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WTCC日本ラウンド、暫定チャンピオンを獲得したシトロエンのロペス選手「世界中で一番幸せな男」
チームオーダーについてロペス選手「彼に勝利を譲ることが有効だと思った」
2016年9月5日 12:51
- 2016年9月3日~4日 開催
栃木県茂木町のツインリンクもてぎで開催された「2016 FIA 世界ツーリングカー選手権シリーズ JVCKENWOOD 日本ラウンド」。9月4日のレース終了後、2016年シリーズの暫定チャンピオンを獲得した37号車「シトロエンCエリーゼWTCC」のホセ・マリア・ロペス選手が、会見で感想を話した。
暫定チャンピオンになったことに、ロペス選手は、「世界中で一番幸せな男は僕です。前にも言いましたが、カメラを通して見ていると、時には冷たいな、ずるいなと感じる人もいるかもしれません。でも、私たちは人間で、僕も人間で、簡単にチャンピオンを獲得することはできません。振り返ると3年間素晴らしい内容だった、全てチームメイトのおかげだと思っています。3年間頑張った成果が今日の結果で、3回も連続でチャンピオンを獲得できたことに、シトロエンには感謝しています」と感想を語った。
今回、メインレースにおいてロペス選手はトップを独走していたものの、レース終了間際にチームオーダーにより2位を走行していたチームメイトの68号車「シトロエンCエリーゼWTCC」のイヴァン・ミューラー選手にトップのポジションを譲り、ロペス選手は2位でレースを終えている。
このチームオーダーにより、メインレースで優勝をしたミューラー選手はドライバーズランキングにおいて、現在ドライバーズランキング2位の18号車「ホンダ シビックWTCC」のティアゴ・モンテイロ選手と、同ポイントに並んだ。
今回のチームオーダーについて、ロペス選手は「(優勝を譲るのは)もちろん簡単な気持ちではない、いろいろ考えて彼に勝利を譲ることが有効だと思った。自分にとってもここでも母国の国歌を聞いて優勝をしたかったが、それよりもチームメイトに勝利を譲った。彼には気を悪くしてほしくないが、レーサーである限り彼も分かると思うが、それだけ彼を尊敬しているし、このチャンスを逃したくなかった」と話した。
なお、ドライバーズチャンピオンの正式決定は、第11戦タイラウンドのキャンセルが、9月28日の世界モータースポーツ評議会で承認されることが条件としている。