BMW、プラグイン・ハイブリッド搭載のスポーツカーを量産化 2013年には電気自動車「メガシティー・ビークル」の生産を開始 |
ビー・エム・ダブリューは11月10日、コンセプトモデル「Vision EfficientDynamics(ビジョン・エフィシエント・ダイナミクス)」のプラグイン・ハイブリッド・システムを、量産モデルのスポーツカーに搭載して発売すると発表した。この発表に伴い、同システムを搭載したプロトタイプモデルを、ドイツ・ライプツィヒの見本市会場で報道陣に公開しているが、生産開始時期などは明らかになっていない。
ビジョン・エフィシエント・ダイナミクスは、2009年に開催されたフランクフルトモーターショーで初披露された4シーターハイブリッドスポーツカー。
フロントアクスルに3気筒ディーゼルターボエンジンとモーターを、リアアクスルにハイブリッド・システムを搭載。システム全体で241kW(328PS)を発生し、0-100km/h加速は4.8秒とする一方で、EUテスト・サイクル(KV01)による平均燃費は100km/3.76L(約26.6km/L)、CO2排出量は99g/kmと高い環境性能を誇る。
車体中央にリチウム・ポリマー・バッテリーを配置し、家庭用電源での充電時間はわずか2時間30分と言う。航続距離に関しては電気エネルギーのみでの走行は約50kmだが、ディーゼル燃料(容量25リッター)を満タンにした場合は700kmの走行を可能にしている。
なお、同社は現在MINIの電気自動車「MINI E」を使って実証実験を行っているところだが、1シリーズクーペをベースにした「アクティブE」の走行テストも開始する。さらに、電気のみで走る「メガシティー・ビークル(MCV)」の生産を、ライプツィヒ工場で開始することも発表した。
プロトタイプモデル |
ビジョン・エフィシエント・ダイナミクス |
(編集部:小林 隆)
2010年 11月 10日