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メルセデス・ベンツ、ミドルサイズSUV初の63シリーズ「GLC 63 4MATIC+」「GLC 63 S 4MATIC+」発表会

Sシリーズは510PS&700Nmを発生し、セグメントトップの0-100km/h加速3.8秒を実現

2018年1月10日 受注開始

1247万円~1485万円

「AMG 東京世田谷」で開かれた発表会に出席したメルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏(左)、株式会社シュテルン世田谷 代表取締役社長の板東徹行氏(右)

 メルセデス・ベンツ日本は1月10日、ミドルサイズSUV「GLC」「GLC クーペ」の63シリーズ「メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+ クーペ」「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ」の受注を開始した。価格は1247万円~1485万円で、ステアリング位置はすべて右のみの設定。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+V型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボ9速AT4WD12,470,000円
メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+14,550,000円
メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+ クーペ12,840,000円
メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ14,850,000円
写真はメルセデスAMG GLC 63 4MATIC+とGLC 63 S 4MATIC+の導入を記念した特別仕様車「メルセデス AMG GLC 63 S 4MATIC+ Edition1」(オブシディアンブラック)。ボディサイズは4682×1931×1625mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2873mm(数値は欧州仕様)。ダイヤモンドホワイト、オブシディアンブラックを各15台用意し、価格は1512万円

 今回のGLC/GLC クーペ 63シリーズには、スポーツカー「メルセデスAMG GT」と基本設計をともにするV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボ「M177」エンジンを搭載し、GLC 63 4MATIC+、GLC 63 4MATIC+ クーペでは最高出力350kW(476PS)/5500-6250rpm、最大トルク650Nm(66.3kgm)/1750-4500rpmを発生。0-100km/h加速4.0秒とした。

 また、GLC 63 S 4MATIC+、GLC 63 S 4MATIC+ クーペでは最高出力が375kW(510PS)/5500-6250rpm、最大トルクが700Nm(71.4kgm)/1750-4500rpmに引き上げられており、0-100km/h加速3.8秒というセグメントトップの動力性能を手に入れている。

GLC/GLC クーペ 63シリーズはV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボ「M177」エンジンを搭載。写真のSモデルでは最高出力375kW(510PS)/5500-6250rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/1750-4500rpmを発生
GLC/GLC クーペ 63シリーズについて解説したメルセデス・ベンツ日本株式会社 マーケティング・コミュニケーション部 AMG課 上野麻海氏

 いずれのモデルもAMGが開発した新しい4輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載し、前後トルク配分がフロント50:リア50からフロント0:リア100の範囲で可変トルク配分を行なう。また、トランスミッションにはトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速スポーツトランスミッション「AMG スピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」を組み合わせており、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃費を優先する「C(Comfort)」、よりスポーティなドライビングが楽しめる「S(Sport)」「S+(Sport Plus)」、さまざまなパラメーターを個別に設定できる「I(Individual)」、さらにサーキット走行に特化したパラメーターに変化する「RACE」モードを用意。

 サスペンションについてはフロントが4リンク式、リアが専用のマルチリンク式を採用。「AIR BODY CONTROL サスペンション」をベースにメルセデスAMGが開発したAMG スポーツサスペンションは、コーナリング時やブレーキング時に硬いスプリングレートに瞬時に切り替え、高い安定性と思いのままの俊敏なハンドリングを実現するという。

 また、Sモデルでは各種センサーからの情報によってドライビングの状況を検知し、マウントの硬さを自動で調整する「磁性流体エンジンマウント」、排気管内に3つの連続可変エグゾーストフラップを備えた「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」を装備している。

 GLC 63 4MATIC+とGLC 63 S 4MATIC+のエクステリアでは、メルセデスAMG GT以外のモデルで初めて「AMGパナメリカーナグリル」を採用するとともに、Sモデルのエクステリアには21インチのAMG クロススポークアルミホイール(鍛造)とレッドブレーキキャリパーを組み合わせ、張り出したフェンダーと相まってスポーティな足下を演出。また、リアエンドにはカーボンルーフスポイラー(GLC 63 S クーペ 4MATIC+)、カーボントランクリッドスポイラーリップ(GLC 63 S 4MATIC+)などを採用した。

Edition 1ではハイグロスブラックの「AMG ナイトパッケージ」を装備し、フロントスポイラーリップ、ウィンドウトリムライン、ルーフレール、リアディフューザーをハイグロスブラックとするとともに、エグゾーストエンドをブラックとすることで精悍さを高めた。ボディサイドにはマットグラファイトグレーAMG スポーツストライプが入る。足下ではマットブラックペイントの21インチAMG クロススポークアルミホイール(鍛造)を装備
インテリアではブラックナッパレザーのAMG スポーツシートを装備し、イエローダイヤモンドステッチをあしらった。また、センターアームレスト、ドアアームレスト、ドアセンターパネルにもブラックナッパレザーを使用し、これらにもイエローステッチを採用。さらにメーターパネルやフロアマットにもイエローのハイライトが入る

 同日、世界初のメルセデスAMG専売拠点として2017年1月13日にオープンした「AMG 東京世田谷」で、GLC/GLC クーペ 63シリーズの発表会が行なわれた。発表会にはメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏とともに、シュテルン世田谷 代表取締役社長の板東徹行氏が登壇して挨拶を実施。

メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏
株式会社シュテルン世田谷 代表取締役社長の板東徹行氏

 はじめに登壇した上野社長は、2017年に設立50周年を迎えたメルセデスAMGブランドについて触れ、2017年にメルセデスAMGモデルが日本で約6800台(対前年比21%増)、世界で13万1970台(対前年比33%増)と過去最高を記録したことを紹介。この好調の背景について、上野社長はAMG専用開発のV6エンジンとAMG 4MATICが特徴の43シリーズ、SUVモデルの人気があると述べるとともに、「日本でのAMGの躍進には、全国に広がる販売ネットワークの強化も理由の1つに挙げられます。ここでしか注文できない特別オーダープログラムも人気を博しており、またAMG 東京世田谷でしか購入できない特別限定モデルも積極的に販売していただき、新規のお客様が全販売の50%を超えると聞いております」とコメント。

 また、板東社長は「2017年のメルセデスAMGのプロダクトラインアップは素晴らしいものがあり、非常に満足のいく1年だったと思っています。一方で、販売をとおして親和性がないと思っていたSNSの情報拡散というのがかなり大きくあたりまして、そういった意味で自動車販売の変化が実感できる1年でした。今年2年目を迎え、現状維持や停滞は負けだと思っていますので、新しい販売方法やマーケティング方法など新たなチャレンジをしようと考えています」と今年の抱負を述べた。

2017年のメルセデスAMGモデルの販売状況
AMG 東京世田谷では特別なオーダープログラムや特別限定モデルの提供も
メルセデスAMGモデルを体験できるさまざまな機会を提供している
AMGブランドは1967年に誕生
1971年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースでクラス優勝
2017年のSUPER GT(GT300)ではGOODSMILE RACING with TeamUKYOのメルセデスAMG GT3がシリーズチャンピオンに
1月12日に開幕する「東京オートサロン 2018」に出展
GLC/GLCクーペ 63シリーズの価格