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メルセデス・ベンツ、全車「CarPlay」「AndroidAuto」対応の新型「CLA」「CLA シューティングブレーク」発表会

リオオリンピックに出場した塚越さくら選手がゲスト出演

2016年8月24日 開催

CLA:379万円~773万円

CLA シューティングブレーク:395万円~789万円

 メルセデス・ベンツ日本は8月24日、新しい「CLA」「CLA シューティングブレーク」を発売。同日に東京 六本木にあるブランド発信拠点「メルセデス・ベンツ コネクション」で記者発表会を開催した。価格はCLAが379万円~773万円、CLA シューティングブレークが395万円~789万円。

CLA
モデルエンジン変速機駆動方式ステアリング位置価格
CLA 180直列4気筒2.0リッター直噴ターボ(122PS/200Nm)7速AT2WD(FF)3,790,000円
CLA 180 スポーツ4,350,000円
CLA 250 シュポルト 4MATIC直列4気筒2.0リッター直噴ターボ(218PS/350Nm)4WD5,790,000円
メルセデスAMG CLA 45 4MATIC直列4気筒2.0リッター直噴ターボ(381PS/475Nm)7,730,000円
CLA シューティングブレーク
モデルエンジン変速機駆動方式ステアリング位置価格
CLA 180 シューティングブレーク直列4気筒2.0リッター直噴ターボ(122PS/200Nm)7速AT2WD(FF)3,950,000円
CLA 180 スポーツ シューティングブレーク4,510,000円
CLA 250 シュポルト 4MATIC シューティングブレーク直列4気筒2.0リッター直噴ターボ(218PS/350Nm)4WD5,950,000円
メルセデスAMG CLA 45 4MATIC シューティングブレーク直列4気筒2.0リッター直噴ターボ(381PS/475Nm)7,890,000円
CLA 250 シュポルト 4MATIC
CLA 180とCLA 180 シューティングブレーク以外のモデルはフロントバンパーのデザインが変更され、下側両サイドの開口部が広げられ、ロアグリル内にウイング形状のデザインモチーフが設定された
リアバンパーも形状変更が行なわれ、マフラーエンドを内蔵するインテグレーテッドタイプとなった
ヘッドライトはディスチャージ式に変え、走行状況や天候などに応じて配光モードを自動的に変更する「LED ハイパフォーマンスヘッドライト」を全車で標準装備
LEDリアコンビネーションランプはラインタイプとなり、発光パターンも変更された
CLA 250 シュポルト 4MATIC シューティングブレーク
新色として設定された「カバンサイトブルー」
CLA 180とCLA 180 シューティングブレーク以外のモデルは、センサーによってトランクリッド、またはテールゲートを開閉できる「フットトランクオープナー」を標準装備
今回の変更ではパワートレーン関連では基本的に変更はなく、CLA 250 シュポルト 4MATIC シューティングブレークは最高出力160kW(218PS)/5500rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1200-4000rpmを発生する直列4気筒2.0リッター直噴ターボ「270M20」エンジンを搭載

「CarPlay」と「AndroidAuto」に対応して車内で快適にスマホを活用できる

メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO 上野金太郎氏

 発表会で登壇したメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏は、2016年になって矢継ぎ早に発表してきた「GLC」「GLE クーペ」「GLS」などのSUVモデル、「Cクラス クーペ」「SLC」「Sクラス クーペ」といった同社が“ドリームカー”と位置付けるモデルについて語り、7月には中核モデルとなる「Eクラス」を発売するといった新車攻勢を推し進めており、さらにマーケティング活動でも“クルマを置かないショールーム”として代官山 T-SITE内に開設した「Mercedes-Benz Lifestyle Lounge」といった新しい取り組みにより、「2016年前半も輸入車No.1で折り返すことができた」とアピール。グローバルでも過去最高の販売台数を記録したことを紹介している。

 そうした好調を牽引しているのが小型車戦略の「NGCC」(ニュー・ジェネレーション・コンパクトカーズ)の5モデルで、同日に発売したCLAとCLA シューティングブレークは「5モデルのなかでも大変人気の高いモデル」と解説。ラインアップ中でもとくにデザインを重視したモデルとなっており、スタイリッシュでありながらコンパクト。さらに運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」をグレード別に標準装備、またはオプション装着可能な高い安全性を持ちながら、300万円台からの価格設定でこれまでメルセデス・ベンツ車に乗っていなかった新しいユーザーを獲得しているとの分析を披露した。

CLAとCLA シューティングブレークはこれまでメルセデス・ベンツ車に乗っていなかった新しいユーザーを獲得し、好調の原動力になっていると語る上野氏
メルセデス・ベンツ日本株式会社 営業企画部・商品企画2課 マネージャー 廣澤臣哉氏

