写真で見るマセラティ「グラントゥーリズモ MC ストラダーレ」


 マセラティの2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」の“最速”バージョンが「マセラティ グラントゥーリズモ MC ストラダーレ」。ベースとなる「グラントゥーリズモ S」に対して軽量化、ハイパワー化を図ったモデルだ。車名のMCはモータースポーツ部門「マセラティ コルセ(MC)」を意味する。

 エンジンはV型8気筒DOHC 4.7リッターで、最高出力331kW(450PS)/7,000rpm、最大トルク510Nm(52.0kgm)/4,750rpmを誇る。トランスミッションは2ペダルMTの6速。最高速は300km/h、0-100km加速は4.6秒となっている。

 オートモードにしておけば自動で変速し、アクセルペダルを踏めばいとも簡単に強烈な加速を味わえる。トランスミッションはモード変更が可能で、ダッシュボードの液晶ディスプレイの左側のボタンでレースモードを選択すれば、すべてのパフォーマンスが最大化し、パドルによるシフトチェンジも0.06秒で完了する。

 ボディーサイズは4,935×1,915×1,345mm(全長×全幅×全高)と大型セダン並み。車重はベースモデルに比べて100kgダウンの1850kg。エクステリアもされており、フロントバンパーの形状が大きく異なるほか、大型の20インチホイールから覗くブレーキシステムはブレンボ製カーボン・セラミックブレーキに変更されている。

 インテリアは軽量化されたフロントシートを装備するほか、ステアリングのグリップをはじめ各所にアルカンターラを多用し、スポーツバージョンであることを印象付けている。

 インテリアでの大きな特徴は、マセラティ グラントゥーリズモが4人乗りなのに対し、MC ストラダーレはリアシートがない2シーター。2シーター化によるボディー形状変化はなく、単にシートを取り払ったようなスペースとなっている。

 グラントゥーリズモ MC ストラダーレの価格は21,125,000円。ベースとなるグラントゥーリズモ Sからは3,625,000円アップとなっている。

グラントゥーリズモ MC ストラダーレの外見の特徴は、フロントバンパーの左右まで回りこんだエアインテーク
ノーズデザインは大型エアインテークにより迫力が増した
ヘッドランプはプロジェクタータイプのバイキセノン。ターンシグナルは外側となる
ホイールアーチが盛り上がるボディーラインがハイスペックであることを強調しているナンバープレートはフロントグリル下部に付ける
エアインテークは左右に大きく回りこむ形状で、フロントの先端はリップスポイラーとなる
トライデントのシンボルはグリル中央に備わるグリル上にバッヂがあるボンネット上にもエアの流路がある
大きく傾斜したフロントウインドークーペらしいウインドーデザインサイドミラー
ホイールハウス後方のエアベント。その上にマセラティ伝統の3連エアベントもあるドアハンドル。その下にはキーホールがあるマセラティのバッヂはCピラー部分にもある
給油口は左側後方。フューエルキャップにもマセラティのエンブレムが描かれる
エキゾーストパイプは2本出し上品なグラントゥーリズモのボディーラインはそのままだエキゾーストパイプやエアベントがハイパフォーマンスであることを強調する
ブレーキやターンシグナルランプはLEDとなるリアデザインは下半分がブラックアウトされる
特徴的なテールランプデザインリア中央にあるマセラティのバッヂ排気量を示すバッヂが右側に備わる
中央に2本出しするエキゾーストパイプ。その周囲はメッシュデザインとなるクリアガラスの大型のリアウインドー
フロントに置かれるV型8気筒DOHC 4.7リッターエンジンは最高出力331kW(450PS)/7,000rpm、最大トルク510Nm(52.0kgm)/4,750rpmを発生
タイヤは前後で異なり、フロントが255/35 ZR20、リアが295/35 ZR20。P ZERO CORSA SYSTEMが装着されるプレーキディスクはカーボン製
アルカンタラをふんだんに使ったインテリア
コクピット周りにシフトレバーやパーキングブレーキがなく、すっきりとしたデザイン
ステアリングのグリップ部もアルカンタラ。オーディオやハンズフリーのボタンが並ぶスピードメーターはアナログ。中央にはマルチディスプレイがあり、シフトポジションが表示される
変速は左右のシフトパドルで行うステアリング左側にヘッドランプやクルーズコントロール、フューエルリッドやトランクリッドのスイッチがあるステアリング右のボタンは変速モードの切り替えボタン。SPORTやRACEをセレクトすると走行フィールが大きく変化する
アルミペダルがスポーツ仕様であることを足下から感じさせるダッシュボード上にアーモンド形状のアナログ時計を置く。変速はシフトレバーでなくボタンで行い、1が発進、Rはリバース、その左横のAUTOは変速が自動になる。パーキングブレーキもスイッチタイプディスプレイはドライブコンピュータの表示のほか、カーナビの表示もする
助手席側にもアルカンタラがふんだんに使われるMC ストラダーレのバッヂドアの内側にもアルカンタラがあしらわれる
シートはバケットタイプでホールド性に優れ、硬さをあまり感じない
助手席側も同様のバケットタイプシート背面はカーボン仕上げとなる
リアシートは布張りの荷物置きとして使える。大人が乗り込むスペースはあるが、乗車スペースでないリアシート用の空調吹き出しが残っている消化器も装備する
大型のセンターアームレストセンターアームレスト内部にはカーナビのリモコンが備わる。カーナビはアルパイン製リアシートにあたる部分にアームレストと収納が残っている
センターコンソールに2名分のカップホルダーと灰皿があるグローブボックスバイザー裏はミラーを装備する
ルームライトキーは従来の鍵穴式。キー溝部分が折りたたまれる構造
トランクルーム内にエアコンプレッサーと牽引フックなどが用意される
アンダーフロアにはバッテリーなどの電気系があるカーナビの本体はトランクルーム内にある
シフトポジションが数値で表示される。モードは左側に「AUTO」と表示「RACE」モード。手動変速となり、数字の両側のバーグラフは回転を示している「SPORT」モード
ESC(横滑り防止装置)をOFFにするとアイコンが表示される後退時はセンサーが働き障害物を感知する
クルーズコントロールをONにしたところドアが開いていると図で注意を促す
オーディオ操作はダッシュボード中央のディスプレイに状態を表示する。FMラジオは日本の周波数に対応内蔵オーディオに楽曲を収録して再生できる
オンボードコンピュータとして、走行データや燃費などを表示するメンテンス情報を表示できる設定メニュー
スピードリミットを設定できるカーナビの画面としても利用できる。操作は別のリモコンで行う

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 12月 21日