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奥川浩彦のキヤノン「EF600mm F4L IS III USM」を鈴鹿サーキット F1日本グランプリで試す

観客席からの金網ボケも確認

EF600mm F4L IS III USMを持つ筆者。まさに大砲だ

 キヤノンは9月5日に一眼レフカメラ用交換レンズ「EF600mm F4L IS III USM」を発表した。価格は196万5600円で、12月20日の発売を予定している。発売前の「EF600mm F4L IS III USM」を10月に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリで試す機会を得たのでレポートしよう。

従来機より870g軽量化、I型と比べ40%軽くなったIII型のEF600mm F4L

「EF600mm F4L IS III USM」は2011年2月に発表された「EF600mm F4L IS II USM」の後継モデルで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたリニューアルとされている。レンズ、メカ構造体の軽量化、蛍石レンズ2枚に加え、蛍石レンズ同等というスーパーUDレンズ1枚の採用などにより、従来モデルより約870g軽量化した質量約3050gを実現している。

III型のエンブレム

 機能面ではキヤノン初の2点のフォーカスプリセットに対応。また、フォーカスリングは電子式に変更され、フォーカス回転の感度を側面スイッチで3段階に切り換えることが可能だ。手ブレ補正効果は従来のCIPA基準3.5段から5段に向上。レンズ最前面と最後面は汚れを拭き取りやすくするフッ素コーティング処理、防塵、防滴に対応するなどプロ仕様を実現している。

 主なスペックを従来機と比較してみた。レンズ構成がII型の12群16枚からIII型は13群17枚に、最短撮影距離は4.5mから4.2mに、質量が約3920gから約3050gになっている。絞り羽根枚数、最小絞り、レンズの最大径、長さなどは同じだ。

II型とIII型のスペック比較

 スペックで目を引くのは軽さだ。調べてみると、「EF 600mm F4 L IS USM」(いわゆるI型)は約5360g、「EF 600mm F4 L IS II USM」(II型)は約3920g(約1440gの軽量化)、今回の「EF600mm F4L IS III USM」(III型)は約3050g(約870gの軽量化)となっている。今回のIII型はI型に対し40%近い軽量化を実現したこととなる。

 数値だけ見るとレンズの枚数は増えているのに軽量化が図られている。それぞれのレンズ構成図を見ると、従来機はレンズが前玉に近い位置に構成され、レンズの径が大きい。これに対して「EF600mm F4L IS III USM」はレンズの位置がマウント側に構成され、レンズの径が小さく見える。スーパーUDレンズの採用とレンズの位置がレンズエレメントの軽量化につながっているように思われる。

上がIII型、下がII型。III型はレンズ径が小さくなっているように見える

 実際にレンズ単体を手にした第一印象は「軽っ」。収納時は逆向きに取り付けられているレンズフードを外し、向きを変えて取り付ける際にレンズフード単体の軽さにも驚かされた。

鈴鹿サーキットでF1を撮ってみた

 では、撮った写真を見ていこう。今回の撮影で使用したカメラはEOS 5D Mark IVとEOS 7D Mark II。掲載する画像はJPEGで撮影したオリジナル画像だ。ピクチャースタイルは「忠実」をベースにカスタマイズしたものを、天候に応じて複数使用。忠実がベースのため、色はやや地味めとなっている。

 最初の2枚はデグナー2つめ。F1をはじめとするフォーミュラカーの場合、フォーカスのターゲットはヘルメット。この撮影ポイントは短時間の撮影だったが、問題なく撮ることができた。3枚目はデグナーを立ち上がって立体交差をくぐる直前。排気熱によるマシン後方の空気のゆらぎの描写も問題なく撮れている。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/800秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/800秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F7.1

 次の6枚はシケインで撮影。最初の2枚は少し最終コーナー側からシケインの2つめに向かうマシンを撮影。次の2枚はシケイン2つめを立ち上がったところを撮影。いずれも前ボケ、後ろボケはよい感じだと思う。残りの2枚は撮影ポジションをシケイン1つめ、2つめの短いストレート付近に移動して、シケイン2つめに切り込むところを撮影。シケインは鈴鹿サーキットで最も車速が落ちるコーナーなので、左右に動く被写体にAFポイントさえ合わせられればフォーカスの合焦率は高い。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F4.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F4.5

