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日産「セレナ」はマイチェンでどう進化した? モータージャーナリスト橋本洋平&まるも亜希子が夫婦目線で徹底チェック!
- 提供:
- 日産自動車株式会社
2026年3月23日 00:00
2026年2月中旬からマイナーチェンジ仕様の販売がスタートした日産自動車のベストセラーミニバン「セレナ」。デザインや細やかな機能面のブラッシュアップが図られたというので、子育てしながら夫婦でモータージャーナリストとして活動している橋本洋平氏、まるも亜希子氏に、改めて走りの特徴や使い勝手のポイントをチェックしてもらった。
今回はお2人のトーク形式でお届けします!
先進さが増したエクステリアとすべての搭乗員の気持ちを考えた使い勝手の良さ
まるも:今年で誕生35周年を迎えるというセレナ。思い返せば次世代安全運転システムのプロパイロットを日産車として初めて搭載したのがこのミニバンだったとういことから、日産の「家族でのお出かけをもっと安心して快適に楽しんでほしい」っていう願いが込められているのが伝わってきたよねぇ。
橋本:そうだね。だから今回のマイチェンでどうアップデートしたのかっていうのは楽しみ。ライバルも続々と進化しているので、最新セレナが家族のミニバンとしてどう進化しているのかを、改めて夫婦でチェックしてみようか。
まるも:まずハイウェイスターは専用デザインのフロントグリルが採用されたけれど、印象はどう?
橋本:今までは横基調で、それはそれで良かったけど、今回すごく凝った感じになったよね。斜めのバーが左右非対称デザインっていうのも珍しいし。
まるも:うん、セレナだってひと目で分かるけれど、個性もありつつ、フォーマルな場所にも似合いそうな上質感もアップしているし、いいデザインだと思う。
橋本:この6代目セレナは電動四駆の「e-4ORCE」も搭載されているし、ちょっと先進的なミニバンですよっていうのも想像させるようなデザインになったね。
まるも:ボディカラーも新色が追加されて、今トレンドのアースカラーもあるしベーシックなのもあるし、ずばりオシャレ!
橋本:ホイールのデザインも、フロントグリルとちょっとコーディネートされているような印象で、回転したときに蹴り出し感が出るデザインなのが個人的に好きだな。
まるも:続いてインテリアをチェックしてみると、ここは従来通りだけどやっぱりセレナといえば広大なパノラマ視界!
橋本:ガラスの面積が大きい! 縦方向にも広く確保されていて、運転席から見ると下の方までえぐれているのがすごく開放感あるし、安全確認しやすいよね。で、2列目、3列目とアップライトに座るシアターレイアウトになっているのもいい。
まるも:だから後ろに乗っていても、まったく閉塞感がなくて、しっかり前が開けて見える感じがいいところだよね。特にこのハイウェイスターVはシート表皮がファブリックとレザーの撥水加工されたシートになっていて、これが助かるのよ!
橋本:やっぱり、家族で使うと車内で食事もするし、子供が小さいとこぼしちゃうことも多いからね。掃除がラクなのと、ずっときれいなまま乗り続けたい僕としては嬉しいポイントだね。
まるも:試乗車は7人乗りなので2列目がキャプテンシートなんだけど、座面や背もたれにあまり凹凸がなくて、ゆったりサイズ。
橋本:シートヒーターも付いてるし、折りたたみテーブルとUSB-Cもあるし、すごい快適だよ。
まるも:普段は真ん中がウォークスルーできて、2列目にチャイルドシートを積んでいても3列目へのアクセスがしやすいのが嬉しいところ。あと横スライドの機能も備わっているから、いざとなったら左右をくっつけてベンチタイプとしても使える。これ、赤ちゃんのオムツ替えとかするときに便利だよね。
橋本:それに3列目にもテーブルとUSBポートを備えている。もう乗り込んじゃえば3列目でも足下スペースは余裕だったし、サイドにもさらにドリンクホルダーが2個あって、あえて3列目シートに座りたいって人もいると思うよ。なんか自分だけの空間っていうか。お年ごろのお子さんが家族から干渉されたくないようなときにはピッタリな空間かも(笑)
まるも:確かにね。しかも、3列目に人が座っていても、ラゲッジに飛行機の機内に持ち込めるサイズのスーツケース2つが余裕で積めるってのもすごい。それだけのスペースがあれば普段の買い物とかなら十分だもんね。
橋本:3列目シートの跳ね上げ格納も、ちゃんと直角に収まるから張り出しを最小限に抑えているのもありがたい。
まるも:格納時の張り出しを抑えるために座り心地を犠牲にしているのかなと思ったけれど、セレナは座り心地もバランスよく仕上げていていいなぁと思った。
橋本:7人乗ろうとすると3列目の真ん中にも座ることになるんだけど、ポイントは中央のヘッドレストを収納できること。だから、真ん中に誰も座らないときは、ヘッドレストを外してラゲッジの右下に収納できて、後方視界を邪魔しないようにしているんだ。
まるも:その配慮は素晴らしいよね。あとミニバンのリアゲートすごい大きいから、私もミニバンに乗っていたころは全開にするのが大変だったんだけど、セレナはデュアルバックドアで上半分だけが開けられるのが本当に便利!
