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メルセデス・ベンツ、「GLC」「GLC クーペ」マイチェン。「MBUX」採用とともに内外装デザインを一新

GLCは690万円から、GLC クーペは721万円から

2019年10月3日 受注開始

690万円~1487万円(GLC)

721万円~1519万円(GLC クーペ)

ミドルサイズSUV「GLC」(左)とSUVクーペ「GLC クーペ」(右)がマイナーチェンジ

 メルセデス・ベンツ日本は10月3日、マイナーチェンジしたミドルサイズSUV「GLC」とSUVクーペ「GLC クーペ」の受注を開始した。価格はGLCが690万円~1487万円、GLC クーペが721万円~1519万円。納車時期はメルセデスAMG各モデルが12月ごろ、そのほかのモデルは11月ごろを予定する。

 新型GLCとGLCクーペでは内外装デザインを一新するとともに、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や最新の安全運転支援システムを採用して商品価値を高めた。

GLC
モデルエンジン価格ステアリング位置
GLC 220 d 4MATIC直列4気筒2.0リッター直噴ディーゼルターボ6,900,000円
GLC 300 4MATIC直列4気筒2.0リッター直噴ターボ7,750,000円
メルセデスAMG GLC 43 4MATICV型6気筒3.0リッター直噴ツインターボ9,480,000円
メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+V型8気筒4.0リッター直噴ツインターボ13,130,000円
メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+14,870,000円
GLC クーペ
モデルエンジン価格ステアリング位置
GLC 220 d 4MATIC クーペ直列4気筒2.0リッター直噴ディーゼルターボ7,210,000円
GLC 300 4MATIC クーペ直列4気筒2.0リッター直噴ターボ8,070,000円
メルセデスAMG GLC 43 4MATIC クーペV型6気筒3.0リッター直噴ツインターボ9,800,000円
メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+ クーペV型8気筒4.0リッター直噴ツインターボ13,440,000円
メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ15,190,000円

 新型GLCのエクステリアについて、フロントまわりではクローム仕上げのアンダーガードと2本のパワードームを備えたボンネットにより、SUVとしての存在感とパワーを表現。ラジエーターグリル内には特徴的なツインルーバーデザインが装備され、SUVらしさを強調した。AMGラインを選択すると標準仕様と異なる台形型のグリルデザインとなり、ダイヤモンドグリルとシングルルーバー、バンパー下部左右に配置された2本のフィンやシルバークロームのフロントエプロンが装着されるなど、スポーティさを強調するデザインに仕上げた。リアまわりはバンパーとエグゾーストエンドを一新するとともに、フルLEDリアコンビネーションランプもデザイン変更が行なわれている。

GLC
GLC クーペ

 インテリアではスポーティで上質なデザインコンセプトを継承しながら、ダッシュボード中央にナビゲーションやエンターテインメントシステムの表示画面となる、高精細10.25インチの「ワイドディスプレイ」を装備。

 また、ステアリングホイールはSクラスと同じデザインの、メルセデス・ベンツ最新世代のステアリングホイールを採用。手を放さずにナビゲーションの操作や車両の設定などが行なえる「タッチコントロールボタン」や、「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)」を設定するスイッチを備え、操作性の向上にも寄与する。

 さらにカラーがゆっくりと変化し続ける「マルチカラーアニメーション」を搭載した「アンビエントライト(64色)」を装備するとともに、各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽などのシステムを統合的にコントロールし、快適性を高める「エナジャイジング コンフォート」を全グレードにオプション設定。

 このエナジャイジング コンフォートでは「リフレッシュ」「バイタリティー」「トレーニング」の3プログラムが用意され、「エナジャイジング コーチ」と呼ばれる機能を使用すると、高度なアルゴリズムに基づいて走行時間などを加味したうえで、さらにGarmin製スマートウォッチ(別売)を装着した場合はドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、運転手をサポートするモードを提案するという。また、シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」が装備されるとのこと。

GLC/GLC クーペのインテリア

 パワートレーンについては、「GLC 220 d 4MATIC」にEクラスにも搭載される最高出力143kW(194PS)、最大トルク400Nmを発生する直列4気筒2.0リッタークリーンディーゼルターボエンジンを搭載。従来型のクリーンディーゼルエンジンより高出力化された一方で、振動、騒音も低減されており、快適なドライブを実現するという。

「GLC 300 4MATIC」には直列4気筒2.0リッターターボエンジンを搭載。同エンジンではツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用し、従来の「GLC 250 4MATIC スポーツ」と比較して最高出力が35kW(47PS)向上して190kW(258PS)を、最大トルクは20Nm向上して370Nmを発生する。

 また、メルセデスAMG 43シリーズではターボの大型化と制御の改良などが行なわれ、従来モデルより17kW(23PS)高出力化して最高出力287kW(390PS)を実現。また、Mercedes-AMGが開発した4輪駆動システム「AMG 4MATIC」を搭載し、31:69とリア寄りのトルク配分によってスポーツ走行時などに強力なトラクションを実現する。

 なお、新型GLCではCクラスやSクラスと同等の最新世代の運転支援システムを全モデルに標準装備。今回新たに「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」を採用しており、同機能では対向車線を横切って右折しようとするときに対向車線を直進してくるクルマと衝突する危険がある場合、10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する。