トヨタ、ハイブリッドカーのグローバル販売台数が累計1000万台を突破

2015年12月に、「TNGA（Toyota New Global Architecture）」を全面採用して4代目に進化した「プリウス」

　トヨタ自動車は2月14日、同社におけるハイブリッドカーのグローバル累計販売台数が2017年1月末時点で1004万9000台となり、累計1000万台を突破したと発表した。

　トヨタでは1997年8月に日本市場で「コースターハイブリッドEV」をリリースし、同1997年12月に世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売。現在では約90以上の国と地域でハイブリッドカーの乗用車33モデル、プラグインハイブリッドカー1モデルを販売しており、2016年4月末に達成した累計900万台突破から、約9カ月で累計1000万台を実現している。

　累計1000万台のうち、乗用車の最多はプリウスで398万4600台。2番手は「アクア（プリウスCを含む）」で138万100台、3番手は「プリウスα（プリウスv、プリウス＋を含む）」で67万1200台。なお、この1000万台のハイブリッドカーにより、CO2排出で約7700万t、ガソリン消費で約2900万kL（いずれも車両サイズ、動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車と比較）の抑制効果があるとトヨタは試算している。

世界初の量産ハイブリッド乗用車として1997年12月に発売された初代プリウス

5ドアハッチバックボディに生まれ変わって2003年9月に発売された2代目プリウス

派生車種の「プリウス PHV」のベースモデルともなった3代目プリウス

　この発表のなかで、トヨタ自動車 取締役会長であり、初代プリウスの開発責任者も務めた内山田竹志氏は「初代プリウスの発売当時『ハイブリッド』という言葉は世間に全くなじみもなく、乗っている人は『オタク』だとも言われた。しかし、そのような未知のクルマに期待を寄せ、お乗りいただいた多くのお客様に支えられて、ハイブリッド車は1000万台という節目を迎え、今では『普通のクルマ』になるまで普及することができた。ハイブリッド車をここまで育ててくださった全てのお客様に心から感謝を申し上げるとともに、これからもお客様と一緒に地球環境問題の解決に貢献できるよう挑戦を続けていきたい」とコメントしている。

2006年10月には米国 TMMKケンタッキー工場（左）、2010年6月には英国 TMUKバーナストン工場（中央）など、トヨタの海外工場でもハイブリッドカーの生産を開始。2014年2月には米国 TMMIインディアナ工場で「ハイランダーハイブリッド」（右）の生産を開始するなど、販売地に合わせてハイブリッドカーのラインアップが拡充されている

2014年4月の北京モーターショーでは「カローラハイブリッド」（中央）や「レビンハイブリッド」（右）などを出展。現在では約90以上の国と地域でハイブリッドカーを販売している

ハイブリッドカー販売台数の年度別・市場別と累計台数のグラフ

乗用車系ハイブリッドカー累計販売台数（2017年1月末時点　単位：万台）