フランクフルトショー 2017

【フランクフルトショー 2017】独アウディ、450HP/600Nmを発生する新型「RS 4 アバント」世界初公開

先代モデルに比べてNEDC燃費が17%向上。パフォーマンスと使い勝手を両立

2017年9月12日(現地時間)発表

新型「RS 4 アバント」

 独アウディは9月12日(現地時間)、フランクフルトモーターショーで新型「RS 4 アバント」を世界初公開した。今秋から注文の受け付けを開始し、ドイツやほかのヨーロッパ諸国では2018年初頭から販売されるほか、アバントとして初めて中国市場でも販売される。価格は7万9800ユーロから。

 新型RS 4 アバントは、最高出力331kW(450HP)、最大トルク600Nm/1900-5000rpmを発生するV型6気筒 2.9リッターツインターボエンジンを搭載して、トランスミッションに8速ATのティプトロニックを組み合わせる。最大トルクは先代RS 4 アバントに比べて170Nmアップしており、0-100km加速は4.1秒、最高速は250km/h。オプションの「RSダイナミックパッケージ」を選択すると、最高速を280km/hに引き上げることが可能となる。

 また、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)の燃費は先代モデルに比べて17%向上した8.8L/100kmとなり、優れたパフォーマンスと日常ユースにおける使い勝手を高いレベルで両立させたとしている。

新型RS 4 アバントのエクステリア

 足まわりでは、RSスポーツサスペンションの標準装備によって、ベースとなる「A4」より車高が7mmダウン。オプションで、ダイナミックライドコントロール(DRC)を採用したRSスポーツサスペンションプラス、セラミックブレーキ、RS専用のダイナミックステアリングを選択することもできる。アルミホイールは19インチの鍛造製が標準装備となるが、20インチのホイールをオプションで用意している。

 エクステリアでは、RS特有となるハニカムパターンを備えたフロントのエアインテークと、幅広くフラットなシングルフレームグリルが精悍なイメージを創出。オプションのマトリクスLEDヘッドライトを選択すると色付きのベゼルが装着される。ベースとなるA4 アバントに比べて30mm幅広となるホイールアーチ部分は“quattroブリスター”によって強調されている。

リアゲートに装着されるエンブレム

 リアデザインは、RS専用ディフューザーインサートや、RSエキゾーストシステムのオーバルテールパイプ、RS専用ルーフスポイラーなどにより個性的なスタイルを演出。初代RS 4 アバントを思わせるボディカラーの「ノガロブルーパールエフェクト」がオーダーメイドプログラム「Audi exclusive」からオプションとして提供される。

新型RS 4 アバントのインテリア

 インテリアはスポーティなイメージのブラックで統一され、RSスポーツシート(オプションでハニカムパターンも選択可能)、下側をフラットにしたDシェイプのRS革巻きマルチファンクション スポーツステアリングホイールなどにRSのエンブレムを装着。アウディバーチャルコクピットとヘッドアップディスプレイはRS専用デザインと機能が採用され、Gフォース、タイヤ空気圧、トルク値といった情報をディスプレイに表示することができる。

 Audi Sport GmbH CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、「アウディ RS 4 アバントは、RSモデルのなかでも、比類なき伝統を誇る特別なクルマです。他のすべてのRSモデル同様、新しいアウディ RS 4 アバントも、圧倒的なパワーと日常ユースでの使い勝手を完璧に融合したクルマです。中国市場では、セグメントで唯一の高性能アバントであり、新たな牽引役として、アウディをさらなる成長に導いてくれるでしょう」とコメントしている。

編集部:北村友里恵