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ZMPとエアロセンス、自動運転車とドローンを有線接続して電力供給する「自動巡視システム」発表

ZMPの「RoboCar」とエアロセンスのUAVが連携。地上と上空から同時に自動巡視

2017年4月21日 発表

自動運転車とドローンを連携させる新しい取り組み

 ZMPとエアロセンスは4月21日、自動運転車とドローンを有線接続し、自動運転車からドローンに給電して長時間の自律飛行を実現する「自動巡視システム」の取り組みを開始したと発表した。

 ドローンは重量の問題から搭載できるバッテリーに制約があって長時間飛行できないことや、通信に規制があって上空からの長距離リアルタイムデータ伝送も行なえず、長時間の巡視業務といった利用が難しい点が課題になっていた。

 この課題を解決するため、両社では地上の電源などとドローンを有線接続する技術を開発。また、ZMPの「RoboCar」をベースとした自動運転車を組み合わせ、自動運転車とドローンの動作を連携させることで、地上と上空の両方で長時間に渡って自動巡視が行なえるようになるという。

上空のドローンで撮影した映像

 両社は今後、インフラ管理や警備などリーディングカンパニーと協業し、とくに長時間に渡って動作しつつ、飛行の安全性も求められる重要インフラ施設やイベント会場周辺などを効率的に巡視するシステムを実現。環境にやさしく安心して暮らせる社会の構築に貢献するとしている。

ZMPの自動追尾機能付き台車「CarriRo」で運用するユースケースも想定している
エアロセンスとZMPのUAVの有線給電ソリューション(2分57秒)