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レイズのモータースポーツブランド「gramLIGHTS(グラムライツ)」、SUV向けホイールを積極展開する理由とは【後編】
- 提供:
- 株式会社レイズ
2021年9月17日 12:00
レイズのホイールブランド「gramLIGHTS(グラムライツ)」は鋳造製法の限界を攻め、極限のパフォーマンスを獲得したスポーツブランドと掲げるモータースポーツ由来のアルミホイールで、ドリフト競技やラリーなどで採用され、人気を集めている。そして今、SUV向けのラインアップを強化している。
グラムライツがSUVに注力している詳しい理由は前編を参照していただきたいが、モータースポーツに由来しつつユーザーの乗るクルマがSUVになっても“スポーツテイスト”であることに変わりはなく、ニーズに合わせてSUV向けのラインアップも拡大している。
グラムライツのSUV向けラインアップは、単にP.C.D.やボルト穴数をSUV向けにするだけでなく、P.C.D.や穴数に合わせて全体のバランスを整え直したデザインや、SUVならではディティールを取り込んだデザインとしていることが特徴となる。本稿ではそうしたグラムライツのSUV向け最新ラインアップを一挙に紹介する。
レイズのモータースポーツブランド「gramLIGHTS(グラムライツ)」、SUV向けホイールを積極展開する理由とは【前編】
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1347074.html
ドリフトシーンで活躍中の57XRをSUV用にアレンジした「57XR-X」
フランジまでスリムなスポークが伸びる全体デザインに、大きくコンケイブしたスポークのスポークサイドにレイズのロゴを刻み込み、ドリフトシーンで活躍中の「57XR」。その57XRをラージP.C.D.としてSUV向けにアレンジしたホイールが「57XR-X」となる。単にP.C.D.サイズを139.7にしてボルト穴を6としただけでなく、SUV向けのリムデザイン「SPEED BRICK RIM type-1」を採用するとともに、ホイール外周の駄肉を削り、強度を高めるイメージをデザインした。
細いスポークを採用しながら、JWLと商用車向けホイールのより厳しいJWL-T規格に適合し、商用車登録のSUVにも安心して使用できるようにするばかりでなく、タイヤとホイールの位置ずれも抑制するビードシート部のローレット加工を採用するなど、重量級のSUVでも安心して使える設計となっている。
6本スポークホイールをSUV向けに仕立てた57DR-X/57DR-X2
レイズ伝統の6本スポークを採用し、ドリフトシーンで支持を集める「57DR」をベースにラージP.C.D.化(139.7)したのが「57DR-X」。さらにスモールP.C.D.のSUV向けとした「57DR-X2」も用意される。
57DR-Xでは、ソリッド系のロービジ(低視認性)カラーである「アームズグレー」を用いた「2122 LIMITED EDITION」も用意。こちらはジムニーサイズを先行リリースしていたが、新たに通常色で設定のある全サイズへ拡充し、ハイエースやランドクルーザー プラドなどに纏うことを可能にした。ロービジカラーは主張しないため、どのようなボディカラーにも違和感なくマッチする。
一方、P.C.D.が114.3、5穴仕様の57DR-X2は、ベースの57DRをSUV対応として各部を見直したもの。ビードシート部のローレット加工で低圧での走行時に起こる可能性のあるタイヤとホイールの回転方向のズレを抑制する。さらに、小径のセンターキャップを付属として佇まいも考慮した。カラーは57DRとは趣きを変え、57XR-Xと同じダークブロンズとブラックグラファイトを用意する。
人気の5本スポークデザインにSPEED BRICK RIM type-2を採用した「57CR-X2」
人気の5本スポークデザインの「57CR」をベースに、リムに「SPEED BRICK RIM type-2」のデザインを組み合わせてSUV向けとしたホイールが「57CR-X2」となる。
SPEED BRICK RIM type-2はウェル部でスポークが完結しているデザインに対応するリムデザイン。type-1のリムを削って肉抜きをして表現する方法とは異なり、リムの天面部分をマットなシルバーとし、途中スリットを入れてディスクローターのスリット感を出してスポーツであることを印象付けた。
このような加工をする理由は、グラムライツにスポーツ感はマストだから。5本スポークのシンプルなデザインだが、ブロックタイヤを履いた場合にリム部のデザインによってタイヤとホイールのデザインを連続性あるものにしている点は見事だ。
SAVコンセプトのグラムライツ・アズール
SAV(Sports Avctivity Vehicle)の考えにフォーカスしたシリーズが「グラムライツ AZURE(アズール)」。グラムライツのスポーツイメージと軽量化や車両形状に合わせたドレスアップのデザインを取り入れた新シリーズで、スポーツをコアとしたシーンをスマートに楽しむアクティビティギアとしてのクルマのカスタムを彩るホイールシリーズとなる。
なかでも「57BNX」は、モータースポーツ向けの「57FXZ」をSUV用にデザインし直したもの。57FXZはシャープなY字スポークによる軽量化や高剛性に加えて造形美にもこだわったホイールだが、57BNXはY字スポークをSUV向けにアレンジし、ブロックタイヤとのマッチングも考慮してリム部分に「SPEED BRICK RIM type-1」リムを採用した。
Y字スポークを6本持つ6穴のラージP.C.D.タイプは、ラージP.C.D.ながら小径のセンターキャップとしたもので、センターに向けて落ち込んでいく見事なコンケイブラインを実現している。
パッセンジャー向けの5穴タイプでは元の57FXZとは異なる2×7のスポークを採用。ベースの57FXZとは違い、5つのボルト穴に対して7本のスポークを配置した理由はメッシュ風のデザインを表現するため。7本とスポークは多くなるが、Y字スポークの根本にはウエイトレスホールを設け、デザイン性と軽量性を創出している。
SUV向けのラインアップが続々登場、まずはサイズを探してみては
グラムライツのSUV向けラインアップは現在も強化中。SUV向けホイールといえばオフロード然としたものもあるなか、スポーツをイメージし、シンプルなデザインをベースにしたラインアップはSUVをこれまでと違った印象に仕立てることも可能だ。
モータースポーツに興味があったり、もっとスマートにSUVに乗ったりしたいなら、グラムライツの最新ラインアップに注目してみてはいかがだろうか。
Photo:安田 剛