メルセデス・ベンツ、AT搭載乗用車初のクリーンディーゼル「E 350 BlueTEC」 セダン/ステーションワゴンとも。エコカー減税100%、エコカー補助金対象 |
E 350 BlueTEC アバンギャルド(写真は本国仕様) |
2010年2月24日発売
E 350 BlueTEC アバンギャルド:798万円
E 350 BlueTEC ステーションワゴン アバンギャルド:833万円
メルセデス・ベンツ日本は2月24日、「Eクラス」にATを搭載する乗用車として初のクリーンディーゼルモデル「E 350 BlueTEC アバンギャルド」「E 350 BlueTEC ステーションワゴン アバンギャルド」を追加し発売した。価格はE 350 BlueTEC アバンギャルドが798万円、E 350 BlueTEC ステーションワゴン アバンギャルドが833万円。なお、E 350 BlueTEC ステーションワゴン アバンギャルドは日本が世界初導入。
両車ともに最高出力155kW(211PS)/3400rpm、最大トルク540Nm(55.1kgm)を発揮するV型6気筒 3リッター ターボディーゼルを搭載し、7速ATと組み合わせ後輪を駆動する。メルセデス・ベンツではこのエンジンを「5リッタークラスのガソリンエンジンに匹敵する力強い動力性能と、すぐれた静粛性、2リッタークラスガソリンエンジンなみの燃費経済性」と表現しており、10・15モード燃費はセダンで13.2km/L、ステーションワゴンで13.4km/L実現している。
環境面では、同社のディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC(ブルーテック)」を採用。これは、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択型触媒還元)を用いて排ガス中の窒素酸化物(NOx)を約69%低減するとともに、最新のDPF(Diesel particulate filter:粒子物除去フィルター)により粒子状物質(PM)を約21%低減。燃焼効率の向上により、CO2排出量も約7.2%低減している。
これにより、日本政府が「世界最高水準の厳しい規制」とうたう排出ガス規制「ポスト新長期規制」にAT搭載のディーゼル乗用車として初適合。欧州排出ガス基準の「EURO6(2014年9月施行予定)」にも適合する環境性能を実現している。
その結果「平成21年自動車排出ガス規制に適合している自動車(クリーンディーゼル乗用車)」として、エコカー減税(環境性能に優れた自動車に対する自動車重量税・自動車取得税の特例措置)に適合し、自動車取得税・重量税ともに免税(100%減税)。エコカー補助金(環境対応車普及促進対策費補助金)とあわせて、セダンでは最大約67万円の、ステーションワゴンでは最大約68万円の優遇処置を受けられる。
詳細な装備などはガソリンエンジン搭載の「E 350 アバンギャルド」「E 350 アバンギャルド ステーションワゴン」と異なるものの、ボディーサイズはセダンが4870×1855×1455mm(全長×全幅×全高)、ステーションワゴンが4900×1855×1500と同様で、ホイールベースはセダン・ステーションワゴンともに2875mm。
なお、Eクラスのラインアップの中で、E 350 BlueTEC アバンギャルド、E 350 BlueTEC ステーションワゴン アバンギャルドのみ、タイヤがランフラットタイプになっている。
(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 24日