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新作ホイール60種と26台の車両が並んだ「レイズ ワールドツアー」レポート

スープラやGT-Rからテスラ、ハリアー、RAV4、ジムニーまで多彩な車種が集結

2020年8月10日 開催

株式会社レイズ 代表取締役社長の三根茂留氏とレイズ製ホイールを履くSUPER GT GT500の23号車

 日本のアルミホイールメーカー「レイズ」は8月10日、2020年モデルの新作ホイールなどを展示するイベント「RAYS WORLD TOUR IN JAPAN(レイズ ワールドツアー イン ジャパン)」を富士スピードウェイにて開催した。イベント自体は無観客で行なわれたが、Car Watchはメディアとして現場取材をすることができたのでその模様をお伝えしたい。

 レイズ ワールドツアーは例年、主に海外市場に向けて新製品を発表するためのイベントとして日本国外で開催していたものだが、今年は新型コロナウイルスの世界的流行という世情を考慮して開催地を日本の富士スピードウェイとした。さらに例年では取引先やユーザーを会場に招くスタイルを取っていたが、これを無観客とした。ただ、その代わりとしてレイズのYouTubeチャンネルFacebookにて生配信を行なった。生配信のアーカイブされたものがアップされているので現在も視聴可能である。

RAYS World Tour in Japan 2020(1時間45秒)
「RAYS WORLD TOUR IN JAPAN」で行なわれた新作ホイール紹介、デモカー紹介、そしてレイズ製ホイールを履くSUPER GTマシンとドライバーインタビューなどの模様はレイズのYouTubeチャンネルとFacebookにて生配信され、現在も視聴可能だ

 イベント前日にはSUPER GT第2戦が開催されていた。そこでレーシングチーム協力のもと、コントロールタワー横のパドックにはレイズ製ホイールを履くSUPER GTマシンや、新作ホイールを装着した協力ショップのデモカーが展示されていた。

 レイズのホイールといえば日産自動車の「GT-R」を始め自動車メーカーに純正採用されているが、やはりチューニングカーやカスタムカーへの装着が“らしい姿”である。そんなことから新作ホイールを装着する展示車は、パーツメーカーや専門店が所有するデモカーが使用されていた。

SUPER GT 23号車 MOTUL AUTECH GT-R
SUPER GT 30号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
SUPER GT 31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
TOYO TIRES/トヨタ GRスープラ/グラムライツ 57FXZ(スペシャルカラー)
エヴァRT初号機/トヨタ GRスープラ/グラムライツ 57FXZ(スペシャルカラー)
バリス/日産 GT-R/ボルクレーシング GT090
RKデザイン/マクラーレン 600LT/VMF C-01
ラスティ/トヨタ GRスープラ/ボルクレーシング TE37SAGA
トラスト/日産 GT-R/グラムライツ 57FXZ(スペシャルカラー)
バリス/日産 GT-R/ボルクレーシング TE37 ウルトラトラックエディションII
バリス/スバル WRX STI /ボルクレーシング TE37SL ブラックエディションIII
レイズ/トヨタ 86/57Transcend UNLIMITエディション
石川自動車工業/スバル BRZ/TBR ITARU 020
バリス/トヨタ 86/ボルクレーシング TE37SAGA
SPEED FORME/日産 フェアレディZ/ボルクレーシング TE37VSL 2021
SHAPE/トヨタ ソアラ/ボルクレーシング TE37VSL 1920
ドルト/ミニ ジョンクーパーワークスGP/ボルクレーシング ZE40 タイムアタックII
3Dデザイン/BMW M850i/ボルクレーシング GT090
ARTISAN SPIRITS/テスラ モデル3/HOMURA 2X10BD
スタディ/BMW M240iカブリオレ/ボルクレーシング G016 BC/C
RACINGLINEジャパン /フォルクスワーゲン ゴルフGTI/ボルクレーシング G025 DB/C
COMDRIVE/アウディ RS5/VMF C-01
SunYard/トヨタ ハリアー/VERSUS クラフトコレクション V.V.5.2S
GMG/トヨタ RAV4/TEAM DAYTONA F6drive
ノブレッセ/スズキ ジムニーシエラ/A-LAP A-LAP-07X
レイズ/トヨタ ハイエース/TBR TB01 B-side
ピットA棟2階にあるクリスタルルームにはプレゼンテーション用のステージが設けられ、60本の新作ホイールも展示
株式会社レイズ 三根茂留社長のスピーチが行なわれた。ここではレイズの企業理念やレイズが特許を取得しているA.M.T.やREDOTなどの新技術が紹介された

