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「史上最高音質とオンライン機能を備えた最新サイバーナビなら愛車のエンタテインメントが極上になる説」をスタパ斎藤が検証してみた
- 提供:
- パイオニア株式会社
2024年2月6日 00:00
歴代サイバーナビからの進化のほどを、この目と耳でチェックする!
パイオニア カロッツェリアの最新サイバーナビ「AVIC-CQ912III-DC」の試用機会を得た!!! 使ってみたかったんスよ~、2020年代のサイバーナビ!
かく言う俺は、1990年代~2017年までカロッツェリアのサイバーナビシリーズを使ってきた。DVD時代からHDD時代まで、歴代のサイバーナビを使ってきた。最新機種が出れば即ソレに手を出して、みたいに。
しかし2017年にクルマを買い換えたとき、カーディーラー純正ナビじゃないと一部クルマの設定ができないとか、今はもう純正アラウンドビューを使える別売配線が充実しているけれど、当時乗っていた車種は純正アラウンドビューモニターが使えなくなってしまうなど諸事情により、泣く泣くサイバーナビとお別れ。うぁ~、サイバーナビ最高だったのに!!!
というわけで、今回の最新サイバーナビの試用、俺的には今年最大級の楽しみ。非常に興味津々事項なのである。
最新サイバーナビの大きな特徴であり魅力は、まず「オンライン×高音質」ということ。インターネットに常時接続でき、さらにはWi-Fiスポットになり、もちろんネット接続によりヒッジョーに高度なナビゲーションを実現している。
それから高音質であること。サイバーナビ史上最高音質だそう。
じつは2017年にお別れしたHDDサイバーナビも高音質だった。サイバーナビはルート探索とナビゲーションの的確さ快適さで選んではいたが、高音質であることも大きな魅力だった。
ホレ、車内って「音楽を大音量で楽しめる個室」じゃないスか。サイバーナビの場合、高音質設定はもちろん車内空間を独自の計測により最適な音響空間とする技術(オートタイムアライメント&オートイコライザー)をはじめ、パイオニア独自の「高音質化」に20年以上前から取り組んでいた。俺の場合はずーっと「サイバーナビを積んだクルマは音がいい」という認識がある。
そこで今回は、最新サイバーナビを搭載したカロッツェリアのデモカー三菱自動車「デリカD:5」で、都内や最新スポットを巡りながら最新サイバーナビの実力を確認してみた。
車内がリスニングルームになっちゃった!!
サイバーナビとお別れしてから10年以上、最新サイバーナビはどんな音がするのか? という好奇心から、まずは音質をチェーック!!! さっそくクルマに乗り込んで、いろいろな楽曲を再生……えっ? いきなり音が超絶イイんですけど!!!
サイバーナビにはいくつもの「音質調節機能」が搭載されており、それを使った状態で音楽を聞くと、たとえば10万円クラスの高級イヤホンで高音質音源を聴いたときのように高音質。音の細部まできめ細やかで美しく、きらびやかさを伴った音の繊細さがよみがえる。ヴォーカルには湿度を伴ったような生々しさがあり、目の前で歌っているような臨場感がある。低音も濁らずクリアに解像され、迫力とともに再生されるが、聴き疲れするような不自然さがない。
うっそ~! 2020年代のサイバーナビはマジなリスニングルーム製造装置じゃん!!!
……あ、でもこの車両はデモカー。パイオニアは歴史あるオーディオメーカーでもあるし、きっとスゴく高級なスピーカーを搭載してるんだろうなぁ。
そのあたりをカロッツェリアの担当者に聞くと、「実勢売価で3万5000円前後のスタンダードモデルのスピーカーと、2万円前後の小型サブウーファーを取り付けています」とのこと。えーっ。じゃあこの高級イヤホンレベルのサウンドクオリティには、さらなる「伸びしろ」があるの? 「ですね、でも普通のスピーカーなどでも十分高音質で楽しんでいただけます」ですって。まずは高品位・高音質カーオーディオとして欲しくなってしまった。
通信制限が一切ナイって、マジですか~!!!
