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GLMと旭化成、ガルウイングを採用したクロスオーバータイプのEVコンセプト「AKXY(アクシー)」共同開発

旭化成の部材やシステムを27品目搭載

2017年5月17日 発表

次世代クロスオーバー車のEVコンセプト「AKXY(アクシー)」

 GLMと旭化成は5月17日、スポーツカーとSUVを融合した次世代クロスオーバー車のEV(電気自動車)コンセプト「AKXY(アクシー)」を共同開発したと発表した。同モデルは5月24日~26日に開催する「人とくるまのテクノロジー展2017 横浜」の旭化成ブースで一般公開される。

「Asahi Kasei×(かける)You(お客様)」を車名の由来とする今回のEVコンセプトモデルは、4685×1813×1562mm(全長×全幅×全高)という体躯を備えるスポーツカーとSUVを融合したクロスオーバー車。乗車定員は3名。

 ショルダーラインの位置より高い車両上部は球をイメージし、ショルダーラインより低い車両下部は水平や垂直、斜め45度の線を幾何学的に組み合わせ、無機質な印象を強調した対照的なイメージに仕上げた。ガルウイング方式のドアも外観上の大きなポイントになっている。

AKXYのボディサイズは4685×1813×1562mm(全長×全幅×全高)

 AKXYには金属材料の代替として自動車の軽量化を実現するエンジニアリング樹脂や、快適性に優れるカ―シート用人工皮革、各種音声処理技術を利用した車内コミュニケーションシステムなど旭化成の部材やシステムを27品目搭載しており、その多くは量産車への導入が可能なものであるという。また、ドライバーの脈波を無意識下で検出することができる非接触バイタルセンシングシステムや、車内の空気環境をセンシングするCO2センサーなども旭化成の技術になる。

 なお、AKXYは量産EVのプラットフォームを活用しており、同社は今後、これまでの車両開発で得たノウハウを活かしながら、車両の内部であるプラットフォームそのものやその一部分、その設計技術などを他社に提供する「プラットフォーム事業」を本格始動していくことも合わせて発表されている。