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F1日本グランプリのキヤノンイベントは今年も盛況だった
- 提供:
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社
2018年11月7日 00:00
- 2018年10月5日~7日 開催
10月5日~7日にF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催された。サーキットではさまざまなイベントが開催されたが、その中でも特に盛況だったキヤノンのアマチュアカメラマン向けイベントをレポートしたい。
1987年から始まったF1日本グランプリは、富士スピードウェイの2回を含め32年連続の開催。鈴鹿サーキットでの開催は今大会が30回の記念大会となった。F1とキヤノンの歴史は古く、鈴鹿サーキットで初開催となった1987年のドライバーズチャンピオンはネルソン・ピケ、コンストラクターズチャンピオンシップはウィリアムズ・ホンダだ。年配のF1ファンはFW11BのCanonのロゴを覚えているだろう。
F1日本グランプリでカメラマン専用エリアが設置されたのは2010年。この年から現在の形式でキヤノンのアマチュアカメラマン向けのイベントはスタートしている。この年、土曜日の夕方に開催されたF1フォトグラファー原富治雄氏によるセミナーの写真を見ると、場所は現在と同じ逆バンクオアシスのキヤノンブースだが、当時は現在より小規模な印象だ。
実は2010年は土曜日が豪雨となり、午前のフリー走行の後に予定されていた予選が、日曜日の午前に延期されることが決定。夕方に行なわれたセミナーに参加した人は、セッション終了から何時間も待つこととなった。
その後、開催を重ねてカメラマンエリアも拡大、細分化され、多くのアマチュアカメラマンがカメラマンエリアで撮影をしている。それとともにキヤノンのイベントも充実し、F1日本グランプリでは定番と呼べる存在となった。さまざまなイベントを紹介していこう。
一眼レフカメラ貸出体験会
カメラマンエリアチケットの購入者に、キヤノンの一眼レフカメラと望遠ズームレンズをセットで無料貸し出しを行なうのが「一眼レフカメラ貸出体験会」だ。2017年からカメラボディは「EOS 5D Mark IV」、レンズは「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」。ボディとレンズを合わせて70万円ほどする豪華な組み合わせだ。
カメラとレンズが各セッション20セットが用意され、3回のフリー走行、予選、決勝の5つのセッションで使用することができる(合計100人)。セッション中は好きな場所で撮ることができる。
2017年、筆者は貸出機の設定方法と撮影ポイントの記事を執筆した。設定方法に関しては、PDFを作成し事前ダウンロードはもちろん、現地でプリントアウトしたものを配布した。2018年はさらにバージョンアップし、裏面に撮影ポイントのページを加え、現地で配布している。
内容的にはキヤノンの一眼レフを初めて使う人、初めて鈴鹿サーキットで撮影を行なう人を対象としたものだが、興味のある人はダウンロードしていただきたい。
奥川浩彦のキヤノン一眼レフ貸出体験を120%堪能する方法 (前編)
奥川浩彦のキヤノン一眼レフ貸出体験を120%堪能する方法 (後編)
超望遠レンズ試撮会
100万円級の超望遠レンズで撮影ができる機会は滅多にない。それを実現したのが毎年恒例の超望遠レンズ試撮会だ。金曜日はヘアピンコーナーのカメラマンエリア。土曜日、日曜日は逆バンクの立ち上がり、E-2上段エリアで実施された。
用意されたレンズは「EF400mm F2.8L IS II USM」「EF500mm F4L IS II USM」「EF600mm F4L IS II USM」「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」など憧れの超望遠レンズとEOS 5D Mark IV、マンフロットまたはジッツオの一脚。クルマが買えそうな超豪華な組み合わせで1人15分間の撮影が可能だ。
パッと渡された機材で上手く撮れるかは人それぞれと思われるが、CFカードやSDカードを持ち帰って撮った写真を見れば、シャープさやボケ味などを確認、堪能することはできるはずだ。
カメラマンスペシャルセミナー
年を追うごとに盛況なのがF1フォトグラファー熱田護氏と原富治雄氏のカメラマンスペシャルセミナーだ。2018年は金曜日を熱田カメラマン、土曜日を原カメラマンが担当した。このセミナーはカメラマンエリアチケットを持っていなくても参加可能だ。
金曜日に行なわれた熱田カメラマンのセミナーを詳しく紹介しよう。会場となる逆バンクオアシスのテントには約100人分の席が用意されたが、セミナーがスタートする時点ですでに満席。セミナーが始まると後方に立ち見の人が増え、さらにテント横にも人が集まり150人ほどが熱田氏のセミナーを熱心に聞き入っていた。
冒頭、熱田氏は「毎年、写真が多すぎて最後が押してしまうので、今年は半分くらい、四十数枚にしたので質疑応答や裏話などができると思います」と挨拶した。がしかし、実際には予定の1時間では終わらず、用意された写真の紹介で1時間半を超え、次に予定されたカメラマンミーティングのトークショーに移動するギリギリまでセミナーは続いた。
用意された写真は正面と側面に設置されたモニターに映し出され、1枚ずつ「これはアゼルバイジャンのQ3の残り10分で夕日が出たので……」とその写真の撮影環境、撮影意図、機材、シャッター速度などが説明された。都度、質問にも答え、ときに実際にカメラを構えて撮影方法を実演して見せた。
土曜日の原カメラマンのセミナーも例年どおり盛況だった。前述のとおり、原氏は2010年からセミナーを担当。カメラマン専用エリアという企画立ち上げ時からアドバイザーとしても尽力。まさにカメラマンエリア、キヤノンのイベントの立役者だ。