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メルセデス・ベンツ、安全運転支援システム「ドライブパイロット」搭載の新型「Eクラス」
ウインカー操作で自動的に車線変更する「アクティブレーンチェンジアシスト」初採用
2016年7月27日 14:55
- 2016年7月27日 受注開始
- 675万円~988万円
メルセデス・ベンツ日本は7月27日、アッパー・ミドルセダンの新型「Eクラス」の受注を開始した。全車右ハンドル仕様で価格は675万円~988万円。「E 200 アバンギャルド」「E 200 アバンギャルド スポーツ」を同日から発売し、そのほかのグレードについては10月以降の発売を予定している。
モデル | エンジン | 変速機 | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|---|
E 200 アバンギャルド | 直列4気筒 2.0リッター直噴ターボ | 9速AT | 右 | 6,750,000円 |
E 200 4MATIC アバンギャルド | 6,980,000円 | |||
E 220 d アバンギャルド | 直列4気筒 2.0リッター直噴ディーゼルターボ | 6,980,000円 | ||
E 200 アバンギャルド スポーツ | 直列4気筒 2.0リッター直噴ターボ | 7,270,000円 | ||
E 220 d アバンギャルド スポーツ | 直列4気筒 2.0リッター直噴ディーゼルターボ | 7,500,000円 | ||
E 250 アバンギャルド スポーツ | 直列4気筒 2.0リッター直噴ターボ | 7,560,000円 | ||
E 400 4MATIC エクスクルーシブ | V型6気筒 3.5リッター直噴ターボ | 9,880,000円 |
新型Eクラスでは、レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラで車両周辺を監視して事故などの発生を予防する「レーダーセーフティ」をさらに進化させた安全運転支援システム「ドライブパイロット」を初採用。従来よりもステアリングアシストの作動状況が大幅に拡大させたこの新技術では、混雑時や高速道路での渋滞発生時に自動運転によってドライバーにかかる負担を大きく軽減するため、ドライバーがウインカーを操作して2秒以上点滅させると、指定側の車線に車両がいないことを確認したあとに自動で車線変更を行なう「アクティブレーンチェンジングアシスト」を初めて導入した。
また、高速道路の渋滞時に先行車を追従する自動運転技術「ディスタンスパイロット・ディストロニック&ステアリングパイロット」もさらに機能を強化。先行車や車線を認識して行なうステアリング操作のアシストは、車線が不明瞭な道ではガードレールなどを認識して作動。高速道路での渋滞時に自動停止したときは、停止から30秒以内に先行車が発進した場合は自動的に再発進。停止時間が30秒を超えた場合には、アクセルを踏むかクルーズコントロールレバーを引くことで再発進する。
このほかにもドライブパイロットでは、先進安全装備としてドライバーが一定時間ステアリング操作を行なわない場合に音と表示で警告を行ない、それでも反応がない場合にドライバーが気を失っているなどのトラブルが発生していると判断。緩やかに車両を減速させて停車し、パーキングブレーキを作動させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」、レーダーセンサーが側面衝突が避けられない状況であると検知すると、シートの背もたれに内蔵されたエアチャンバーが瞬時に膨張し、ドアから遠ざけて乗員に衝撃が伝わりにくいようにする「PRE-SAFE インパルスサイド」、車両のスピーカーから鼓膜の振動を抑制する音を発生させ、事故発生時の衝撃音から乗員の内耳を保護する「PRE-SAFE サウンド」などを世界初採用している。
外観デザインは「アバンギャルド」「アバンギャルド スポーツ」「エクスクルーシブ」のグレード別に3種類の展開としたほか、車両後方の一体型リアコンビネーションランプでは、専用設計の表面構造を備える革新的なリフレクター技術でハイライトを施した「スターダストエフェクト」を初採用した。インテリアでは高精細の12.3インチワイドディスプレイ2個を1枚のガラスカバーで融合させた「コックピットディスプレイ」を採用。さらにステアリングには世界初となるタッチコントロール機能が与えられ、シフト操作やインフォテイメント機能などをステアリングを握ったまま扱えるようにしている。
パワートレーンでは全車に9速ATである「9G-TRONIC」を採用するほか、新開発の2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ“BlueTEC”エンジンを搭載。シリンダーピッチを従来型の94mmから90mm狭めて前後方向に短くなり、排気量を2.2リッターから2.0リッターにダウンサイジングしたこのエンジンは、DPFとSCR触媒コンバーターを統合したsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)を直接エンジン本体に取り付け、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防いで将来的に導入されるRDE(実路走行試験)規制にも対応している。また、シングルステージターボチャージャーと可変タービンジオメトリを採用し、メルセデス・ベンツが開発した表面コーティング技術「NANOSLIDE」を導入して最高出力143kW(195PS)、最大トルク400Nm(40.8kgm)を発生する。