 パドックの展示とは別に、富士スピードウェイピット棟2Fにあるクリスタルルームにはプレゼンテーション用のステージと60種類の新作ホイール単体展示が用意されていた。

 イベントはレイズの三根社長によるあいさつから始められた。三根社長によれば、レイズは創業以来、ホイール作りにおいて高強度、軽量、高剛性といった項目を重視しているのが特徴であり、世界の市場において“メイド・イン・ジャパン”であることを前面に出したPRを行なっているとのこと。また、現在は“The Concept is racing.”という企業理念の元、F1やWEC、SUPER GTなどハイレベルなカテゴリーでも通用する高性能なレース用ホイールの開発を行ない、そこから生み出される新しい技術を、市販ホイールへフィードバックしていく体勢を取っているとのことだった。

 そして現在のトピックとして語られたのは、ホイール開発においての解析技術について。アフター向けのスポーツホイールの性能向上に活用するのはもちろん、純正装着されるホイールなどではクルマの特性にあわせた性能を持たせることも可能になっているとのこと。また、こうした技術はSUPER GTのチームに供給しているホイールにも採用されているということだ。

 さて、市販アルミホイールでは「デザインがいい」ことも重要になるが、レイズが追求する「軽量」や「剛性」などアルミホイールにおいての「高性能」という部分をデザインで表現することは難しい。そこで始めたのがRAYS ADVANCED MACHINING TECHNOLOGY(以下A.M.T.)」や「REDOT(アール・イー・ドット)」という高度な切削技術だ。

 三根社長によると、A.M.T.は従来ステッカーなどで表現していたロゴなどをマシニングセンターによる文字彫刻で行なう技術とのこと。また、同じくレイズならではの高度な技術として「REDOT」があり、こちらはA.M.T.の技術に合わせてアクセント用としてホイール自体とは異なる色を注文していくものだ。

 こうした新しい技術をホイールのデザインに盛りこむことで、「高性能」をレイズしかできない独自の表現で表しているのだという。なお、A.M.T.やREDOTはレイズが特許を取得しているので、類似の表現はできないようになっている。

来賓の挨拶。こちらは日産自動車株式会社 GT-R/フェアレディZ統括責任者の田村宏志氏
来賓の挨拶。ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 代表取締役 兼 最高執行責任者の松村基宏氏
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 常務取締役の田中利和氏
モチュール・オーテック・GT-R、チーム監督の鈴木豊氏
チームapr代表の金曽裕人氏
BMW チームスタディ代表の鈴木康昭氏
MOTUL AUTECH GT-Rのドライバー、松田次生選手
レーシングドライバーの山野哲也氏
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTのドライバー、織戸学選手
TOYO TIRE GRスープラドライバーの川畑真人選手

 プレゼンテーションが終わると、占有されたレーシングコースを使用してレーシングドライバーの助手席での同乗走行などが行なわれた。そこでSUPER GT GT300クラスの30号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTをドライブする織戸選手からレイズホイールについてのコメントを頂いたので、その内容を紹介しよう。

レーシングコースを占有して行なわれたデモラン、同乗走行の模様
30号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTのドライバー、織戸学選手