 商品特性や変更点などについての解説は、メルセデス・ベンツ日本 営業企画部・商品企画2課 マネージャーの廣澤臣哉氏が担当。

 CLAが持つ魅力について廣澤氏は、「デザイン」「魅力的な価格」「メルセデスのDNA」という3点がハイライトになると語り、デザインでは「CLAのデザインは若い世代のお客さまの心を確実に掴んでおり、実際にほかのモデルよりも若いお客さまが非常に多いモデルとなっています。また、デザイン性が高いだけでなく、クーペではCd値0.23という世界最高水準のエアロダイナミクスを実現。燃費向上や静粛性、高速安定性に大きく貢献しております。シューティングブレークでは後席を倒さなくても495Lのラゲッジスペースを確保し、積載性も非常に優れたモデルです」と述べ、変更点については「今回のモデルでは夜間の走行状況や天候などに応じて配光モードを自動的に切り替える『LED ハイパフォーマンスヘッドライト』や、さまざまな情報を映し出す8インチに大型化されたワイドディスプレイを全モデルに標準装備しました。インストゥルメントクラスターについても赤い指針や新しい文字盤デザインを採用し、昼夜を問わずメーターが見やすくなっています」と紹介している。

「デザイン」「魅力的な価格」「メルセデスのDNA」という3点がCLAの特徴であると語る廣澤氏

 メルセデス・ベンツブランドのコアとなるDNAは「安全性」と「快適性」であると語り、自動緊急ブレーキによって追突の回避、または被害軽減をサポートする「アクティブブレーキアシスト」、長時間の走行によるドライバーの疲労や眠気を検知して注意をうながす「アテンションアシスト」を全車に標準装備しているほか、便利な機能として両手に荷物を持っているときなどに、リアバンパーの下側に足先などを近づけることでトランクリッドやテールゲートを開閉できる「フットトランクオープナー」を標準装備していることを紹介して、実際に壇上で実演して便利さをアピールした。

 このほかに装備面では、アップルの「CarPlay」やグーグルの「AndroidAuto」に対応したことを解説。「Apple Music」「Google Play Music」などによる音楽再生、メッセージの送受信、ハンズフリー通話などが可能になり、展示車の車内で実際にGoogle マップ起動させ、音声入力だけで「メルセデス・ベンツ コネクション大阪」までのルート案内を設定するデモを披露した。

展示されたCLA シューティングブレークを使い、「フットトランクオープナー」のデモを行なう廣澤氏
新しいCLAの主な変更点
アップルの「CarPlay」、グーグルの「AndroidAuto」に全車が対応
車内の廣澤氏がAndroidAutoでスマホを音声操作し、ルート検索や目的地設定などを行なうシーンがスクリーンに表示された
プロサイクルチーム「CIEL BLEU KANOYA」に所属する塚越さくら選手

 このほかに発表会では、メルセデス・ベンツ日本がサポートし、先日閉幕したリオオリンピックに出場した塚越さくら選手がゲスト出演。塚越選手は日本の自転車トラック競技で女子選手として唯一のリオオリンピック出場を果たし、女子オムニアムで14位という結果に終わっている。

 同じくメルセデス・ベンツ日本がサポートしているプロサイクルチーム「CIEL BLEU KANOYA」に所属する塚越選手は、大会前に行なわれた合宿期間中の移動にCLA シューティングブレークを利用したとのことで、乗った感想について「本当に長距離移動が快適で、チームカーとしても『Vクラス』を提供していただいているのですが、オリンピックまでの3カ月に伊豆を拠点に合宿をしていて、思う存分走らせてもらえていい思いをしました」とコメントしている。

 また、リオオリンピックについて塚越選手は「率直に言うと、レースは本当に怖かったです。たくさんのメディアに取り上げてもらって、いろいろな人に見てもらっているのだなと思うと、『いい走りをしなきゃいけない』という気持ちになってしまって、ちょっと身体が硬くなったところがありました。オリンピックのような大きな舞台で自分の力を発揮できる選手はやっぱり強いなと感じて、自分もそのような選手になれるよう頑張りたいと思いました」との感想を口にしている。

塚越選手は2020年に開催される東京オリンピックに向けた意気込みとして「リオオリンピックの女子トラックには私しか出場できなかったのですが、東京オリンピックでは日本のナショナルチームとしてメダルを獲得することを目標にしています。その日本ナショナルチームをしっかりとメダルまで引っぱっていけるよう、今回経験したことを後輩たちに伝えて、4年後に東京でメダルが獲れるよう頑張っていきたいです」と語った
CLA 250 シュポルト 4MATIC シューティングブレークのインパネ
メーターパネルのデザインが新しくなり、指針がレッドに変更されている
アップルの「CarPlay」(左)、グーグルの「AndroidAuto」(右)にどちらも対応する