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フォルクスワーゲン芝浦 認定中古車センターが7月18日オープン

ヤナセ100周年を記念した100万円の「ポロ」など用意

2015年7月18日オープン

フォルクスワーゲン芝浦 認定中古車センター

 ヤナセ ヴィークル ワールドは、都心最大級というフォルクスワーゲンの認定中古車拠点「フォルクスワーゲン芝浦 認定中古車センター」を7月18日にオープンする。それに先立って7月17日に報道陣に公開した。

認定中古車のフォルクスワーゲン車が並ぶ。下取り車のほか、1年程度の試乗車使用で低走行ながら新車より大きく価格が下がったクルマなど、15台から18台程度を展示予定

 フォルクスワーゲン芝浦 認定中古車センターは、ヤナセ本社やヤナセグループの新車販売店が並ぶ通称“ヤナセモール”に位置する中古車販売店。フォルクスワーゲン芝浦から200mほど離れた徒歩圏内にあり、常時15台から18台程度のフォルクスワーゲン認定中古車プログラム「Das Welt Auto」に沿った中古車を展示、販売する。

 ヤナセモールに位置することで、ヤナセの新車販売店との相乗効果が期待できる。隣接地には港区の中では最大級とされるマンションが建設中で、今後のセールス活動が非常に期待される場所という。

 ヤナセでは、独自の基準で認定した「ヤナセ認定中古車」として良質な中古車を扱ってきたが、今回はフォルクスワーゲンの認定中古車制度の「Das Welt Auto」に沿った中古車センターを開設した。フォルクスワーゲンの良質な中古車はすべて「Das Welt Auto」となるわけではなく、年式が経過しているなどの理由から、既存の「ヤナセ認定中古車」として販売されるクルマもあるという。

 フォルクスワーゲン芝浦 認定中古車センターで販売される中古車は、フォルクスワーゲン芝浦はもちろんヤナセが新車を販売した際に下取りした車両や、役目を終えた試乗車等からなる。中古車販売を本格的に展開することで、新車販売時の下取り価格を引き上げることもできるなど、新車販売をサポートする役目もある。

 内覧会では、ヤナセ ヴィークル ワールド 代表取締役社長 横山敏郎氏があいさつの中で「フォルクワーゲンビジネスの循環と拡大をしていくための重要な鍵として中古車販売を成立させていきたい」と、新車、中古車、アフターサービスによる循環で収益基盤の拡大を目指す意向を示した。

 また、認定中古車センターの所長の吉川一仁氏は「これからは中古車が非常に大切な商売になる。やっと弊社も中古車センターを出せるという状況になった」と、中古車販売の重要性とオープンへの意気込みを述べた。

ヤナセ ヴィークル ワールド代表取締役社長 横山敏郎氏
フォルクスワーゲン芝浦 認定中古車センター所長の吉川一仁氏
今年はヤナセ100周年ということで、記念価格100万円の「ポロ TSIコンフォートライン」を展示、2010年式で走行は1万6000kmと低走行

 内覧会でもっとも前面に押し出していた中古車は、税込100万円と値付けされた2010年式の「ポロ TSI コンフォートライン」。最後にあいさつに立ったヤナセ 常務執行役員 兼 ヤナセ ヴィークル ワールド 代表取締役会長の新井龍吾氏は「ヤナセ100週年にちなみ、100万円でご用意した記念のクルマ」と紹介。新井氏は認定中古車センターが「大きなバリューチェーンサイクルを確立し、ヤナセモールに位置することによって、販売の機会の相乗効果も出る」との期待感を示した。

ヤナセ 常務執行役員 兼 ヤナセ ヴィークル ワールド 代表取締役会長の新井龍吾氏
ヤナセ ヴィークル ワールドの新井会長(中央)横山社長(左から2番目)、吉川所長(左端)と認定中古車センターのスタッフ

整備はヤナセ本社サービス工場で

認定中古車として購入したクルマのアフターサービスは、フォルクスワーゲン芝浦の向かいにあるヤナセ本社にあるサービス工場でアフターサービスが受けられる

 なお、フォルクスワーゲン芝浦 認定中古車センターで販売されるクルマの整備、修理等は、フォルクスワーゲン芝浦で販売される新車と同様、ヤナセ本社にあるサービス工場で行われる。

 ヤナセが扱う、メルセデス・ベンツ、アウディ、GMの整備工場が併設され、フォルクスワーゲン車はリフト3基、5名のサービススタッフが担当する。リフトが3基しかないのは近年、車両の故障が減少しているという事情のほか、コンピュータを接続して自動車内部のプログラム書き換えをするような整備が多くなり、必ずしもリフトで持ち上げて整備する必要がなくなったからという。

フォルクスワーゲン車用のリフトは3基
整備工場はリフトが多く並ぶ。ヤナセで扱いの多いメルセデス・ベンツ用に27基、アウディに10基、GMに8基。かなり年代物まで多彩なクルマが入庫している
本社ビルの上階に工場があり、スロープで上下する仕組み
本社サービス工場には板金部門もあり、大きく損傷したクルマは別の工場で対応するが、小さめの傷や凹みはここで作業することで、修理預かり期間の短縮を行っている。塗装ブースも完備
フォルクスワーゲン車もここで板金を受ける
ヤナセ本社向かいには、新車販売拠点のフォルクスワーゲン芝浦がある
現在、ヤナセが輸入した第1号車の「VWタイプI ビートルスタンダード」が展示してある。塗装は再塗装したが、内装等は当時のまま。1952年に日本に入ってきたクルマとみられている
フォルクワーゲン芝浦 認定中古車センター

東京都港区芝浦1-6-9
TEL:03-5765-6577

(正田拓也)