橋本:使う人のこと分かってるねって感じ。駐車場に停めたら後ろに他のクルマがあったり、壁があったりするところが多いから、めったに全開にできないんだよねぇ。でもセレナなら、無理して全開にしなくても、上半分だけ開けて荷物の出し入れできるから、電動で開閉するパワーバックドアがなくても苦にならない。
まるも:私くらいの身長(163cm)でもバックドアの上だけ開けて床まで手が届くから、下の方の荷物も出し入れできるし、全開にするのはアウトドアレジャーの大きな荷物とか、自転車を積むとか、そういうときくらいかもしれないね。
一般道、高速道路、ワインディングとあらゆるシーンで走りの進化をチェック!
まるも:パワートレーンの設定は、従来通り2.0リッターのガソリンエンジンと、1.5リッターのガソリンエンジンを発電専用に搭載したe-POWERがあるけれど、今回はe-POWERの4輪駆動(e-4ORCE)モデルの試乗だね。
橋本:これは電動車っていう感じがあって、もう走り出しから滑らか! 発進時の唐突さもないし。
まるも:四駆を街中で走らせるっていうと、頭の中ではちょっと最初のひと踏みめが重いのかなって身構えちゃいがちだけど、スーッと発進してくれるからいいよね。
橋本:実はFFモデルと比べると若干その傾向はあるんだけど、重さもあまり影響がなくて、滑らかで落ち着きのある方向に全部がつながってるのがいい。
まるも:そうだね。だから交差点とかでも全然グラッとした揺れがこないし、ブレーキングの安心感が高いと感じた。たとえば坂道下った先の赤信号とかでブレーキを踏むと、背の高いミニバンはちょっと前のめりになりそうかなって思うけれど、今回それがまったくなくて安定していたよね。
橋本:そう、リアにモーターを積んでいることで前後の回生ブレーキがアクセルオフした瞬間から働く。それによってピッチングしないで、そのままスッと4輪が安定して止まる。上から押し付けられるような感覚っていったらいいのかな。車体がつんのめらないのがまずいいところ。蹴り出しに関しても4つのタイヤで蹴っていくからすごく安定しているんだよね。
まるも:ボディの一体感が高いのも運転していても感じられたよね。
橋本:さらにe-Pedal Stepが備わっていることも魅力でしょ! 最初のうちは慣れが必要なんだけど使いこなしていくと、ほぼアクセルペダルだけでコントロールできるようになる。ペダルをよりていねいに動かすような感覚になっていくと走りが穏やかになるし、乗っている人にも優しい運転になるから心にも余裕が出てくるね。
まるも:今回からe-Pedal Stepの設定が、エンジンを一度切って再始動しても継続される機能が付いたから、いちいち押し直す手間も省けるね。
橋本:実は先日、雪道を走ってきたけれど、e-Pedal Step+e-4ORCEの組み合わせって、滑りやすい路面でとにかく走りやすかった。たとえば滑りやすい下り坂でブレーキペダルをパッと踏んじゃうと、それによって挙動を乱したりとかABSが作動しがちなんだけど、e-Pedal Step+e-4ORCEは4輪でスムーズに減速していくし、むしろ右足でブレーキを踏むよりはるかに安定して止まれる。
アクセルとブレーキの踏み替えタイムラグもないし、「危ない!」ってアクセルをパッと離すと、4輪を絶妙にコントロールしてくれるから安心。減速するときも1つの足じゃ絶対にコントロールできない領域を、ABSと回生ブレーキによる減速で絶妙にコントロールしてくれるのがたまらない。
かねてから電気自動車のリーフで得た知見は、ABSと回生ブレーキの統合制御によって1万分の1秒単位で4輪をコントロールしていくのが特徴的だったけれど、電動車であるセレナにもちゃんと受け継がれているね。
一方トラクションはe-4ORCEによって リアタイヤを使って加速しているからフロントタイヤに依存しないんだよね。フロントタイヤの余裕ができるからステアリングの効きもいい。ステアリングをあまり切らずに曲がっていけるっていうところにもつながっている印象を受けた。
Googleが搭載されたおかげで自分のスマホを温存できる
まるも:そういえば、日産コネクトに“google”が搭載されたこと! あれ、もうほんとスマホで使っているのと同じ感じがいいよね。クルマの中で話しかけるといろいろ検索してくれるし、ナビも設定してくれるし、いつもスマホで聞いている音楽も車内でも聞けるし、エアコンとかも1℃上げてといったらすぐに上げてくれるのも最高! それを大型の12.3インチのディスプレイがメーカーオプションで付いていて画面も大きいのが欲しい人は付けられるようになったのも嬉しい。
橋本:何がいいって検索能力の高さだよね。いちいちスマホで調べてそれをクルマに乗ったらナビでもう1回出してっていう手間もいらないからね。
まるも:走っている最中、子供に「トイレに行きたい」とかいわれても、発話するだけで検索してもらえちゃうわけでしょ。パパもママも助かるよねぇ。
橋本:あとね、一番助かっているのは携帯電話。携帯電話の負荷がはるかに減ったと思う。バッテリの消耗が減った。これまで携帯に依存している傾向が強かったけれど、これでスマホも長持ちするんじゃないかな?
