試乗レポート

アカザーのミニッツ「ネオクラシックレーサー」体験会レポート ホンダアクセスの会議室がRCカーサーキットになった!?

2022年1月14日 予約開始

2022年4月29日 発売

2万5300円

ミニッツ「ネオクラシックレーサー」を体験してきました

ホンダアクセスからネオクラシックレーサー(のRCカー)発売!

 たのすぃいいい! コロナ自粛もあって、かれこれ2年以上ぶりにミニッツを走らせたんですが、やっぱコレ、最高に楽しいRCカーすね! どうもRCカー大好きアカザーっす!

 今日は取材でホンダアクセスさんにおじゃましてるんですが、会議室の扉を開けるといきなりコレですよ!

会議室にミニッツ用のウレタンサーキットが!

 会議室一面に設置された、RCカー用サーキットとドリフト練習コース! そして用意されたミニッツは10台以上! ホンダアクセスの会議室サイコーかよ! 毎日ここでRCカー会議したい!

 いや、俺がこの場所に来たのはRCカーで遊ぶためではない! 京商の小型RCカー・ミニッツシリーズの魅力を皆さんにお伝えするため! というワケで、まずは4月29日発売で、現在絶賛予約受付中の「1/27 ミニッツAWD レディセット ネオクラシックレーサー」のプレゼンを拝聴。仕事するぜー!

まずはホンダアクセスの広報担当の石川さんによるプレゼンテーション

 説明してくれたのは、広報担当の石川さんです。

「いつもはホンダ車のパーツを販売しているホンダアクセスですが、ホンダ車のユーザーさまとの接点を深めるために、いろいろなマーケティングを行なっています。今回はクルマに興味があってRCカーにも興味アリ、昔はよく遊んでいた! というような方に向けての製品をということで、京商さんにお声がけをして『ミニッツ ネオクラシックレーサー』を一緒に作っていただくことになりました」と石川さん。

 石川さんが説明してくれた「ミニッツ ネオクラシックレーサー」のこだわりポイントを要約すると以下のような感じ。

・ミニッツは小型だが本格的なRCカー
・サイズが小さいのでコロナ自粛期間中でも自宅で遊べる
・上達すればカスタマイズやサーキットでのレースも
・実車ネオクラッシックレーサーを細部まで再現
・塗装色は実車デザイナーと京商デザイナーの間でディスカッションするほどこだわった

「1/27スケール ミニッツAWD レディセット ネオクラシックレーサー」は2万5300円。4月29日発売予定で、「ホンダアクセスPayPayモール店」で予約受付中だ
ミニッツ ネオクラシックレーサーのこだわりポイント

 もうプレゼン中、何度も首がもげそうになるほどうなずきまくり。そうなんすよ~! クルマ好き男子ってだいたいRCカー大好き! RCカー大好き男子ってだいたいクルマ好き! みたいな感じありますよね~。

 俺も愛車はハチロク(AE86)に始まり、シルビア、セブン(RX-7)、レガシィとスポーツカーを乗り継ぎ、RCカーはタミヤのバギーやツーリングカーなどをたしなんできたクチ。そんな俺が15年ほど前にミニッツに出合い、ハマった理由。それは、プロモデラーが作ったような精巧なボディを搭載し、RCカーとして自由自在に操作可能で、本格的なレースまでできちゃうコト!

ミニッツ(MINI-Z)とは

 なかでもいちばんの理由は、プロモデラーが作ったような精巧で多種多様なラインアップの完成ボディが安価に手に入るところ! それまでのRCカーのボディといえば、ポリカーボネイト製のものを自分でカットして塗装するものが多く、クラッシュには強いんですが、一体成型が故にディテールが甘い感じのものが多かったんです。

 でも、精巧な完成品ボディを高性能シャシーに積んで、手軽に走れるミニッツを知って、その魅力の虜に。一時はミニッツボディだけで100台近くコレクションしていました。

 さて、プレゼンを聞きながら、ミニッツに熱くなっていたコロナ前の自分を思い出し、ニヤニヤが止まらない状態で、新製品の「ミニッツ ネオクラシックレーサー」をチェック開始!

 ほほう。確かに石川さんがおっしゃっていたように、実車と色味だけを見比べると、実車のほうが暗い感じですね。しかし、サーキットに置くとコレがバッチリ実車のイメージどおりになるんですよ!

