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約100台の86が集結!「86S(ハチロックス) J003 IZUMIOTSU」開催

2013年3月24日開催

 トヨタマーケティングジャパン(TMJ)は3月24日、泉大津フェニックス(大阪府泉大津市)で「86S(ハチロックス) J003 IZUMIOTSU」を開催した。

 このイベントは、昨年10月にTOYO TIRESターンパイクを貸し切って行われた86台のトヨタ「86(ハチロク)」による「J001」、そして3月20日に熊本グランメッセで行われた「J002」に続く3回目のイベント。前日までの天気予報はみごとに外れ、天候は晴れ。約100台の86と約180人の来場者が訪れ、1日を通してさまざまなコンテンツに参加。大変な盛り上がりを見せた。

会場には約100台の86と約180人の来場者が訪れた

 86Sはオーナー同士の交流促進や、大人のスポーツカーカルチャーの育成を目的に、トヨタ自らが仕掛けている“メーカー主催のオフ会”。参加特典としてオリジナルジャンバーやステッカーなどのレアグッズがもらえることもあり(運転者のみ)、参加者は事前申し込みのうえ、抽選という盛況ぶり。

 惜しくも抽選に漏れてしまった86オーナーが、雰囲気だけでも味わおうと会場に詰めかけてしまうほどで、まさに今の86シーンの盛り上がりを表していると言える。また、熊本と今回の大阪ラウンドは、86以外の車種でも参加可能だったことから、スバル「BRZ」やスズキ「スイフト」といった他メーカーのクルマで参加する人も見受けられた。

オープニングセレモニーではチーフエンジニア(CE)の多田哲哉氏(中央)、TMJ喜馬克治氏(右側)、総合司会のピストン西沢氏(左側)が登壇。「ハチロックス!」の掛け声で各コンテンツがスタート
関西地域を中心とするエリア86マスタースタッフ12人が登壇
トヨタの86スタッフたち。昨年10月にTOYO TYRESターンパイクで結集したスタッフが再びここ大阪で結集した。左からスポーツ車両統括部の中村氏、デザイン本部の古川氏、CEの多田氏、TMJの喜馬氏

 当日は86オーナーもそうでない人も楽しめるたくさんのコンテンツを用意。

 86の開発者であるチーフエンジニア(CE)の多田哲哉氏と語り合う“CEミーティング”や、スポーツドライビングのテクニックの1つであるサイドターンを実車で体験する“コントロールテクニックプログラム”、愛車を撮影する技術をプロカメラマンから学ぶ“フォトカルチャースクール”、カルトな86知識を競い合う「86マニアッククイズ」など、86をより深く楽しむための参加型コンテンツが目立った。

 86Sの仕掛け人でもあるTMJのマーケティングディレクター 喜馬克治氏によると「今後は86オーナーの皆さんで盛り上がってJ004以降をプロデュースしていってもらえれば」とのこと。メーカーとオーナーが一体になったスポーツカーに対するまったく新しい試みが、全国に波及することになる。

多田CEをはじめとする86開発陣を質問攻め。中にはBRZユーザーからのマニアックな質問も
インストラクターの指導のもと、実際にステアリングを握って体験する「コントロールテクニックプログラム」(写真はインストラクターのデモラン)。インストラクターはレーシングドライバーの高橋滋氏(右)、モータージャーナリストの橋本洋平氏(左)
フォトカルチャースクールの様子。展示車両を撮影するベーシックと走行車両を撮影するアドバンスの2つ。レクチャーするのはJRPA(日本レース写真家協会)のプロカメラマン
86についての知識を競う、86マニアッククイズ。中には頭を悩ませる超難問も
TOYO TIRESターンパイクのビューラウンジ内に期間限定でオープンしていた「86 PITHOUSE」とコラボした、湘南江ノ島のフレンチトースト専門店「LONCAFE」が、ここ泉大津でも出店。おいしいフレンチトーストと温かいコーヒーで来場者を温めていた
カスタマイズカーブースにはTRD、トヨタモデリスタ、トムスがデモカーを展示。TRDとトムスは同乗試乗会も行った
こちらが同乗試乗会の様子。同乗走行はカスタムカー講座を受けた後に抽選という流れで行われた。ノーマルとデモカーの両方に乗るので違いが分かりやすいと好評
ファクトリーチューンは大阪でも注目度満点。サプライズでスポーツ車両統括部・中村氏による解説や司会のピストン西沢氏によるデモランが行われた
一流ブランドとコラボレーションした86グッズの展示・販売ブースも出店。熊本ラウンドではミニカーが人気だったが、大阪ではシューズが一番人気だったとのこと
書き込み自由なバナー、ホワイトボードも用意。署名やオフ会開催の書き込みなど、オーナーの好きなことを書き込める。イベントに参加した証にもなるのだ
退場時にもサプライズが。運営スタッフと有志が「ハチロックス!」と叫んで来場者を見送る。主役は86ではなく、あくまでそれを楽しむ人たちなのだ

(奥野大志)