富士通テンは1月6日、NVIDIA Tegra 2プロセッサーとAndroidを搭載した車載用端末を、米国ネバダ州ラスベガスで開催されている世界最大のコンシューマ向けデジタル機器展示会「2011 International CES」に展示したと発表した。

Tegra 2プロセッサー

　Tegra 2プロセッサーは、デュアルコアARM Cortex-A9 CPU、NVIDIAのGeForce GPU、1080p動画再生プロセッサー、1080p動画エンコード・プロセッサー、イメージ・シグナル・プロセッサー（ISP）などを搭載したSoC（システム・オン・チップ）。

　富士通テンのTegra 2搭載試作機では、プラットフォームにAndroidを採用し、NVIDIAのブースに2台展示。ナビゲーション（ゼンリンデータコムのいつもNAVI）をAndroid 2.1を搭載した車載端末で、メディアプレイヤー（YouTube対応Flashプレイヤー）をAndroid 2.2を搭載した車載端末で動作させ、各アプリケーションが快適に動作する様子をデモンストレーションすると言う。

　富士通テンは、実際の製品化スケジュールについては未定としながら、「将来Androidを採用することでクルマの接続性が向上できると考え、Android車載用端末を試作した」としている。