写真で見る

写真で見る レクサス「RX」(5代目・フルモデルチェンジ)

ワールドプレミアされた5代目レクサス「RX」。撮影車両はRX450h+、ボディカラーはソニックイリジウム

 1998年にラグジュアリーSUVとしてデビューしたレクサス(トヨタ自動車)「RX」。同社の「X」を冠するラインアップは「LX」「RX」「NX」「UX」の4タイプで、ヘビーデューティを意識しており若干立ち位置が異なるLXを除けば、もっとも大型のボディを持つモデルとなる。

 デビュー当初はトヨタ「ハリアー」のレクサス版という位置付けだったが、2009年に誕生した3代目のマイナーチェンジ(2012年)からはスピンドルグリルを採用するなど、レクサスならではといえる明確な差別化を推進。2015年に発売された4代目ではボディサイズも大型化されるなど、独自のキャラクターを獲得し販売台数を伸ばした。

 5代目となる新型は「対話できるクルマ、走って楽しいクルマ」を目指し、クルマの素性を徹底的に磨き上げたのが特徴。リファインされたGA-Kプラットフォームにより、高剛性化と軽量化を両立しつつ、マルチリンク式サスペンションにより運動性能を向上。その上で幅広いパワーユニットを用意したほか、電動化技術を活用した四輪駆動システム「DIRECT4」を採用するなど、多くのユーザーを満足させる動力性能を実現している。

 ボディサイズは4890×1920×1695mm(全長×全幅×全高)と、先代モデルより25mmワイドに。ホイールベースは2850mmと60mm延長された。この「スピンドルボディ」と名付けられたカタマリ感のあるフォルムにより、スピンドルグリルとともにレクサスならではの独自性を表現する。

 パワートレーンのフラグシップとなるのが、「RX500h F SPORT Performance」に搭載される直列4気筒2.4リッターターボエンジン「T24A-FTS」と新ハイブリッドシステムの組み合わせ。スペックは現状では未公表となっているが、モーターによる過給アシスト機能を備えることで「加速の立ち上がりが早い、ダイレクト感ある走りを実現」しているという。組み合わされる駆動システムはDIRECT4で、前後駆動力配分を100:0~20:80の間で自動的に制御。走行状態に合わせてフロント寄り、リア寄りと変化させることでトラクション性能の向上やピッチング抑制などを実現する。ブレーキに関しても前後独立油圧制御による前後回生協調により、自然なブレーキフィーリングを獲得。また、ブレーキ操作に応じて最適な制動力配分を行なうブレーキ車両姿勢制御を採用しており、減速から旋回においても気持ちいい走りを実現した。

 プラグインハイブリッドシステムを備えるのが「RX450h+」。直列4気筒2.5リッターエンジン「A25A-FTS」を核に、18.1kWhのリチウムイオンバッテリを搭載。駆動方式はモーターを利用した4輪駆動「E-Four」で、100:0~20:80の間で自動的に前後駆動力配分を行なう。

 ハイブリッド車となるのが「RX350h」。直列4気筒2.5リッターエンジンにモーター+ニッケル水素電池を組み合わせる。駆動方式は2WD(FF)とE-Fourが用意される。

 純ガソリンエンジン車となるのが「RX350」で、直列4気筒2.4リッターターボエンジン「T24A-FTS」と8速ATの組み合わせ。駆動方式は2WD(FF)のほか、75:25~50:50の間で前後駆動力配分を行なう電子制御フルタイムAWDを用意する。

 今回、ワールドプレミアとなったモデルはプロトタイプで、ここで紹介している細部のデザインやスペックもそれに準じたもの。詳細な数値は2022年秋ごろとされる正式発表を待ちたい。

ボディサイズは4890×1920×1695mm(全長×全幅×全高)と大型化。その一方でフロントフェンダーのアルミ化などにより車両重量は90kg軽量化されている
スピンドルグリルは従来から一歩踏み込んだデザインに。先頃発表されたBEV「RZ」と共通したテイストだ
ヘッドライトは3眼LEDとL字型ポジションを組み合わせたレクサスらしい意匠
テールランプは「UX」と同様のワイドなデザイン
パワーユニットは直列4気筒2.5リッターエンジンを核としたプラグインハイブリッドシステムを搭載
充電リッドまわり
撮影車両のタイヤはダンロップ「SP SPORT MAXX 060」でサイズは235/50R21。グレードによって19インチを装着するモデルも設定される
インパネまわり。内装カラーはソリスホワイト
メーターはフル液晶タイプ
シフトまわり。EV走行関連のスイッチも配置
インパネ中央にはエアコンやオーディオスイッチと一体化した14インチセンターディスプレイを配置
フロントシート
リアシート
荷室長は先代モデルより50mm拡大。スーツケースなら77Lと63Lを2個ずつ、ゴルフバッグなら9.5インチが4個積載可能なスペースを確保