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英マクラーレン、2015年度の業績が設立以来過去最高を記録

売上高は今後2年間で50%増加、2022年末には倍増と予測

3月のジュネーブ国際モーターショーで発表された「570GT」

 英マクラーレン・オートモーティブは7月22日(現地時間)、2015年度の業績について発表を行なった。

 発表によると、2015年度の売上高は4億5060万ポンド、営業利益は3年連続の増益で2350万ポンドとし、設立以来過去最高を記録。販売台数については2015年は5モデルが新たに投入されたこともあり、5年連続で増加して1654台をマーク。「設立間もない自動車メーカーとしては異例の好業績」としている。

 直近では、2015年4月のニューヨーク国際オートショーで「570S クーペ」が、同じく4月の上海モーターショーで「540C クーペ」が、さらに2016年3月のジュネーブ国際モーターショーで「570GT」がデビューするなど、3モデルが属する“スポーツシリーズ”の拡充が図られており、2016年度は販売台数が3000台以上に増加すると予想。さらに売上高は今後2年間で50%増加、2022年末には倍増するとの予測が立てられている。

 2015年度の業績について、マクラーレン・オートモーティブのマイク・フルーウィットCEOは、「2015年は、マクラーレン・オートモーティブの発展の重要な1年となりました。スポーツシリーズのローンチにより、新たなマクラーレン・ファンを創出することが出来ました。これは、2015年には1600台であった販売台数を2020年に3倍近くにまで増やすプロセスにおける、きわめて重要な出来事となるでしょう。それを実現するためには、我々は、増益を維持し、同時に未来のプロダクトポートフォリオへの投資を継続する必要があります。2015年には、その投資額は売上高の約30%である1億2400万ポンドにもなりました」とコメントしている。

570S クーペ
540C クーペ

 なお、同社は世界最良のツーシーターのスポーツカーやスーパーカーを製作することを一貫して指向する2022年までのビジネスプラン「Track22」を発表しており、将来のプロダクトおよびテクノロジーのために、売上高の20%~25%を継続的に研究開発に投資するという方針が掲げられている。

 また、同プランの対象となる今後6年にわたって10億ポンドを投資することになり、15台の新型/派生モデルが発表される予定。さらに同プランの期間終了までに、マクラーレンモデルの少なくとも50%にハイブリッド技術を搭載することを明らかにしており、すでに完全電気駆動パワートレーン開発のプロトタイプ段階にあり、現在評価を進めていることが報告されている。