まるも:あと“インテリジェントアラウンドビューモニター”に3Dビュー、フロントワイドビューに加えて、両サイドミラークローズドビューも追加されたのもポイントが高い。ミラーを閉じていても下の白線が映るっていう新機能が加わったこともトピックだね。運転手のかゆいところにしっかり手を差し伸べているのがさすがって感じ。
橋本:ミラー閉じるとこれまではサイドのモニターが消えちゃっていたもんね。あれ、立体駐車場などで「ミラーをたたんでください」とか係員からいわれると、まったく両サイドが分からない、見えない状況に陥ってしまい使いにくかった。それが解消されたのは良いよね。画質も良くなったし。
まるも:2列目と3列目も乗ってみるとe-4ORCEだからかなのか、すごい乗り心地が良かったんだよね。一般道ではもちろんだけれど、高速でもすごく落ち着いているし、今回あの横風が気になるアクアラインとかも通ったけれど、全然フラフラしないし安心感がすごいなって感じた。
橋本:突き上げ感も少ないし、キャプテンシートに座っていると本当にリラックスできる。シートヒーター効いて快適だったところがマル。思わず寝てしまいましたわ……。
まるも:いやそれが良いミニバンの証だから寝てもOKなんじゃないかと(笑)。e-4ORCEのしなやかな乗り味が効いてそうな感じだね。ハイウェイスターっていう名前で想像すると、すごくスポーティでガンガン飛ばすのが得意なミニバンってイメージするかもしれなけど、e-4ORCEが加わるとしっとり落ち着いた乗り心地も手に入る。
橋本:ミドルクラスミニバンだけど大人な印象が強くなるよね。
まるも:もっと大人っぽさが欲しい人には「ルキシオン」もオススメだと思うな。
橋本:ルキシオンはe-POWERで2WD(FF)仕様になるけれど、一方でプロパイロット2.0が搭載されているところが魅力的だよね。ハンズオフで高速移動ができることはほかにない魅力。ロングドライブを任されるパパにとっては最高のツールだよ。
ハンドルを持つときってどうしても腕を上げるじゃない。上げっぱなしにしていると肩こりの原因にもなるから、ずっと腕を下げてリラックスできるのは最高。マッサージに行く回数も減るかもねって感じ。
まるも:自分以外にもう1人、前を見ながら注意してくれる人がいるような安心感があるよね。
橋本:ドライバーを常に監視しているから、脇見とかウトウトすれば怒ってくれるのも安全につながる。
まるも:そんな機能があるからお高いことはお高いんだけどね。エクステリアは煌びやかになっていて、他と違う感覚もあるから許せるかな。フロントグリルもメッキ装飾が横に入っていて、ヘッドライトとのつながりが感じられる。革シートの専用インテリアも上質さがあっていい。プレミアム感は諦めたくないなぁっていう人にすごくオススメだね。
橋本:最後に、改めてセレナの良さだと感じたのはサイズなんだよね。全幅1715mmですよ。拡大路線を歩んでいるこの時代に、ベースモデルは5ナンバー。今回の試乗車はエアロを付けたことで3ナンバーになっているけれど、このサイズが都心の路地裏とか走るのは最高に操りやすいし、どこの道でも入っていけそうなサイズ感が絶妙だなと思った。
今回は千葉の郊外路を中心に走ったけれど、対向車がいても怖くない。最近カメラ頼りになりつつあるから全幅が広くてもOKみたいな傾向があるけれど、やっぱり車幅が小さいってことは扱いやすいということを改めて思い知らされた。日本の道にマッチするからこそ35周年を迎えられたんだろうね。すべてが老舗の仕上がりだよ。
まるも:ファミリーみんなが扱いやすいよね。だからダウンサイジングするのもわるくないですよっていうことも、上級クラスに乗っている方々にも見直してみてほしいなぁと思います。
Photo:安田 剛



































