ランドローバー「ディスカバリー・スポーツ」撮影車両はSE、ボディーカラーはコリス・グレイ。オプション設定となるサントリーニ・ブラックのコントラストルーフ仕様 ランドローバーが“プレミアムコンパクトSUV”と位置づける「ディスカバリー・スポーツ」は、スクエアなボディー形状によるユーティリティの高さを特長とする「ディスカバリー」に対して、「レンジローバー・イヴォーク」に近いシルエットを持つ。
また、これまでブランドのエントリークラスを担っていた「フリーランダー2」が現在発売中のファイナルエディションで廃止となるため、エントリークラスを補う役割も担うモデルとなる。
ボディーサイズは、4610×1895×1725mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2740mmと、5ドアの「レンジローバー・イヴォーク」のボディーサイズ4355×1900×1635mmと比較すると、それぞれ+255mm、-5mm、+90mm、全幅以外ボディーが拡大している。
このため、ディスカバリー・スポーツではひと回り大きくなった空間を利用して、3列目シートを備え乗車定員を7名とする「5+2シートパック」が全グレードにオプション設定される(オプション価格は、SE、HSEグレードが33万7000円、HSE Luxuryグレードが30万円)。
パワートレーンは、レンジローバー・イヴォーク同様に直列4気筒2.0リッターターボユニットと9速ATの組み合わせ。エンジンスペックは最高出力が177kW(240PS)/5500rpm、最大トルクは340Nm(34.7kgm)/1750rpmと、こちらも同様の数字となる。
ランドローバーとなると4WDシステムが気になるところだが、アクティブ・オンデマンド・カップリングタイプのフルタイム4WDを採用。オプション(12万3000円高)でツインカップリングを搭載する「アクティブドライブライン」仕様も用意される。
そのほか、オンロードや雪道、砂地など路面に応じた制御を行う「テレイン・レスポンス」、コーナリング時のアンダーステアを抑える「TVbB(トルク・ベクタリング・バイ・ブレーキ」といった走行性能に関わる装備はもちろん、自動緊急ブレーキや歩行者用エアバッグなど、安全面でも先進技術を惜しみなく採用している。
グレードは3タイプ、価格はベースモデルとなる「SE」が492万円、上級グレードとなる「HSE」が582万円、自動緊急ブレーキや各種快適装備が標準となる最上級グレード「HSE Luxury」が692万円。
SEのグリル(トーアイカバー)はダークテクノシルバー・フィニッシュ。上級グレードは明るいカラーのホワイトシルバー・フィニッシュ 自動緊急ブレーキ用のステレオカメラはフロントウインドー上部に設置される。SEとHSEにはオプション(3万円高) Cピラーはボディと一体のデザイン。歴代ディスカバリーのイメージを受け継いでいる SEの標準ホイールは18インチ。撮影車両はオプション(HSEに標準)の19インチを装着。タイヤサイズは235/55 R19 エンジンは直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ ランドローバーらしい直線基調のインパネ。加飾は少なめでシンプルな印象 ステアリングはレザー仕様。チルト&テレスコピック機能付 右はクルーズコントロールなど。ステアリングヒーターはSE以外に標準 トランスミッションのセレクターはダイヤル式。パーキングブレーキは電動 パーキングブレーキが電動のため、ペダルまわりはシンプル 2眼式のメーターパネル。中央にはインフォーメーションディスプレイ インパネ中央にはエアコンパネル、下部に走行系のスイッチ類が並ぶ。テレイン・レスポンス用のスイッチもココに インパネ上部に8インチディスプレイと、左右にパークアシストやナビ系のスイッチが並ぶ パークアシストはHSE Luxuryに標準。ステアリング操作を自動で行ってくれる DVDナビゲーションは全グレードに標準装備。Bluetoothによるハンズフリーシステムも備える クルマの周囲360度を見ることができるサラウンドカメラシステムはオプション センターコンソール後方にはシャッタータイプのフタ付収納。HSE以上のグレードではアームレスト付のボックスになる ルーフにはマップランプやサンルーフ(オプション)のスイッチ サンブラインド付電動パノラミック・サンルーフは2列目頭上までカバー。HSE Luxuryのみ標準装備 グローブボックスは内部が植毛されており、収納物の振動による騒音を防止 アームレスト前部にツイーターを装備。17スピーカーのMERIDIANサラウンド・サウンドシステムはHSE Luxuryのみ標準装備する パワーウインドースイッチはドアトリム上部のちょっと変わった位置に SEのシートは標準ではファブリックタイプのクロスシート。撮影車両はオプションのパーシャル・レザーシート(13万4000円高)を装着。カラーは写真のエボニー(黒)のほかグレー系のシーラス、グレイシャーが選択可能 リアシートは60:40分割可倒式。ただ、アームレスト部分も単独で倒すことが可能 パワーテールゲートはHSE Luxuryのみ標準装備 オプションの5+2シートパックを選択すると3列目が装備される 3列目はフロア下に収納できるので、ラゲッジスペースをムダなく使える