 織戸選手はSUPER GT参戦ドライバーの中でもベテランの域に入るドライバーだけに、過去にはいろいろなホイールを履いてレースをしてきた。その織戸選手からは「ホイールごとにそれほど差はないと思う方もいるでしょうけど、けっこう違うんですよ。僕は複数のホイールをテストさせてもらったこともありますが、同じマシン、同じサイズであってもドライブフィーリングはそれぞれ特徴があります。いま、僕らのマシンはレイズのホイールを履いていますが、非常に剛性が高くステアリングを切った瞬間から違いを感じます。これを剛性が高いと表現しますが、もっと分かりやすくいうと、クルマの動きに対してサスペンションやタイヤは動きますがホイールでは何も起きません。ただ単に硬いというだけでなくて適切なしなやかさもあるのですが、それが変な動きではないのがレイズのホイールの特徴です」というコメントを頂いた。

織戸選手に30号車のホイールの印象を聞いてみると「軽くて剛性が高い。あとはやっぱりカッコいいよね」と織戸選手らしい答えが返ってきた

 以上が「RAYS WORLDTOUR IN JAPAN」の主な内容だ。繰り返しになるがイベントの模様はレイズのYouTubeチャンネルFacebookで見られるので、興味のある方はそちらも見て頂きたい。

 最後に、当日会場に展示されていた2020年モデルの新作ホイールをすべて写真で紹介したい。スポーツカー向けの鍛造ホイールからSUVや4WD向けモデル、ハイエース用などもあるので、自分の愛車に似合うホイールがないかチェックしていただれば幸いだ。

ITARU 020(鋳造)
TB-01 B-SIDE(鋳造)
チームデイトナ F6ゲイン(鋳造)
チームデイトナ FDXJコレクション(鋳造)
チームデイトナM9(鋳造)
チームデイトナ F6ドライブ(鋳造)
チームデイトナ DS5(鋳造)
チームデイトナ NTD.6(鋳造)
チームデイトナ NTD.5(鋳造)
チームデイトナ NTD.5 Jimnyモデル(鋳造)
チームデイトナ BB06s(鋳造)※ワールドプレミア
HYUGA HP10(鋳造)
HYUGA HP07(鋳造)
HOMURA 2X9G(鋳造)
HOMURA 2X10BD(鋳造)
HOMURA 2X7Plus(鋳造)
HOMURA 2X7 ジェットブラックエディション(鋳造)
グラムライツ 57DR-X(鋳造)
グラムライツ 57Trans-X レブリミットエディション(鋳造)
グラムライツ 57Trans-X(鋳造)
グラムライツ 57BNX(鋳造)※ワールドプレミア
57FXZ(鋳造)
57FXM(鋳造)※ワールドプレミア
57FXZ(鋳造)
57Transcend UNLIMITエディション(鋳造)※ワールドプレミア
57Xtreme レブリミットエディション(鋳造)
57C6 タイムアタックエディション(鋳造)
Triainaブラックディアマンテ(鋳造)
VOUGE 10thアニバーサリーリミテッド(鋳造)
VERSUS クラフトコレクション V.V.5.2S(鋳造)
VMF C-01 EXCLUSIVEライン(鍛造)
VMF C-01 HIライン(鍛造)
VMF C-01 SPORTライン(鍛造)
A-LAP 07X(鍛造)
A-LAP 07X(鍛造)
WALTZ フォージド S7A(鍛造)
WALTZフォージド S5-RR(鍛造)
VOLK RACING TE37V SL 1920リミテッド(鍛造)
VOLK RACING TE37V SL 2021リミテッド(鍛造)
VOLK RACING TE37SB REDOT2020(鍛造)
VOLK RACING TE37ウルトララージツアラー(鍛造)
VOLK RACING TE37XT(鍛造)
VOLK RACING TE37SL ブラックエディションIII(鍛造)
VOLK RACING ZE40MA(鍛造)
VOLK RACING TE037 6061REDOT2020(鍛造)
VOLK RACING ZE40タイムアタックII(鍛造)
VOLK RACING TE37 KCR 2020(鍛造)
VOLK RACING G025 DB/C(鍛造)
VOLK RACING G16 BC/C(鍛造)
VOLK RACING GT090(鍛造)