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メルセデス・ベンツ、1月13日にオープンする世界初のメルセデスAMG専売拠点「AMG 東京世田谷」発表会
日本導入が決定していない「メルセデスAMG GT R」をサプライズ公開
2017年1月12日 18:40
- 2017年1月13日 オープン
メルセデス・ベンツ日本とシュテルン世田谷は、世界初のメルセデスAMG専売拠点「AMG 東京世田谷」(東京都世田谷区上野毛)を1月13日にオープンする。これに先立ち、1月12日に報道陣向けの「AMG 東京世田谷」発表会を開催した。
メルセデスAMGは、メルセデス・ベンツブランドの傘下で「究極のハイパフォーマンス」
を追求するブランドで、2017年に設立50周年を迎える。そのメルセデスAMGの専売拠点となるのが今回オープンする「AMG 東京世田谷」で、近年の実績と今後のさらなる発展が評価されたことによって、メルセデスAMG 専売拠点開設の地として日本が選出されたという。
従来から正規ディーラーではショップ・イン・ショップという形でメルセデスAMGの各モデルを取り扱う「AMG パフォーマンスセンター」を展開してきたが、「AMG 東京世田谷」は独立店舗形式を採用。
外観はドイツ・アファルターバッハの本社社屋や、メルセデスAMGのブランドスローガン「DRIVING PERFORMANCE」をテーマにデザインされ、日中は白いルーバーと斜めの構造により躍動的な外観となり、夜間は白と赤の外部照明によりライトアップされる。
室内は総床面積約1000m2のスペースを有し、展示台数は国内最多の8台を誇る。最新のメルセデスAMGモデルやメルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツのヘルメット、レーシングスーツの展示、AMGコレクションアイテムの限定販売や先行販売に加え、AMGのモータースポーツ活動などについても紹介。また、メルセデスAMGモデルが搭載する各エンジンのサウンドを体験できるコーナーが設けられるほか、車両を展示する床面にはアスファルトを使用するとともにさまざまな「路面標示」が施され、サーキットさながらの雰囲気を演出しているのも大きな特徴になる。
気になる試乗については、メルセデスAMG全モデルは用意していないものの、現在展開する直列4気筒/V型6気筒/V型8気筒/V型12気筒エンジンそれぞれを搭載するモデルを最低1台は常時用意するとのこと。
なお、「AMG 東京世田谷」に続く専売拠点として2017年内にオーストラリアのシドニーに開設する予定であることが明かされている。
AMG 東京世田谷
拠点名:AMG東京世田谷
所在地:東京都世田谷区上野毛4-36-8
Tel:03-5758-2511
営業時間:9時30分~19時
定休日:水曜日
新車展示台数:8台
法人名:株式会社シュテルン世田谷
コンセプトは「モータースポーツを日常に取り込む」
発表会にはメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏、メルセデスAMG 最高経営責任者のトビアス・ムアース氏、シュテルン世田谷 代表取締役社長の板東徹行氏が登壇して概要の紹介を行なった。
冒頭に登壇した上野社長は2016年の販売台数などについて触れ、登録台数が前年比3.4%増の6万7378台(2015年は6万5159台)となったことを発表。2013年から年間販売台数で過去最高記録を更新し続けていること、国内で販売されている純輸入車として2年連続で首位を、4年連続でプレミアムブランド No.1を獲得したことを報告した。また、メルセデスAMGモデルについても対前年比で21%増の5608台(日本での販売台数)となり、過去最高記録を達成したという。
「AMG 東京世田谷」に関しては、「7拠点を有するシュテルン世田谷が今回の専売拠点の経営・運営を行なう。シュテルン世田谷は1991年11月より弊社の正規販売店として活動しており、日本におけるメルセデス・ベンツの歴史をともに作ってきたパートナーの1人。弊社の販売店表彰においても、過去に最優秀販売店賞を5度受賞するなどネットワーク内でも一目置かれる存在」と紹介するとともに、ドイツ本国から来日したメルセデスAMG 最高経営責任者のトビアス・ムアース氏にバトンタッチ。
ムアース氏は「メルセデスAMG専売店のオープニングに立ち会えてとても誇らしい思いで、約1000m2の拠点を6カ月で作り上げるというのは驚異的なこと。専売拠点のコンセプトは『モータースポーツを日常に取り込む』で、サーキットをショールーム内で具現化している。全体のレイアウトでモータースポーツのさまざまなシーンを表現し、お客様をこの世界にいざなっていく。目指すところは総合的なAMGリテールワールドを創造することで、いわゆるタッチポイントでお客様に最上級の体験をしていただけるようにしたいと思ったが、その目的は達成された」と述べるとともに、メルセデスAMGモデルとして2016年は全世界で約10万台(2015年比で44%増)を販売し、日本でも過去最高を記録するなど好調であることをアピールした。
ここでサプライズ。2016年12月にニュルブルクリンク 北コース(ノルドシュライフェ)で7分10秒9というタイムをマークした「メルセデスAMG GT R」が日本初公開された。まだ日本へ導入されるかどうか決定していないこのモデルは、「メルセデスAMG GT」をベースに改良型のサスペンションなどを装備するとともに、空力性能を向上。さらにV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボエンジンにも手が加えられ、最高出力430kW(585HP)/6250rpm、最大トルク700Nm/1900-5500rpmを発生する。
「メルセデスAMG GT R」についてムアース氏は、「まず目につくのは“パンアメリカーナグリル”と呼んでいる新しいグリルデザインで、装飾部品を含め不必要なものは一切搭載していないということもデザイン上の特徴になる。もう1つのハイライトとして、基礎から作り直したドライブトレーンと、筋肉の塊のようなV8 ツインターボが挙げられる。私が思うに、このクルマはドライビングダイナミクスにおける新しいマイルストーンであり、ストリートリーガルの高性能車という市場セグメントの新たなベンチマークになる」と評している。
また、シュテルン世田谷 代表取締役社長の板東徹行氏は「弊社はメルセデス・ベンツ正規販売店として25年を経過し、その間に東京、神奈川、静岡エリアにおいて7つの店舗を展開させていただいている。そして本日、AMG 東京世田谷の新店舗を加えて8店舗の体制となる。2017年はメルセデス・ベンツ、スマート並びにメルセデスAMG GTの販売に、また“Best Customer Experience”(新しいユーザーにもブランドに興味を持ってもらう活動)の実現に向けて今まで以上に全力で取り組んでいく。そのためには私どもの会社を選び、ご支援・ごひいきいただいている大切なお客様、またメルセデス・ベンツ日本をはじめとする大切なビジネスパートナーの皆様、さらにはこれら皆様に十分な品質とサービスを提供できるよう日々努力を重ねている大切な従業員まで、弊社のステークホルダーの皆様をより大切にしつつ、よりコミュニケーションを緊密にしてともに成長して成果をあげる。お互いの利益を実現していく所存」と挨拶を行なった。