 次の6枚は快晴となった日曜日の午前中に行なわれた「Legend F1 SUZUKA 30th Anniversary Lap」のデモ走行を、S字の進入付近で撮影。逆光のためフォーカスの合焦率はやや低めな印象だった。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F10.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F9.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F8.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F8.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F8.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/1000秒、F5.6

 同じ撮影ポイントで午後に行なわれた決勝レースを撮影。絞りが開放に近いこともあり、背景のボケが100-400mmのズームレンズで撮った絵とはかなり違う印象だ。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F5.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F5.0

 次の4枚は逆バンク。最初の2枚はEOS 5D Mark IV、残りの2枚はEOS 7D Mark IIで撮影。EOS 7D Mark IIの露出補正を間違えたため露出オーバーとなっているが、距離的にはEOS 7D Mark IIがピッタリな感じだ。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F6.3
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F5.6
EOS 7D Mark II、シャッター速度1/500秒、F4.5
EOS 7D Mark II、シャッター速度1/500秒、F4.5

 次は動きの少ない人物の写真だ。まずはドライバーズパレード。最初の1枚はピットロードからドライバーズパレードに向かうベッテル選手。残りの3枚はコースを1周してストレートに戻ってきたところを撮影。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F7.1
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F7.1
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.5

 次の3枚は表彰式。ピットロードから表彰台まではそこそこ距離があるが、3人の顔の描写力は凄いと思う。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.0

 画質の評価はそれぞれの写真を見て判断していただきたい。筆者としては十分満足できるクオリティだと思っている。オートフォーカスの速度、精度も同様に満足なレベルだ。筆者が普段使用している「EF300mm F2.8L IS II USM」「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」の“Lレンズ"と比べて遜色ない……、正しくは筆者には差が分からないレベルだ。

 そもそもオートフォーカスは逆光、陽炎など環境によって合焦率が異なる。加えてオートフォーカスに1番影響するのは撮影者の技量=腕だと思っている。三脚に固定したレンズの光軸に、テストチャートが200~300km/hで真っ直ぐ近付いてくる撮影ならレンズのAF性能を評価できるかもしれないが、サーキットでは常にレンズを振って被写体に追従させなければならない。その追従精度が高ければAFの合焦率は高くなる。結局、動く被写体にAFポイントを追従させる撮影者の腕で合焦率は決まると思っている。

撮影開始早々から流し撮り

 その追従精度に影響するのは軽さ、バランスといった扱いやすさだ。ここからは扱いやすさという視点で「EF600mm F4L IS III USM」を見ていこう。

「弘法筆を選ばず」であれば、どんな機材でも上手く撮れると思われるが、筆者は慣れない機材での撮影で苦戦することが多い。「撮ってみましたF1日本グランプリ 2018」(前編)で金曜日 フリー走行の撮影の様子を紹介しているが、セッション冒頭は逆バンクの最下段で金網越しに少し撮影し、開始10分ほどで逆バンク最上段のカメラマンエリアで流し撮りを行なった。

 撮影した写真のExif情報を確認してみると、シャッター速度1/100秒で流し撮りを始めた1枚目が10時11分51秒。それから10時15分03秒まで、モニターで確認したり設定を変えたりしながら10台を撮影。その中の2台が次の写真だ。

 撮影を開始して早々にヘルメットに芯が来ていることをモニターで確認。慣れない機材は、上手く振れない、思いどおりに撮れないことが珍しくないが、この「EF600mm F4L IS III USM」は最初から違和感なく撮ることができた。

 細かなことを言えば、31号車 オコン選手の写真はもう少し近付いた位置で大きく撮れたらよかったと思うが、トリミングすればフルHD、4Kサイズなら使えるレベル。16号車 ルクレール選手は等倍で見ると芯がヘルメットより少し下にズレていて、ミラー下の「CARRERA」の文字からバージボードのアルファ ロメオのロゴに来ているが、これも許容範囲だろう。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/100秒、F11.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/125秒、F10.0

