転まで気持ちよく伸びていくようだ。
フロントサスペンション、リアサスペンションもダブルウィッシュボーンとなっており、現在はジオメトリをいろいろとテストしている状況。ダブルウィッシュボーンとなることでジオメトリの自由度は上がるため、見た目からも明らかに開発車両であることが分かるサスペンションアームになっている。
GR86コンセプトはレーシングチーム内では“レビン?”などとも呼ばれており、クルマの狙いとしては、自然吸気による気持ちよさ、軽いフロントまわりなどがあるようだ。
モリゾウ選手こと豊田章男会長はこのクルマを、「大嶋和也選手の自由研究」と呼んでおり、次世代FRの可能性を探るためにドライバー提案で作られたクルマになる。
いくら開発中の2.0リッターベースエンジンがあるとしても、ターボを外して、さらに圧縮比を上げる(ターボに比べて自然吸気は圧縮比を上げないと効率が低下する)といった作業量を考えると、トヨタの開発力の高さに驚きを禁じ得ない。実はエンジンブロックも微妙に違うようで、G20Eターボのバージョン違いという側面もあるのかもしれない。
いずれにしろ突然登場したトヨタの新型2.0リッター直列4気筒自然吸気エンジン搭載車には驚かされた。市販化までにはまだまだ時間がかかりそうだが、市販化となった場合は、現在同時に生産を行なう水平対向エンジン搭載BRZとどのように作り分けていくのかがポイントになるだろう。
正直に書くと、フロントまわりがまったく異なるので、同時に生産を行なうのは難しいと思われる。そういった意味でも市販化へ向けてはさまざまなハードルがあり、GAZOO Racingがどのようにこのクルマの開発を進めていくのかは注目だ。