続いて試したのが「オンライン」機能。従来のカーナビはクルマに搭載しているナビ本体の内部データのみで情報処理を行なうだけだが、ネットに接続することで情報処理量が莫大な量に増え、サイバーナビの能力・利便をフルに発揮させられるというイメージだ。俺の場合、使うほどに「ネットにつながったサイバーナビはスゴすぎる!!!」と感嘆。ものすごーく最新サイバーナビが欲しくなった。
サイバーナビのネット接続は、「AVIC-CQ912III-DC」の場合は同梱「ネットワークスティック」をドコモの車両向け通信サービス「docomo in Car Connect」に契約したうえで利用する。もしくは、手持ちのモバイルWi-Fiルーター経由や、スマートフォンのテザリング経由でのネット接続でもOK。今回は同梱している「docomo in Car Connect」に契約済みのネットワークスティックで接続して試用したぞ。
サイバーナビがネットにつながると、できることが大量に増える。たとえばYouTube動画のストリーミング再生を、サイバーナビの大画面タッチパネルで直接操作して視聴できる。リアモニターをつなげていれば、後部座席に座った家族や友人なども大画面でストリーミングビデオを楽しめる。
それから自宅のBlu-rayレコーダーに録画した番組などをクルマのなかでリモート再生できる。「時間が空いたからあの録画をいま観ちゃおう!」的なことがクルマのなかでできちゃうわけだ。自宅のBlu-rayレコーダーが受信している地デジ・BS-CS放送のリアルタイム視聴もできる。さらにBlu-rayレコーダーやNASに保存してある写真や音楽などもリモート再生できちゃう。
さらにはストリーミングメディアプレイヤーをサイバーナビで活用できる。ストリーミングメディアプレイヤーとは、ネット通販大手のファイヤーなんとかとか、ネット検索大手のなんとなキャストとか。テレビのHDMI端子につなぐと、各種ストリーミング動画コンテンツなどをたっぷり楽しめるというアレだ。
ネット接続したサイバーナビのHDMI端子にストリーミングメディアプレイヤーをつなげば、そういった動画コンテンツなどを再生できる。たとえばお子さんの「パパー、このアニメもう観飽きたー」みたいな問題はもう生じないのである。ネット接続したサイバーナビにおいて、ドライブにもはや退屈な瞬間など存在しないのであるッ!!!
でも、そーんなにネット接続したら、通信料金がヤバいことになるのでは? 確かに、サイバーナビを「手持ちのWi-Fiルーターを経由やスマートフォン・テザリング経由」でネット接続していたら、使い方によっては通信料金が高額になったり、通信容量(ギガ)を使い切って通信速度が落ちたりすることもあるだろう。
だが、前述のドコモの車両向け通信サービス「docomo in Car Connect」を使えばノープロブレム。このサービスには通信プランが3つあり、1日だけ通信できてちょっとしたドライブなどに向く「1日プラン」が550円、1か月通信でき旅行や長距離ドライブなどに向く「30日プラン」が1650円、1年間毎日使える「365日プラン」が1万3200円だ。
一見、「ふぅ~ん、クルマ用の通信プランあるんだー」くらいに思うし、スマートフォンやモバイルWi-Fiルーターに挿す「格安SIM」とかと比べたらちょっと高い感じもする。
だが!!! しかし!!! この「docomo in Car Connect」には!!! 通信制限が一切ナイのであるッ!!!
つまり、どれだけ使っても追加料金とかナシ。どれだけ使っても速度制限が始まったりしない。たとえば都内から青森まで10時間くらい走るドライブでも、同行者は後席でずーっとストリーミングビデオを観ててよかったりする。通信網はドコモLTE網なので、クルマで走れるフツーの道路なら、まず通信圏外になることもなく非常に実用的だ。
ちなみにサイバーナビにネットワークスティックを接続すると、車内Wi-Fiスポットが使えるようになる(アクセスポイントモード)。サイバーナビがネット接続していれば、ノートPCやタブレットやスマートフォンを、そのWi-Fiアクセスポイントにつないで通信できる(※同時接続可能端末数は最大5台まで、また「docomo in Car Connect」の利用登録が必要)。
さらに、サイバーナビの「AVIC-CQ912III-DC/CL912III-DC/CW912III-DC/CZ912III-DC」には、なんと「1年間無償使用権付き」のネットワークスティックが同梱されている。上記ドコモ車両向け通信サービス「docomo in Car Connect」を1年間無料で使えてしまう! 素晴らしい!
実際に最新サイバーナビを「docomo in Car Connect」でネット接続して使っているユーザーは、「出かけるときはだいたいクルマなので、サイバーナビのWi-Fiアクセスポイントでスマートフォンなどの通信をしている」として、スマートフォンには格安SIMを最安プランで導入する場合もあるそうだ。それによりトータルの通信料金が下がったとのこと。なるほど、いいテかも!
ネットにつながっているから驚異の検索能力を発揮!!!!
