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インプレッサ開発主査「“スバル自体のフルモデルチェンジ”のスタートで受賞でき本当に感謝」。日本カー・オブ・ザ・イヤー表彰式レポート
インポートカー・オブ・ザ・イヤー受賞のアウディ斎藤社長「1つ上のクラスのクルマを作ろうと汗して頑張った結果」
2016年12月9日 22:08
- 2016年12月9日 発表
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は12月9日、「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を決定する最終選考発表会を都内で開催。既報のとおり、2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーはスバル(富士重工業)「インプレッサ スポーツ/G4」が、インポートカー・オブ・ザ・イヤーはアウディ「A4シリーズ」が獲得した。
発表会は最終選考の候補車「10ベストカー」の表彰から始まり、続いてイノベーション部門、エモーショナル部門、スモールモビリティ部門の受賞者を発表。そして自動車評論家やジャーナリスト、一般有識者からなる59名の選考委員1人1人の配点が読み上げられ、最終的に420点を獲得したスバル「インプレッサ スポーツ/G4」が2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。スバルの受賞は2003年の「レガシィ」以来、13年ぶり2度目となる。
この受賞を受け、インプレッサ スポーツ/G4の開発主査を務めた富士重工業 スバル商品企画本部 プロジェクト ジェネラルマネージャーの阿部一博氏は、「皆様、本当に大興奮です。開発を始めたときのことを思い起こすと、このような栄えある賞をいただけるということはまったく想像していなかったので、本当に驚いているというのが気持ち。きっとオリンピックで金メダルを獲ったらこんな気持ちになるんじゃないかと思う。まずはカー・オブ・ザ・イヤー関係者の皆様、そしてノミネートすべてのクルマを公正にご評価いただいた選考委員の皆様に心より感謝申し上げたいと思う。苦楽を共にした開発メンバー、そして富士重工業全社員でこれを喜びたい。そして何よりもスバルを日ごろからご愛顧いただいているお客様に感謝の気持ちを報告したいと思う」。
「新型インプレッサは、スバルがずっと言い続けている『安心と愉しさ』を大きく革新させ、単なるフルモデルチェンジではなく“スバル自体のフルモデルチェンジ”として開発してきた。そのスタートとなる新型インプレッサがこの栄えある賞をいただけたということは、スバルのクルマづくりはこれからも全社一丸となって加速していけると、その原動力になるのは間違いないと確信している。そしてスバルは来年、前身である中島飛行機の創業から数えて100周年ということになる。これを機に社名の変更を計画している。そんな大きな節目を迎えるそのときにこの賞をいただけたのは、本当に感謝、感慨深いものがある。スバルはこれからもクルマづくりを続ける。そして微力ながら、カー・オブ・ザ・イヤー関係の皆様、そしてここにいる世界の自動車メーカーと一致協力して日本、そして世界のモータリゼーションの発展にぜひとも貢献していきたいと思っている」と、受賞に対する思いを述べた。
また、インポートカー・オブ・ザ・イヤーに輝いたアウディからは、代表取締役社長の斎藤徹氏が登壇。斎藤氏は「審査の結果を拝見し、こんなにドキドキしたのは久しぶりだった。最後まで接戦で、最終選考に残った10車はどれも素晴らしいクルマだったので、アウディ A4がインポートカー・オブ・ザ・イヤーを獲れるとは想定していなかった。アウディ A4はそれほど尖ったクルマではない。先ほどの票を拝見していても、10点満点はあまりなかったものの、多くの皆様からまんべんなく票をいただいたということで『まあそうだろうな』と感じた。アウディのエンジニアたちがこだわりを持って1つ上のクラスのクルマを作ろうということで汗して頑張った結果が、審査委員の皆様に評価していただいたのだろうと思います。目利きの皆様から高い評価をいただいたのですから、あとはアウディ ジャパンとしてはこのクルマのよさをきちんとお客様にご評価いただくべく、これからも頑張っていきたいと思う」と感想を述べた。