 次の写真は逆バンクから少しS字方面のスタンド中段に移動し、逆バンクを立ち上がるマシンを斜め後ろから撮影。ここもExif情報で確認してみると10時19分51秒から4分ほど撮影。セッション開始から20分ほどしか経っていないが、シャッター速度1/60秒ですんなり撮ることができた。

逆バンクから少しS字方面に移動して撮影
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/60秒、F13.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/60秒、F13.0

 次の2枚はS字のカメラマンエリアからS字に進入するマシンを流し撮り。その次はC席スタンドの最下段に移動し、金網越しに2コーナーを立ち上がるマシンを流し撮り。普段使っているレンズよりかなり大きい(長い)レンズだが、金曜日のフリー走行1回目から、普段どおりにレンズを振って撮ることができた。

S字のカメラマンエリアで流し撮り
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/125秒、F8.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/125秒、F7.1
C席スタンドの最下段で金網越しに2コーナーを立ち上がるマシンを流し撮り
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/80秒、F14.0

 土曜日の予選Q3は最終コーナーで撮影。シケイン手前のピレリ看板を見れば分かるが、この撮影ポイントからはシケインに進入するマシンは見えない。シケインの2つめを抜けるとマシン上部の車載カメラがチラッと見え、マシンが浮かび上がってくる。

 決勝はほぼ同じ位置をマシンが通るが、予選はアタックに入る直前の加速区間を稼ぐためにアウト側からアプローチするマシンが多い。アタックラップはシケイン2つめの縁石をかすめるラインとなるため、見え始める位置がラップにより異なる。

 チラっと見えてからレンズを振ってAFポイントを合わせなければならないので、レンズの軽さ、扱いやすさが問われる撮影だ。ここでも「EF600mm F4L IS III USM」はすんなりAFポイントを合わせることができた。手前のグラベルのボケ具合もよい。もう1枚は最終コーナーに入るところを撮影した。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.5
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/320秒、F4.5

 次の4枚は決勝レースで撮影したもの。最初の2枚は2コーナーを立ち上がるマシンをマシン前部を大きめにフレーミングして撮影。残りの2枚は逆バンクに進入するマシンをS字側から撮影。報道エリアはコースに近いので、流し撮りは焦点距離100~200mmで撮影することが多く「EF600mm F4L IS III USM」で流し撮りをするシーンは少なめだったが、使い始めから違和感を覚えることなくレンズを振ることができた。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/250秒、F8.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/250秒、F8.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/80秒、F10.0
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/80秒、F11.0

観客席から金網越しに撮ってみた

 一般の人から見ると、100万円を超える大砲(超望遠)レンズはプロ専用の機材に思えるだろう。ところがサーキットに行くと、大砲レンズで撮影しているアマチュアカメラマンは珍しくない。航空ショーなども同様だと思う。

 過去の記事から観客席の様子を撮った写真を探してみた。逆バンク、スプーン、2コーナーの観客席で撮った写真を見ると、巨大な望遠レンズが当たり前のように使われている。ここからは観客席から撮るという視点で「EF600mm F4L IS III USM」を見てみよう。

逆バンクの最上段のカメラマンエリア
逆バンク最下段
スプーンカーブの進入付近
2コーナーのポスト裏付近

 観客席から撮る際に考えなければならないのが金網対策だ。金網対策の基本は「金網を避けて撮る」「金網をボカして撮る」だ。「スローシャッターで流して消す」という手法もあるが、使えるシーンは少ない。金網を避けて撮る方法は高い位置に移動して、金網の上から撮るのが一般的。金網をボカして撮る方法はいくつかあり、「金網に近付く」「絞りを開ける」「より望遠のレンズを使う」「より大口径のレンズを使う」などが考えられる。

 目の前の金網は近付くことでボカすことが可能だが、離れた位置にある金網はボカすのが難しい。富士スピードウェイはサービスロードの先に金網があるため、ほぼ全域が二重金網となっている。鈴鹿サーキットも逆バンクなど、一部が二重金網となっている。

「より望遠のレンズを使う」は、300mm F4のレンズより600mm F4のレンズの方が金網がボケるということ。「より大口径のレンズを使う」は300mm F4のレンズより300mm F2.8のレンズの方が金網はボケるということだ。300mm F4のレンズでは太刀打ちできない二重金網も、大砲レンズを使えば離れた位置にある金網をボカして撮れる可能性がある。

