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日産、G7伊勢志摩サミットで自動運転技術「プロパイロット」披露

「リーフ」に小型・高性能レーザースキャナー、8カメラシステムなど搭載

2016年5月26日 発表

 日産自動車は5月26日、三重県伊勢志摩で開催されているG7サミットで実施された次世代自動車による走行デモに参加し、自動運転技術「プロパイロット」を公開した。同技術を搭載した電気自動車(EV)「リーフ」にEUのトゥスク議長が試乗している。

 同社は2016年に混雑した高速道路上での自動運転技術「プロパイロット1.0」を日本市場に導入し、その後、欧州、米国、中国にも展開。2018年には高速道路での車線変更を自動的に行なう、複数レーンでの自動運転技術の実用化を目指すとともに、2020年までに交差点を含む一般道での自動運転技術を投入する予定が明らかにされている。

 G7サミットに参加している首脳向けのイベントで公開された今回の車両は、リーフをベースにミリ波レーダー、レーザースキャナー、カメラ、専用HMI(ヒューマンマシンインターフェイス)といった自動運転を支える機能を搭載。

 高精度な3次元計測により車両周囲の物体との距離を正確に把握しながら安全に走行することが可能な「小型・高性能レーザースキャナー」、交差点やきついカーブ路を走行するときにクルマの進む方向を的確に決めることを可能とする、遠方までの360度視野を持つ「8カメラシステム」という2つの革新的な自動運転技術を搭載したことが特徴になっている。

G7サミットで公開された自動運転技術「プロパイロット」を搭載したリーフ

(編集部:小林 隆)