全性能がUPした最新「WINTER MAXX 02(ウインターマックス ゼロツー」。前編でも紹介したとおり、「超密着ナノフィットゴム」の採用で氷上性能2ケタUP! 「MAXXグリップパターン」で凍結路面へのグリップ力UP! 「しなやか成分」によるタイヤの柔軟性維持で効きの長持ち性能もア〜ップ! 知れば知るほど凄さを秘めたスタッドレスタイヤなんですが、やはり気になるのは「実際に走ってみてどうなのか?」ということ。
そんなわけで、最新「WINTER MAXX 02」で試走しにやってきたのが北海道。真冬の2月です。寒っ!
寒い……んですけど、あら? なんか積雪が微妙!? 積もっているところは積もっていますが、交通量の多いところでは雪が少なくなっているような状態。そういう場所の雪は、水分を含んでいて重く、な〜んか関東圏の「ガッと雪が降った数日後に溶けて走りにくくなった道路」を思い起こさせます。いつもの北海道の、乾いたキレイな積雪とは全然チガ〜ウ! みたいな。ハッキリ言って、この状況、最新スタッドレスタイヤとは言え、かなり悪条件下での試走になりそうな感じ。
フツー、スタッドレスタイヤの試走っていうと、もう典型的な積雪条件下で行ったりしますな。「ていうか雪だるま作りたくなるよね〜」みたいな、真っ白でモフモフぎゅっぎゅっな積雪の上を、スタッドレスで気持ちよくブィィィ〜ン! みたいな。また、氷結路面での試走となれば、もうホントにカッチカチに固まった平坦なコースの試走。凍りすぎたスケートリンクをスタッドレスでジャリリリリ〜と、これもまた気持ちよかったりします。
ともあれ、どちらにせよ、スタッドレスタイヤの性能を真正面から検証するには最適。「こんなに雪がたっぷり積もっていても云々」「ここまで凍っていても云々」と、非常に明瞭に判断できるからです。
一方、今回の路面状況は……積雪したり凍ったりしている路面に、けっこー雨が降って、その翌日、みたいな感じ。少し走る毎にもう全然条件が変わってきて、ベチャベチャの路面もあれば雪の塊が凍った路面がありつつアイスバーンもあったり。さらに場所を移動すると北海道らしい一面雪! の路面が出てきたりも。そんな感じで「何でもアリ」といった路面状況。スタッドレスタイヤの各種性能を、個別に検証するには悪条件です。
ただ、こういう「何でもアリ」の路面状況、スタッドレスタイヤの総合的なパフォーマンスをリアルに体感するには好条件でもあります。真冬の関東圏あたりで積雪があると、都市部ではベチャッとしたシャーベット路面で、少し郊外に行くと凍結路面になり、道によっては積雪のある路面だったりと、まさに「何でもアリ」。今回はソレに近い路面状況にて、最新「WINTER MAXX 02」を検証できるので、よりリアルな「WINTER MAXX 02」の実力がわかるようにも思います。
まず第一の目的地へ、北海道在住のカメラマンの案内で向かいます。ソコまで向かうのに借りたレンタカーには、偶然にも従来型の「WINTER MAXX 01」が装着されていました。そして運転手はワタクシ。おーコレは安心の「WINTER MAXX 01」! へっへ〜、このタイヤなら楽勝。滑る気がしねえゼ! さぁさぁ早速現場へ行きましょう〜♪ と快調に走り始めます。
しかし、先行するカメラマン氏、さっすが冬の北海道を走り慣れた道民。はっ、速い〜! 悪条件の路面なのにヘーキでスイスイと行っちゃいます。まあコチラのクルマは「WINTER MAXX 01」履いているとは言え、これだけ条件が悪いと少し無理すればそりゃ滑ったりもします。加えて、久々の雪国ということもあり、加速や制動のタイミングがイマイチよろしくないので、時々滑って「あっ!」と一瞬の汗をかいたり。
ともあれ、少々緊張&疲労しつつも、とりあえず第一の目的地へと到着。ココで新型「WINTER MAXX 02」を履いたクルマへと乗り換えです。車種はトヨタ・プリウス。「よく走る」と評判の新型プリウスです。
クルマを乗り換えたら、再度カメラマンの案内で次の目的地まで走行。ん〜、またもやカメラマン氏、速いな〜。さっき「さすがスイスイ走りますね〜、もうちょっとゆっくりでも大丈夫ですヨ」と、それとなく「スピード落として先行してください」的メッセージを発信しましたが、受信されず伝達失敗。はあ。頑張って追走しなくちゃ……。