実車のイメージを損なうことなく細部まで作り込まれた、「ミニッツ ネオクラシックレーサー」のボディ
ホンダアクセスの本社に飾られているネオクラシックレーサーの実車
フロントバンパーに装着されている革のバンド。もちろんミニッツでもしっかり再現されている
ホイールのメッキ部分もミニッツではきちんとメッキ塗装されているのだ
ネオクラシックレーサーとは

 以前、タミヤさんを取材したときにお聞きした話で、模型を実物と同じ色で塗り、縮尺どおりにスケールダウンしても、実物のイメージとはかけ離れたものになってしまうのだそうです。そこをいかに模型的なデフォルメを入れつつ、実車のイメージに近づけるかが重要とのコト。

 そしてこの「ミニッツ ネオクラシックレーサー」にも、実車のイメージを損なわないためのプロポーション調整と、カラーリング調整が施されての製品化! そうそう、そういうこだわりから生まれたミニッツの完成度の高さに惹かれて、オレはボディを100台ほどコレクションしたんよ! そして嫁さんにマジギレされたんよ!

写真だとこれが1/27スケールの「手のひらサイズ」の小型RCカーとは思えない!
ヘッドライトとテールランプはクリアパーツで成型されているので、オプションパーツのLEDユニットを装着すれば、電飾したまま走らせるコトも可能!

RCカー好きはクルマ好き!

画像はイメージです(笑)

 今回は発売前という事もあり、用意された2台の「ミニッツ ネオクラシックレーサー」完成車は展示・撮影のみとのこと。しかし、「同じシャシーで走行が可能なミニッツを用意しましたので、こちらでぞんぶんに走行させてお楽しみください」と声をかけてくれたのは、ミニッツに詳しい広報の杉尾さん。

 えっ? あれ!? 杉尾さんって公式レースのミニッツカップに出てませんでした? 何度かお見掛けしたような……などという茶番はここまでだ!(笑)

 そうなんですよ! 実は杉尾さんとはミニッツレースやサーキットでの顔見知り。共通のRCカー友達も多いのですが、そのご職業までは知らず。まさかホンダアクセスの人だったとは、当日初めて知ってビックリしました。

 先程、RCカー好きはクルマ好き! みたいなことを書きましたが、RCカー仲間にも自動車業界の人間って、けっこういたりするんですよね。っていうか、杉尾さんアンタもか~い!

まさかのRCカー仲間が、ホンダアクセスの人だった(笑)

 どうりで、ここに並んでいるミニッツのなかに、オーラが違うマシンが数台混ざっているワケだよ! 杉尾さんの自前でしょ! 「いやそれは今日のために〇田さん(共通の友人)に借りてきたレースマシンです(笑)」と杉尾さん。

 え? なにこれ? 取材からフツーのRCカーオフ会みたいになってきてるんだけど……。ここはちゃんと気合い入れなおして取材モードでレビュー動画の撮影を!

【ミニッツ体験】AWD初代「NSX」ドリフト練習 by アカザー

 すいません。ただドリフトに夢中なっているだけの動画でした。とはいえミニッツの操作性の高さが少しでも伝わってくれていたら幸いです。こんな小さなRCカーなのに、アクセルやステアリングにリニアに反応してくれるので、狭いスペースでも8の字旋回がバッチリできちゃうんですよ!

 ここで操作している初代NSXボディを載せたシャシーは「ミニッツ ネオクラシックレーサー」に搭載されるAWDシャシーと同じ四輪駆動シャシー。

 動画で走らせている初代NSXは友人のレースカーという事で、各種オプションパーツがてんこ盛りですが、ほぼこれと同じ感じのコトが、「ミニッツ ネオクラシックレーサー」の箱を開け、電池を入れるだけでできちゃう感じです! ミニッツやっぱスゲーな!

 しかし、ここでマニアなオレの脳裏にひとつの疑問が。そもそもネオクラシックレーサーの実車はMR駆動。そしてミニッツにもMR駆動シャシーがあるのに、なぜそのシャシーと組み合わせたレディセットにしなかったんだろう? という疑問。

 その疑問を杉尾さんにぶつけたところ、「初心者の方が自宅でも楽しんでもらえるように、今回はあえてAWDシャシーを選択しました。ミニッツの楽しさにハマれば、あとからいくらでもMRレイアウトに変更できますからね~(ニヤリ)」とのこと。

 これはミニッツ沼を知り尽くした者の回答! そうなんですよ、ミニッツはボディも豊富なら、シャシーもFF、MR、RR、AWDとさまざまな選択枝があるんです! なので、腕が上がってサーキットに行くようになれば、RCカーバッグのなかには数台の……もうみなまで言わなくでも分かるよな! みたいな感じになっちゃうんですよね~。

 というワケでお次はサーキットに移動して、MRシャシーに新型NSXボディを乗せたマシンでコースイン!

