カーグッズ・ミニレビュー

iPhoneをピタッと置くだけ! ベルキンのマグネット式車載ワイヤレス充電器を試してみた

ベルキンの「BoostCharge マグネット式車載ワイヤレス充電器」

 スマートフォン用の充電器をはじめ関連製品を多数出しているベルキン。クルマ用ではDCソケットに挿入する充電器や、マグネット式の車載ホルダー、ワイヤレス充電器など種類豊富だ。今回、その中にある「BoostCharge マグネット式車載ワイヤレス充電器(吹き出し口およびダッシュボード設置)」を試してみた。

スマートフォンをさっと装着して走り出すことができるマグネット&ワイヤレス充電

 スマートフォンを持ってクルマに乗るとき、全く使わないのならポケットに入れたままでいいが、カーナビとして利用する場合など、手に持たずに画面を表示させておきたいような場合には、なんらかのスマートフォンを立てておくものが必要になる。

 最近ではiPhoneでMagSafeの普及が進んだことで、マグネット式の車載ホルダーが多くなっている。磁石の力でさっと装着でき、ひねるとすぐ外れる。磁力が絶妙で、簡単に脱着ができる磁力がありながらクルマの振動では外れない。

 しかも、ワイヤレス充電機能も同時に搭載したホルダーを選べば、一瞬でスマートフォンがホルダーに張り付くと同時に充電まで開始する。スマートフォンがマグネット装着とワイヤレス充電に対応していれば、これまでのように、ホルダーへの装着をしたあと、充電ケーブルを差し込む、といった手間がなくなるのだ。

2つの取付方法ができるマグネット式車載充電器

 そこで、今回試すのがベルキンの「BoostCharge マグネット式車載ワイヤレス充電器(吹き出し口およびダッシュボード設置)」。エアコン吹き出し口とダッシュボードの両方に設置できるマウントを備えているため、さまざまなタイプのクルマに装着が可能。

BoostCharge マグネット式車載ワイヤレス充電器(吹き出し口およびダッシュボード設置)

 充電器本体が1つしかないので、このセットを買ったとしても、2台で同時利用はできないが、クルマを乗り換えたり、装着場所を変えたりするときにも有効だ。

BoostCharge マグネット式車載ワイヤレス充電器(吹き出し口およびダッシュボード設置)に入っているもの

 ワイヤレス充電はQi2規格で最大15Wに対応。セットにはワイヤレス充電器だけでなくUSBケーブルとDCソケットに差し込む27Wの電源アダプターも入っているので、クルマにセットすればすぐホルダーと充電が可能になる。

 また、この充電器はヘッド部分が回転するため、スマートフォンを縦向きでも横向きでも、使いやすい方向で装着できるのが特徴だ。

吸盤式で多くのダッシュボードに装着ができる

 2つの装着方法はどちらも難しくなく使うことができる。吸盤式のダッシュマウントは、ゲル状の吸盤をダッシュボード上部に貼り付け、吸盤の空気を抜くレバーを倒すとしっかりと装着される。

ゲル状の吸盤でダッシュボードに貼り付ける
レバーを倒して吸盤内の空気を抜いたところ。非常に強力に密着している

 また、吸盤式のアームは自由に曲げることができる。それによってダッシュ上部の角度や形状に合わせて装着できる。

装着状態。アームは力を入れて曲げて合わせる

 吸盤はゲル状なので、多少の凸凹があっても問題なし。今回、軽バンの硬い樹脂部分に装着したが、しっかりと固定された。空気を抜くレバーを戻してもなかなか外れないほどしっかりと付く。ただし、長時間装着することで表面に跡が残ってしまう可能性はある。

エアコン吹き出し口はサイズや耐久性に注意

 一方のエアコン吹き出し口のマウントは、吹き出し口の形状や耐久性が合えばもっと簡単に装着できる。吸盤のように跡が付くこともない。

エアコン吹き出し口のルーバーに取り付けたところ
iPhone 17にケース付きで取り付け、充電も開始した。ただしケース付きの場合は吸着がだいぶ弱くなるので落下の危険性がある

 ただし、吹き出し口のサイズや形状、材質や固定方法には要注意だ。

 吹き出し口のルーバーの間隔が短ければフック状の金具を差し込むことができず、ルーバーの場所が浅くても深くても固定できない。金具の幅は実測値で8mmで、周囲の形状にもよるが、長さは11mmから36mmまでだ。

吹き出し口の形状によっては装着できない。垂直方向のルーバーの間隔が狭すぎで入らない。縦にしようとすると、今度はルーバーの位置が手前すぎてロックできない

 また、ルーバーが細すぎたり、材質が弱かったり、ルーバーの固定が弱い場合に無理に装着すると割れてルーバーごと外れる可能性がある。現在のスマートフォンは200gくらいあるのは普通で、もっと重い機種もある。それがクルマの振動で前後左右に勢いがついて揺れるため、ルーバーにはもっと大きな力がかかる可能性がある。