鋭意目を見開き集中して走り始めて数分。ん? あれ? おや? カメラマン氏にフツーについていけます。……そうか! こ、これは、ワタクシ内部に眠っていた北海道爆走能力が覚醒……ソレは違〜う! さっきより「滑る感じ」がナイ。明らかにグリップがイイ。あぁ、タイヤのせいだわコレ。
うまい具合に従来型「WINTER MAXX 01」と新型「WINTER MAXX 02」を使い比べられたカタチですが、明らかな体感差がありました。まあ、レンタカーが履いている従来型「WINTER MAXX 01」が、どのくらい使い込まれたものか不明ですが、従来型「WINTER MAXX 01」は3シーズン使っても性能をシッカリ発揮するタイヤです(←昨年の記事参照。前編・後編)。あと、乗り換えたクルマが新型プリウスという要素も少しはあると思いますが、車種の違いからくる走行感の差異って印象でもありません。
結局、同じように走っても明らかに滑りにくく、グリップがイイんです。特にブレーキ制動時の力強さは秀逸。しっかり止まる感じ。助手席にいた編集者も「やっぱ新型WINTER MAXX 02のほうがイイですね」と同感してました。
というわけで、イカスぞ新型「WINTER MAXX 02」! とか早々に思っちゃいました。これなら悪条件の路面でも楽しみながら試走できそうな予感です♪
さてその翌日、新型「WINTER MAXX 02」で北海道走りまくりの「本・試走日」となりました。都市部から高速道路、山方面まで縦横無尽に試走していきます。
前日は気温が高めだったんですが、この日は前の晩から気温が下がって降雪もあり、風景はじつに北海道らしいものとなりました。また、路面状況も少々変わり、ベチャベチャな濡れた路面は急減し、雰囲気は「スタッドレスタイヤ向け!」みたいな感じになりました。
前日はアスファルトが見えていた道も一晩で一面雪に。こういった新雪の道は全然不安なく気持ちよく走れます
が! 走ってみたら軽く戦慄。じつはアイスバーンが多々あります。考えてみれば、昨日は溶けていた雪が、昨夜〜今日にかけて冷えて凍ったんですから、氷結路面になるのは当然です。またタチの悪いことに、そのアイスバーンの上にうっすらと新雪が積もっていたりします。さらに、まだ所々にシャーベット状の路面もあって、そのシャーベットの上にも新雪がフワリと。
要するに、気を抜いて走っていると、突然、タイヤがアイスバーンを踏む! 時々シャーベット路面も踏む! 新雪に隠された、見えないトラップが多々あるような、そんな路面です。恐らく、多くの人が「こういう路面状況ってサイアクだよな〜」と感じると思います。神経がすり減る悪条件路面、みたいな。
ただ、そうわかって冷静に検証してみると、思ったほど滑らないんです。というか、「あっ今アイスバーンに乗った!」「わっシャーベット!」とは感じるんですけど、そういう路面状況がタイヤから伝わってくるだけで、怖いとかヒヤッとする感じではナイ。慣れてくると「あぁアイスバーンだな」くらいな平然とした気分で運転できます。
そのくらい、新型「WINTER MAXX 02」はシッカリとグリップしてくれます。グリップするので滑らないわけで、最初はアイスバーンやシャーベットにビビってはいるんですけど、少しすると慣れて、平然と運転できるようになります。新型「WINTER MAXX 02」の性能が雪道ドライバーのメンタルを安定させてくれた、とも言えます。
滑らないという点で言えば、ちょっとビックリしたのが「ソロバン路面」での滑りにくさ。積雪後の路面が、通過するタイヤで荒らされつつ溶けて、その状態で氷結した、凸凹のトゲトゲ路面みたいなヤツですな。歩くのさえ危険なアレ。タイヤがグリップしにくいので、よく事故の原因になったりもしている恐ろしい氷結路面です。もう一種の「犯人不在の仕込まれた罠」と言えましょう。