【ミニッツ体験】MRシャシー2代目「NSX」箱出しトレーニングモード by アカザー

 はぁぁ~たのすぃ~! コースにはタイム計測器まで設置されていたので、タイムが更新されるたびにアナウンスがスピーカーから流れるんですよ! そのたびに脳汁が出まくりで、さらに集中してタイムを削りたくなる! そして仕事というコトを忘れていく……それがミニッツの魔力!

 2つの動画を観比べると分かるように、ドリフト仕様とグリップ仕様だとこんなにも違いがあるんです! 最初の動画の白い初代「NSX」がオプションパーツてんこ盛りのドリフトレース仕様。次の動画の青い2代目「NSX」がドノーマル(トレーニングモード)のグリップ仕様。あ、そうそう。ミニッツレディセットは箱出し状態はトレーニングモードという、慣れていない間の急ハンドルや急アクセルを防止するためにリミッターがかかった状態なんです。

ドリフトレース用にチューンナップされたシャシーです

 シャシーの駆動方式以外に、ボディの変更でも操作感は大きく変わります。分かりやすい例を挙げると、レースゲームでマシンごとに操作感が変わるあの感じ。それがミニッツだと、より実車を感じさせるようなフィーリングで体感できるんですヨ!

フロントオーバーハングの大きい初代NSXボディ(奥)はアンダーステア傾向。フロントオーバーハングの少ない2代目NSXボディ(手前)だとオーバーステア傾向と、載せるボディひとつでステアリング特性も変化するのです

 すっかり仕事を忘れて、タイムアタックモードでミニッツを走らせていると、サーキットを走行するマシンの台数がどんどん増加! Car Watch取材班や、合同取材をしていたくるまのニュース編集部の方々、最後はホンダ広報部のラッチさんまで仕事を忘れて(いやほかのみんなは仕事だから!)プロポを手にエンジョイ・ミニッツ!

会議室ほどのスペースでも、マシンが小さいので複数台で走ることが可能!このスペースでレースができちゃうのもミニッツの魅力
初心者とは思えない走りを見せてくれた広報部のラッチさん
複数台で競り合うと楽しさ倍増! あ、ネオクラシックレーサーは実走できなかったのでイメージ写真です

 そうそう、これこれ! これなんですよ! ミニッツの最大の魅力は! クルマ好きRCカー好き同志、言葉を交わさずとも一緒に走ることで生まれる一体感!

 大人になると、仕事の付き合いのない友人って、なかなかできないというか、知り合う機会も少ないと思うんですよね。でも、ミニッツをやっていると、そういう友人ができちゃう!

 コレってたぶん実車でも同じ。サーキットでのスポーツ走行や、同車種でのツーリングオフ会に参加する仲間同士みたいな。それと同じような、共通の趣味を通じての心地よい連帯感があるんです!

 この「ミニッツ ネオクラシックレーサー」を手に入れたなら、自宅のフローリンクで腕を磨いたそのあとは、是非ともミニッツサーキットに足を運んでみてください。クルマ好きRCカー好きの同志が大勢いるはずですよ~。

 最後はミニッツ公式レースで全国4位の腕前でもある、杉尾さんの高速ドリフト走行で、ミニッツのポテンシャルの高さをどうぞ!

 一流のドライバーが一流のマシンを使えば、小型RCカーでもここまでの走りができるんです! ミニッツのポテンシャル恐るべし!

【ミニッツ体験】初代「NSX」高速ドリフト走行 by 杉尾さん
アカザー

アカザー(赤澤賢一郎)
週刊アスキーの編集者を経て、現在はフリーの編集・ライター。初めて買った愛車はカローラレビン(AE86)。以来、240SX(北米版180SX)やRX-7(FC3S)などMTスポーツカーを乗り継ぐ。2000年にスノーボードの事故で車椅子になった後も、手動運転装置を使ってAT車を運転。現在の愛車はレガシィ ツーリングワゴン2.0R スペックB。YouTubeチャンネルは【アカザーのダッシュTURBO】(https://www.youtube.com/channel/UCl2tYHRSYHiGTa05jmm7Tjg)