 次の3枚は逆バンクの二重金網の部分で撮った写真だ。いわゆる2枚抜きで、絞りをF4、F5.6、F8と変化させている。等倍で見るより小さめのサイズで見ると右肩下がりの金網の痕跡がうっすらと見えるだろう。

金網2枚抜きで絞りF4で撮影
絞りF5.6で撮影
絞りF8で撮影

 次の写真は金網2枚抜きでフェラーリを撮ったもの。絞りF4.5でもマシンの下側に金網の影響が見える。加えて金網越しに撮っているのでコントラストが低めだ。この日は曇りだったので影響は少なめだが、晴れると絞り込まれるので金網の写り込みが目立つし、逆バンクの金網は緑色のため、反射して緑色がかぶる傾向がある。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.5

 ただし、レタッチすればある程度まで回復できることもある。この写真をトリミングしてフルHDにリサイズ。コントラストなどもレタッチで調整したのが次の写真。これならそこそこ見栄えがすると思うがいかがだろうか。サーキットによって金網の色、マス目のサイズは異なるし、天候や太陽の向きによっても影響に差があるので、金網対策は経験と大砲レンズで乗り越えていただきたい。

レタッチした写真

 次は逆バンクのカメラホールを利用して撮ったもの。離れた金網のカメラホールを通して撮っているため、目の前の金網は近付くことでボカすことができ、絞りF8でも金網の痕跡は見られない。

目の前の金網が1枚ならF8に絞っても金網の影響を回避できる

 次の4枚はFP1が終了した後に、カメラホールを使った金網1枚抜きでポルシェを撮影したもの。最初の2枚はEOS 5D Mark IVで撮って、残りの2枚はカメラをEOS 7D Mark IIに変更して撮ったもの。距離感の参考にしていただきたい。金網の写り込みはないが、AFの合焦率はやや落ちる印象だった。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F6.4
EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F5.6
EOS 7D Mark II、シャッター速度1/500秒、F5.6
EOS 7D Mark II、シャッター速度1/500秒、F5.6

 次の2枚はC席の最下段で、2コーナーポストの裏から金網1枚抜きで撮ったもの。1枚目がEOS 5D Mark IV、2枚目がEOS 7D Mark II。こちらも距離感の参考にしていただきたい。金網の写り込みはないが、全体的に霞がかかったような印象だ。AFの合焦率はここでも低めとなった。低い位置から撮るとマシンがかっこよく見えるが、画質を優先するなら高い位置に移動して金網を避けて撮ることも選択肢の1つだろう。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F5.6
EOS 7D Mark II、シャッター速度1/640秒、F5.0

 観客席で撮った最後の写真はスプーン正面のカメラホール。土手の中段に立つと手前の金網の上から離れた金網のカメラホールを通して撮影できるので、金網なしで撮影できるポイントだ。1枚目がEOS 5D Mark IV、2枚目がEOS 7D Mark II。こちらも「EF600mm F4L IS III USM」の距離感の参考にしていただきたい。

EOS 5D Mark IV、シャッター速度1/500秒、F4.0
EOS 7D Mark II、シャッター速度1/500秒、F5.6

 観客席での撮影は報道エリアよりコースから離れているので、より焦点距離の長いレンズが欲しくなる。金網との攻防は、より強力な武器(大砲レンズ)がなければ勝てないシーンも多い。今回の「EF600mm F4L IS III USM」のレビューは報道エリアだけでなく観戦エリアからも撮影を行なったので、今後の機材選びの参考にしていただきたい。

 10月のF1日本グランプリの時点では、「EF600mm F4L IS III USM」の貸出機は貴重な存在で、F1開催の前週に行なわれたイベントに展示された機材が水曜日に筆者の手元に届き、木曜日にサーキットに搬入。金曜日~日曜日で撮影をして、月曜日の午前中に筆者の元から去っていった。

 短時間の撮影だったが、筆者としては画質、AF性能、扱いやすさなど満足度の高いレンズだった。サーキットで撮った写真だけなので、レンズの評価としては不十分な面もあると思うが、読者の参考になれば幸いだ。