そういう路面でも新型「WINTER MAXX 02」はガッツリとグリップ。新雪に隠されたソロバン路面が多々あったりするわけですが、無問題でした。具体的には、急に路面状況が変わった雰囲気が伝わってくるので、「えっナニ? デコボコ?」とか思ってブレーキかけつつ様子見すると、結果的にソロバン路面だったりしたわけです。でもその最中、しっかりとスピードが落ちつつ、ちゃんと止まるという感じ。
これまで恐怖の元凶だったソロバン路面。絶対滑るだろうし、事故多発ポイントだったりもしました。でも、新型「WINTER MAXX 02」だと「冬の路面状況のひとつ」として、恐れず冷静に対処できるようになります。
アイスバーンもシャーベット路面もソロバン路面も、「全然滑らない」と言ったら語弊がありますが、新型「WINTER MAXX 02」ならかな〜り安心しつつ対処できます。そしてシッカリとグリップしてくれます。結果、雪道で感じがちだった不安要素が多々取り除かれて、よりリラックスして楽しみつつ走れるようにもなると感じました。
そんな北海道の(わりとサイアクな路面状況の)雪道を走っていて思ったのは、「コレってスキーシーズンの関東圏の道に似てるな〜」ということです。雪が重く、所々湿っていて、軽く積もった新雪の下にはアイスバーンやシャーベット路面が隠れていつつ、交差点付近あたりはソロバン路面も隠されているという! あーヤだ!
そんな路面、スキーシーズンの関東圏にはアリガチですな。グループで行くと誰も運転したがらない感じ。何しろ運転を任されると、路面状況にヒヤヒヤして走り、緊張で文字どおり筋肉が張り、目も頭も疲れちゃいます。スキー場に到着するころにはグッタリ。しかし、新型「WINTER MAXX 02」だと、そういう疲労をかなり軽減できると思います。というのは、「走っていると路面状況がよくわかる」からです。
新型「WINTER MAXX 02」はタイヤの剛性感も十分にあります。タイヤの剛性感は、走行時の「足元のシッカリ感」などに直結しますが、路面状況をより正確にドライバーへと伝える「情報量の増加」ももたらしていると思います。
実際に新型「WINTER MAXX 02」で走っていると、現在の路面がどういうものなのか、よくわかりますし、すぐわかります。圧雪路面からアイスバーンに乗った瞬間、それに気付きますし、隠れたシャーベット路面を踏んだ瞬間も判断できます。
つまり、すぐに路面状況の変化がわかるわけで、ドライバーは刻々と変化する路面状況を逐一把握できるというわけです。これがかなり大きな安心感につながっていると思います。たとえば、路面状況に合わせて運転のしかたや、注意のしかたを変えられますしネ。また、アイスバーンでもシャーベット路面でもソロバン路面でも、新型「WINTER MAXX 02」なら「滑らないハズ」と期待できますので、より余裕をもって雪道をドライブできます。
って細々したコト書いてますけど、新型「WINTER MAXX 02」で走ってると、グリップが良く、路面への動力伝達性能も高いので、スィ〜ッとスピードが乗りやすいんですな。同時に、路面状況がよくわかるし、滑りにくいタイヤだということも知っている。ので、ヤバげな路面状況であっても、かなりリラックスしつつ楽しみながらドライブできる感じ。今までのスタッドレスタイヤから新型「WINTER MAXX 02」に履き替えると、いろいろな意味で「運転が楽しくなった!」と感じる人が多いハズだ、とワタクシは思います。
非常に高い氷上性能と雪上性能を持ち、ウェット性能やドライ性能にも優れ、さらに剛性の高さは路面状況を把握しやすいというメリットももたらしています。そしてこのタイヤ、新軟化剤「しなやか成分」の配合により、これらの各種性能がより長期間維持されるようになった「性能長持ちタイヤ」でもあります。高性能で長い期間使えるタイヤなので、降雪地域の人にも非降雪地域の人にもオススメできるタイヤだと思います。もう新型「WINTER MAXX 02」を選ばない理由がナイって気がするんですが、ヒッジョーに優れたスタッドレスタイヤですので、ぜひジックリと吟味してみてください♪
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