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富士通、脈波から眠気を検知して安全運転を支援するウェアラブルセンサー「FEELythm(フィーリズム)」

運輸業向けに2月から販売開始。運行管理システムと連携させドライバーの状態をリアルタイムに確認可能

2015年2月販売開始

システムごとに個別見積り(導入費用、保守費用が別途必要)

安全運転を支援するウェアラブルセンサー「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm」。本体を首にかけ、イヤークリップセンサーを耳に装着して脈波や自律神経状況などのバイタルデータを取得し、独自のアルゴリズムによって眠気検知を行う

 富士通は1月19日、安全運転を支援するウェアラブルセンサー「FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(フジツウ ヴィークル アイシーティー フィーリズム)」を開発し、2月から運輸業向けに販売を開始すると発表した。バス、トラック、タクシーなどさまざまな業種での展開を予定。価格はシステムごとに個別見積りを行うとしており、導入費用、保守費用が別途必要になる。

 FEELythmは富士通研究所が開発した独自のアルゴリズムを使い、ドライバーの耳に装着したセンサーから得た脈波情報などからドライバーの眠気状態を検知し、ドライバーとともに運行管理者への通知を可能にしたシステム。ドライバーには音声または振動で通知が行われる。個人差、機器の個体差を調整して基準値のずれを修正する「自動キャリブレーション」機能や学習機能も備え、バイタルデータの個人差などによる精度のばらつきを解消し、より正確に眠気の傾向を検知することが可能になっている。

 長距離運行での活用を想定し、5日間の連続使用が可能なバッテリーを搭載。本体重量は約90g。

(編集部:小林 隆)