ネットにつながったサイバーナビを使っていてイイのは、カーナビとしての精度・性能のアップにつながること。たとえばナビ上にない情報でも検索・探索できるようになる。
また、最新サイバーナビには強力な「フリーワード音声検索」機能がある。サイバーナビで外部サーバーの膨大な情報を使えて、普通の会話感覚で発話するだけの簡単さで検索が行なえる。
たとえば「横浜、ラーメン」などと発話すれば、横浜の人気ラーメン店を探してくれる。じゃあソコに行こう! と、リストの1つをタップすればルート探索が始まる。
住所での音声検索も快適。日ごろの運動不足を解消するために、2023年10月にオープンした新施設「ミズノフットサルプラザ新百合ヶ丘」を目指そうと思ったが、新しすぎて地図に登録されていない場合もある。そんなときはフリーワード音声検索で「あそうくまんぷくじにのにのいち」とサイバーナビに話しかけるだけでOK。目的地の住所にもよるが、この場合は「神奈川県川崎市」を省いても検索できちゃう便利さ。
このフリーワード音声検索、すこぶる快適&実用的で、使い始めると専らフリーワード音声検索ばかりするようになる。何しろラクなのだ。結果、タッチパネルでのソフトウェアキーボード入力が激減。クルマに話しかければ目的地に連れて行ってくれる時代! って感じである。
またネットにつながっていれば、ルート探索の精度もググッと高まる。とりわけ「スーパールート探索」がスゴイ! これはカロッツェリア独自のサーバーと密に接続し、ルート探索をより緻密に行なうようになるのが大きい。たとえばサーバー上で高速・多岐にわたるルートを演算するので、その中からより繊細で高精度で的確なルートを提示してくれるわけだ。
サイバーナビがネットワークにつながると実現することは、まだまだある。たとえば地図の自動バージョンアップだ。サイバーナビにネットワークスティックやモバイルWi-Fiルーターなどが接続されて通信可能な状態であれば、事前登録など一切不要で地図の自動バージョンアップが可能になる。もちろん手動での地図バージョンアップも可能。また、自宅駐車場などでWi-Fi接続可能な環境があれば、そこでも地図バージョンアップができる。
ちなみに、サイバーナビには地図のバージョンアップが最大3年分(最大年6回配信)無料で付属している。さらに、期間中に「MapFanスマートメンバーズ」に新規入会すると、通常は最大3年分付きのバージョンアップが1年延長されるのも見逃せないポイントだ!
サイバーナビを使うと運転が上手になったみたいに感じちゃう!!!!!
ネット接続により多数の利便が得られたり、高音質で聴けることでエンタメの楽しさが増幅したりと、最新サイバーナビはカーナビという範疇を大きく超えた存在だと思う。非常に魅力的。現在の俺は毎日のように最新サイバーナビの情報を読みあさって購入を考えまくっているが、それはさておき、肝心のカーナビとしてはどうなのか?
そこで今度は、音楽のために作られた世界最大級の音楽アリーナという、ちょっと気になっていた最新施設「Kアリーナ横浜」を目指す。ここも2023年9月オープンのためカーナビ本体の地図データにはまだ登録されていなかったが、ネットに接続しているサイバーナビなら問題なしだ。「けいありーな」とフリーワード音声検索をかけると、正式名称は「Kアリーナ横浜」だが、インターネット上で使われているワードを拾って素早く検索してくれた。
最新サイバーナビの、カーナビ機能を使ってみて実感したのは「地図の見やすさ」だ。これは表示される情報の視認性の高さでもあるが、総じて「地図情報がスッと頭に入ってくる」という印象。
たとえば主要な道路やそれ以外の道路・建物の描き分け。パッと見で「あーコレがメインの道なんだな」ということが分かる。直感的に分かる。なので「いまどんな道を走っていて、どう進むべきか」的なことが、これまた直感的に分かる。
俺の場合は2017年からカーディーラー純正ナビばかり使ってきた(都度5機種)。それらとは全然違う見え方なのだ、最新サイバーナビの地図は。ナビの画面を見て「えーと、ここがこの道だから、こっちの道に行った方が……」などと考えずとも、最新サイバーナビだと頭にどんどん地図が入ってくる感覚。
その感覚を不思議に思ってパイオニアの担当者に「地図が頭に入ってくる理由」を聞いてみたら、色も文字も非常に細かく描き分けているそう。またその描き分けは「この色の組合せは認識しやすい」といった長年のノウハウに基づいたものだそうだ。
たとえば、地名などを示す文字はサイズも文字も細かく変えているそうだ。これはマップの縮尺で個別に設定してあり、文字が邪魔をして道などが見えにくくならないようにしていると言う。このような地図細部までの描き込み・調整はもちろん道路でも適用されている。衛星写真をベースにしていて、池などをはじめとする地形や、スタジアムなどの形状までしっかり描かれており、直感的に「いまココを走っているんだな」と理解を促す作り込みがなされているから驚く。
