ダンロップ（住友ゴム工業）は、低燃費タイヤとして吸音スポンジを世界初搭載した「LE MANS 4（ル・マン フォー）」を2011年2月から順次発売する。185/65 R14 86H～275/30 R20 97W XLの86サイズが用意され、価格はいずれもオープンプライス。

　LE MANS 4は、新開発の「低発熱密着ゴム」により、先代の「LE MANS LM703」に比べJC08モードで約3.8％の燃費向上を実現した低燃費タイヤ。ウエットブレーキ性能を9％向上させ、低燃費性能とブレーキ性能を高い次元で両立したと言う。

　JATMA（日本タイヤ協会）の定めるラベリング制度では、燃費性能に影響するタイヤの転がり抵抗性能を「AAA」～「C」まで5段階で、ウェットグリップ性能を「a」～「d」まで4段階で定めており、転がり抵抗性能は「AAA」、ウェットグリップ性能は「a」が最高グレードと規定されている。LE MANS 4では、一部サイズに「A-c」があるものの、ほとんどのサイズが「A-b」となる。

転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「b」のタイヤパターン	転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「c」のタイヤパターン

　このLE MANS 4では、タイヤ内部に特殊吸音スポンジを搭載。ナイロン×ナイロンのコンビネーションバンド、ノイズ防止ストレートブロックにより、騒音エネルギーを13％低減している。また、接地圧分布を最適化した新パターンで、タイヤのライフ性能を17％向上したと言う。

騒音エネルギーを先代の「LE MANS LM703」に比べ13％低減	転がり抵抗を28％低減し、燃費を3.8％向上
ウェットブレーキ性能は9％向上	タイヤライフは17％向上