ニュース
独アウディ、燃料電池車「h-tron quattro concept」をデトロイトモーターショーで初公開
2つのモーターを搭載する「電動quattroシステム」で0-100km/h加速7秒以下、最高速200km/h達成
(2016/1/13 17:21)
- 2016年1月11日(現地時間)公開
独アウディは1月11日(現地時間)、燃料電池車(FCV)の「Audi h-tron quattro concept」をデトロイトモーターショーで初公開した。
ボディサイズは4880×1930×1540mm(全長×全幅×全高)、アンダーボディ、サイド、リアのエアロパーツを可動式にし、ドアミラーに替わり小型カメラを使用するなどエアロダイナミクスを追求して、Cd値0.27を達成。
前後2つのモーターを設置する「電動quattroシステム」を採用。インテリジェントコントロールシステムにより、リアアクスルのモーター出力140kW、フロントアクスルのモーター出力90kW、2つのモーター出力を自在にコントロールする。
燃料電池ユニットは、単体で最高出力110kWとなり、リチウムイオンを採用する2次電池の最高出力100kWを加えて、システム全体としてモーターの最大トルクは550Nmを実現する。フロントアクスルの90kWモーター、リアアクスルの140kWモーターの2つで構築する「電動quattroシステム」により、パフォーマンスでは0-100km/h加速が7秒以下、最高速は200km/h(リミッター制御)となる。
水素タンクは3つ搭載。パッセンジャーコンパートメントとラゲッジスペースの下に収納され、高圧の700barで貯蔵される水素の最大蓄積容量は約6kg。水素タンクの空から満タンまでの充填所要時間は約4分。
航続距離は600kmとなり、100km走行あたりの水素使用量は約1kgの低燃費を実現。また、車載ソーラーパネルを搭載して、最大で1年に1000kmの航続距離向上を実現するという。
そのほかにも、2017年に「A8」に採用し市販化を予定する自動運転システムの「zFAS」などが採用されている。