ルーバーに引っかける部分の幅は実測で8mm
引っかけるルーバーの厚みは5mmくらいまで対応
金具を短くすると11mm
長くすると36mmまで

実際に使うとマグネット式は便利だが、ケース付きは要注意

 BoostCharge マグネット式車載ワイヤレス充電器(吹き出し口およびダッシュボード設置)だが、iPhone 17との組み合わせで使ってみたが、しっかり充電され、スマートフォンでカーナビ利用という電力がかかることをしていても、電力不足になることなく充電とカーナビの両方を使うことができた。

ワイヤレス充電のヘッド部分。小型でシンプルな形状
こちらは付属の電源アダプター。最大出力は9V3Aで27W

 これまでもバネの力で固定されるものや、電動でスマートフォンを掴むホルダーを使ったこともあるが、着脱の簡単さではこれが圧勝。スマートフォンを付けていないときも円形のものがあるだけなのですっきりとしている。

 ただし、問題はスマホケースを利用した場合だ。ベルキンの製品説明では3mmまでの厚みのケースなら充電はされるとあるが、給電は規定されていても、固定の磁力の強さについては言及がない。

一般的な四隅にエアバンパーの付いたiPhone用クリアケース
吸着はするものの力は弱い。激しい揺れでは落下の可能性がある。ケースを使いたい場合はマグネット入りのものを選ぶことが必要になる

 マグネットを内蔵するアップル純正のMagSafe対応ケースを使用すれば問題はないのだが、今回は、コーナーにエアバンパーのあるシンプルな市販ケースに入れてみたところ、吸着力が弱まってしまった。ケースの厚みを測定すると1.2mm前後だったが、吸着力の弱まりから凸凹道での利用は無理だ。

 もし、ケースに入れた上でマグネットでの装着を確実にして、ワイヤレス充電も使いたいのなら、MagSafe対応ケースの利用が必要だろう。アップル純正のMagSafe対応ケースのほかにも、市販品でしっかりと装着できるケースもあるので探してみてほしい。

 また、これまでMagSafe対応のiPhoneを前提に話をしていたが、ワイヤレス充電自体はMagSafe非対応のiPhone 16eやそのほかのAndroidスマートフォンでもワイヤレス充電に対応していれば利用可能。スマートフォン側に磁力で装着できる仕組みがなければホルダーとして保持することはできないが、マグネットが埋め込まれたケースは多く市販されており、組み合わせることで磁力で装着して充電まですることが可能になる。

2タイプ入ってるのは、ある意味親切でお得

 このセットはダッシュボードに吸盤で取り付ける器具とエアコンのルーバーに取り付ける器具の両方が入っている。同時には使えないので、片方が無駄になるセットと思う人もいるだろう。

ヘッド部分は工具なしでネジを外すと取り外せる。先端のボールはスマートフォンのホルダーでは一般的な直径17mm

 しかし、エアコンのルーバーにしろ吸盤にしろ強度や使いやすい位置にくるかなど、実際に取り付けてみないと分からないことが多い。そんなときに、どちらも対応できるのは非常に便利。

 しかも、実売価格の面でもどちらか一方だけのキットに比べて数百円のアップにとどめているため、ルーバー固定だけのタイプを買って、使えなかった場合に吸盤を買いなおす場合と比べると、最初から吸盤も入っていることは意味がある。実はよく考えられているセットと言うことができるだろう。

ベルキンのブランドを信じて買ってもよい製品

 車載ホルダーやワイヤレス充電器はさまざまなメーカーから出ている。今回紹介したベルキンのものと同等のものも探せば数多くある。ただし、品質という点では分かりづらいメーカーもある。その点、ベルキンはApple公式アクセサリーの製造でも知られるメーカーであることから、ブランドは信じてもよさそうだ。

 購入する場合は、吸盤取付かルーバー取付が確実に決まっている場合には、2個入りではなくそれぞれのセットを購入すると少しコストを抑えることもできる。さらに、テスラなど立っているディスプレイの裏側に吸盤を取り付けるときに便利な「テスラマウントタイプ」も選べる。

 マグネットでスマートフォン固定して充電もできるホルダーを考えている人は、参考にしてみてほしい。

ちなみに、ベルキンからはケーブル巻き取り式USB充電器「BoostCharge カーチャージャー75W(巻き取り式ケーブル付き)」も登場した。こちらのUSB Type-C出力をワイヤレス充電に使えば、1つのDCソケットから一方をワイヤレス、もう一方をケーブル接続で複数同時に充電することができる。巻き取りケーブルの出力が最も大きく45Wクラスの超高速充電にも対応する
正田拓也