ふぅぅぅ~ん! と感心しつつ「確かにこのナビの文字表示、視認性が高いな」と思い、その件について聞いてみたら「地図上の主な表示文字フォントは『ヒラギノ角ゴシック』を採用しています」とのこと。
マジか! じつはこの俺、原稿執筆時に使っているフォントがまさにヒラギノ角ゴシック。このフォントを使っている理由は「視認性が高い」「目が疲れにくい」「文字情報として頭に入ってきやすい」から。かなり試してこだわってたどり着いたフォントだが、サイバーナビもきっといろいろ追求してこのフォントに行き着いたのかもしれない。
あと、最新サイバーナビはルート案内のタイミングや表示が的確。ヒッジョーに分かりやすいタイミングで案内音声や表示がなされる。「ここを左です」とか言うわけだが、「はい、ココね」と直感的に理解できる。もちろん正しく導かれる。
そんなのカーナビではフツーでは? と思われるかもしれないが、フツーではない。サイバーナビが左折を案内する場合、曲がる地点の10~5mくらいのところだろうか、そんなタイミングで「ここを左です」などと案内する。なので、「明らかにココだな」と曲がる地点を間違えることがほとんどない。
だがサイバーナビでないカーナビだと「3つめの信号を左です」的に案内しがち。「ココを左です」とは言わない。ドライバーは「えっ3つめって、いま通過した信号は? この先の3つ?」とかあせって地図の信号アイコンを数えたりする。
この差はなんなのか? と再度パイオニアの担当者に聞いてみると「自車位置精度の正確さの差です」とのこと。
最新サイバーナビには自車位置精度を高めるための専用システムが搭載されており、その精度がすっごく高いそうだ。なので、左折すべき箇所をピンポイントで検知でき、それゆえ「ここを左です」という案内ができるのだそうだ。
余談だが、もちろん最新サイバーナビもGPSで位置情報を得ている。しかしそれ以上に独自の自車位置精度向上各種技術により、自車の位置を正確に示し続ける。たとえばGPS電波の届かない屋根付きの駐車場などをある程度走っても、自車位置は正確なまま。「広い地下駐射場から道路へ出たら自車位置がズレていて近くの道路をグルグル回るハメに」みたいなことが非常に起きにくいのだ。
そういった「超正確な自車位置表示」と「非常にタイミングのいいナビゲーション表示・音声案内」があり、さらに視認性がすこぶるよく頭にスッと入ってくる地図表示により、ホントにリラックスしてルート案内を受けられる。ルート案内に戸惑うことがなく、安心して利用できるので、「道案内はサイバーナビに頼りつつ、サイバーナビのエンタメ機能をリラックスして楽しめる」という心穏やかさが生まれる。
やや余談だが、今回の最新サイバーナビ試用にて、高速道路をいくつか通過した。主に横浜方面と都心部の首都高速道路だ。ドライバーは俺だが、首都高速道路って苦手なんスよね~。ナビ頼りで走るといつも画面と道路と標識を順繰りに高速目視! このレーンでいいのか? この分岐でいいのか? ナビの案内はいつ出る? みたいな感じで疲れてしまう。
だがサイバーナビだと地図の視認性もイイし案内のタイミングもジャストで分かりやすいし、「あれ? 首都高ってこんなスムーズに走れてたっけ?」と思ってしまった。なんか運転が上手になったみた~い! だが、そういう気分のよさも最新サイバーナビのおかげであり、ますます購入したくなった!!!
てな感じでガッツリ試用した結果、俺的結論としては、やっぱりサイバーナビは2020年代も最高で最強のカーナビだと感じられた。まさに「頼れるカーナビ」で、ナビゲーションを安心して受けられる。その安心感があるがゆえ、前述のネット接続しての便利さやエンタメ系機能の楽しさをしっかり享受できるのだと思う。
ほかにもタッチ画面の反応のよさ、秀逸なユーザーインターフェース、カスタマイズ性の高さなど、たくさんの美点がある。また「サイバーナビ AVIC-CQ912III-DC」には、“スマートコマンダー”という「指先の感覚だけで地図の拡大縮小や機能操作やショートカット機能呼び出し」を行なえるBluetoothリモコンが同梱されるが、コレも使いやすかった。今回は試せなかったが「MapFanコネクト」アプリで最新サイバーナビがスマートフォン連携する「スマートデバイスとサイバーナビの融合」も興味深い。あと最新サイバーナビの下部タッチボタンってカラーカスタマイズを細かくでき、これもよさそう。
……と話が尽きない最新サイバーナビ。俺の想像をはるかに超えていて、最高どころの騒ぎではなく、異次元改め異世界級のスゴいヤツなのであった。もう、欲しいゼ欲しいゼ欲しくて死ぬゼって気分なのだッ!!! スゴく完成度が高く、他社のナビ関連製品にはない先進的機能と楽しさをたっぷり備えた異世界カーナビなので、カーショップなどでぜひ触れてみていただきたいッ!!! 触れると欲しくなちゃうけどネ♪
Photo:安田 剛