フランクフルトショー 2017

【フランクフルトショー 2017】ブリヂストン、ランフラットタイヤ「TURANZA T005」やブリヂストンワールドソーラーチャレンジ参戦車両を展示中

「エアフリーコンセプト」を用いた自転車用タイヤ装着車の展示も

2017年9月12日(現地時間)発表

ブリヂストンブースに展示されるレクサス(トヨタ自動車)のラグジュアリークーペ「LC」

 ブリヂストンは、ドイツ フランクフルト市で開催されている2017年フランクフルトモーターショー(プレスデー:9月12日~13日、一般公開日:9月16日~24日)に出展。ブリヂストンとファイアストンの2ブランドを中心に、同社の製品をアピールしている。

ファイアストンコーナー

 ブリヂストンエリアで中心になるのは、世界最高峰のソーラーカーレース「ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」の参戦車両。これは2015年大会の「Cruiser Class」(タイヤ4輪/ドライバー1名+乗員1名以上が乗車できる車両で、エネルギー効率や実用性を競うレース)に出場したボーフム大学の車両で、30周年を迎える今年の大会にもブリヂストンの低燃費タイヤ技術「ologic」のコンセプトを活かしたソーラーカー用タイヤ「ECOPIA with ologic」を装着して出場することが決定している。

 狭幅・大径のタイヤ形状を特徴とする「ologic」は、狭幅化によって走行時の空気抵抗を低減するとともに、タイヤの大径化で接地部分の変形を抑え、タイヤの転がり抵抗を低減することができるというもの。このタイヤを装着して、オーストラリア大陸3000kmを縦断する2017年大会に挑む。開催期間は10月8日~15日となっている。

ボーフム大学の「ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」参戦車両(2015年)。ソーラーカー用タイヤ「ECOPIA with ologic」を装着して2017年の大会に挑む

 また、ブリヂストンエリアではレクサス(トヨタ自動車)のラグジュアリークーペ「LC」とともに、LCが純正装着するランフラットタイヤ「TURANZA T005 RFT」、欧州で展開しているハイパフォーマンスタイヤ「POTENZA S007」やランフラットタイヤ「DRIVEGUARD(ドライブガード)」、SUV/4×4用タイヤブランド「DUELER(デューラー)」のオールステージタイヤ「DUELER A/T 001」、冬用タイヤ「BLIZZAK LM001 EVO」と、同社が展開する各種タイヤを展示。

 TPMS(タイヤ空気圧監視システム)装着車に向けた補修用タイヤのDRIVEGUARDについては、サマータイヤ「DRIVEGUARD」とウィンタータイヤ「DRIVEGUARD WINTER」が設定されるが、今回はウィンタータイヤの方が出展されていた。

ランフラットタイヤ「TURANZA T005 RFT」
ハイパフォーマンスタイヤ「POTENZA S007」
ランフラットタイヤ「DRIVEGUARD(ドライブガード)」(写真はウィンタータイヤ「DRIVEGUARD WINTER」)
オールステージタイヤ「DUELER A/T 001」
冬用タイヤ「BLIZZAK LM001 EVO」

 そのほか、タイヤの空気充填を不要とする技術「エアフリーコンセプト」を用いた自転車用タイヤ装着車も出展。エアフリーコンセプトは、タイヤ側面に張り巡らせた特殊な形のスポークで荷重を支えるという技術で、タイヤへ空気を充填する必要がないためメンテナンス性が向上し、パンクの心配もないという次世代技術。

 フランクフルトモーターショーのプレスデー初日にブースへ訪れてみたが、とくにこの自転車について各国のメディアが興味津々に取材を進めていたのが印象的だった。日本では4月30日に福岡県久留米市で、6月4日に横浜市で試乗会が行なわれており、この会場でも試乗会を開けばより注目を集めたのにと思った次第。同コンセプトを用いた製品は、2019年の実用化を目指して開発が進められている。

タイヤの空気充填を不要とする技術「エアフリーコンセプト」を用いた自転車用タイヤ装着車

編集部:小林 隆