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トヨタ、パワーウインドースイッチの不具合で「ヴィッツ」など6車種で計60万965台をリコール

影響でドアトリムの一部焼損が2件発生

2015年10月21日発表

基準不適合発生個所

 トヨタ自動車は10月21日、2005年から2010年に生産した「ヴィッツ」「ラクティス」「ベルタ」「オーリス」「カローラ ルミオン」「イスト」をリコールした。対象台数は6車種で合計60万965台。

 今回のリコールは運転席ドアのパワーウインドースイッチが対象。スイッチに使われている潤滑用グリースの塗布方法が不適切で、グリース量が不足しているものがある。これにより端子摺動部から摩耗によって出た粉末と浸入した水分などによって短絡回路が形成され、端子が発熱して当該スイッチ、周辺の樹脂部品が焼損。最悪の場合は火災に至るおそれがあるとしている。

 この不具合に対する改善措置として、全車両で当該スイッチの端子間抵抗の導通を点検。異常がある場合は対策品と交換し、正常なものについては接点部に耐熱性グリースを適量塗布する。また、上記の点検で耐熱性グリースを塗布したものについては、その後に作動不良が発生した場合、パワーウインドースイッチを交換する。

 今回の不具合は市場からの情報で発見され、これまでに影響によってドアトリムの一部焼損が2件発生している。

(編集部:佐久間 秀)